硬式庭球部

硬式庭球部 関東大学テニスリーグ第5戦対明大

2015年09月14日

9月12日 慶大テニスコート

オーダーてこ入れも完敗 残留懸け入替戦へ

 リーグ最終戦の相手は明大。入替戦回避へ望みを繋げたいところだったが1-8と完敗した。これまでの4戦では出番のなかった選手を起用するも好結果は出せず。リーグ5位が確定し、2部リーグ2位チームとの入替戦が決定した。

▲第3ダブルスの山佐(奥)、豊泉

 豊泉淳也(経2)のリーグデビューが決まったのは、前回の法大戦が終わったその日のことだった。これまでの4試合エースの大和田秀俊(法2)と第1ダブルスで出場し、未だ勝利のない山佐輝(法1)とのダブルス。「山佐と合わせ始めたのは法大戦が終わってから。組みづらいというのはなかった」(豊泉)。前衛での動きの良さに定評のある豊泉と、力強いストロークを放つことができる山佐。リーグ未勝利の後輩と共に自信を得るためにも、勝利が欲しい試合となった。  2人は第3ダブルスとして出場。「心の準備はできていた」はずの豊泉だったが、第1セットは硬さが見えた。ネットプレーでのミスが響き2-6であっさり先取される。それでも第2セットは緊張もほぐれ、強化してきたと言うサーブを武器に接戦を演じる。結局タイブレークを落とし敗れたが、「途中から自分のプレーができた」と敗戦の中で確かな感触をつかんだ様子だった。

 第1ダブルスの杉浦勝貴主将(経4)・小坂絢太(商4)ペアは、第1セットをタイブレークで破り獲得。しかし相手もインカレ4強ペア。第2セットから徐々にギアを上げ始め、その後のセットを連取され敗戦を喫した。  古田海人(商3)・松浦優太(法3)ペアの第3ダブルスはストレート負け。こちらは第1セットのタイブレークを落としたのが痛かった。

 いきなりダブルスで0-3。大きなビハインドを背負いシングルスに移った。

▲今季リーグ初勝利となった武内

 ストロークが持ち味の菱田亘槻(経2)をナンバー6に組み込み、てこ入れを図ったシングルス陣。しかし明大の諱、澁田、西脇などタレント揃いのシングルスに相次いでストレート負けを食らう。  そんな中で結果を残したのが、ここまでリーグ未勝利の武内直人(商4)だ。インカレでもベスト32に入った1年生選手をストレートで料理。得意な展開であるラリー勝負で見事初勝利を挙げた。今季は体力面に不安があり、なかなか結果を残せない日々が続いた武内。前回の法大戦ではオーダーから外れ、首脳陣に「走れ」と言い渡された。武内も「無駄な脂肪が増え、筋肉が落ちていた」と精力的にランニングトレーニングに励み、体のキレを取り戻しつつある。ここ数日は雨天が続き満足な練習はできなかったが「朝早く起きることは徹底してやりました」とニヤリ。自己管理を怠らない勤勉さを武器に頼れる4年生が帰ってきた。

 しかしシングルス陣はこの武内の1勝のみ。シングルスは1-5、計1-8で敗れた。  リーグ通算1勝4敗。5位が確定し、入替戦に回ることとなった。

▲杉浦主将のシングルスを見守る部員たち

 最終戦を飾れなかった杉浦主将は重たく口を開いた。「差は縮まったように思うが、向こうはどう感じているか。そこまで中大が恐怖と思われていないはずです」。同じ順位でも昨年度のリーグと比べれば健闘ぶりは見せたが、戦前の予想からすれば妥当の順位に。今年も早大、慶大、明大、法大の上位4校の牙城を崩すことは出来なかった。

 2部時代を含め9年連続の入替戦に挑む。最上級生たちは4度目の入替戦だが「今年は立場が違う」と杉浦主将。月村隼人コーチ(平25卒)も「一瞬の気の緩みも許されない。実力の差はスコアで証明してほしい」と語る。下級生に1部のバトン、そして王座出場の目標を託すためにも入替戦では完膚なき勝利を期待したい。

入替戦は10月3日(相手未定・場所未定)です。

◆試合結果

●中大 1-8 明大○ (ダブルス0-3、シングルス1-5)

ダブルス

NO1:●杉浦主将・小坂 0-2 諱・西脇○

(7-6(4)、4-6、4-6)

NO2:●古田・松浦 0-2 弓立・深田○

(6(2)-7、2-6)

NO3:●豊泉・山佐 0-2 今・切詰○

(2-6、6(4)-7)

シングルス

NO1:●大和田 0-2 諱○

(4-6、2-6)

NO2:●古田 0-2 伊藤○

(4-6、2-6)

NO3:●杉浦主将 0-2 澁田○

(2-6、3-6)

NO4:●斎藤和哉(法1) 0-2 弓立○

(1-6、0-6)

NO5:○武内 2-0 本城●

(7-5、6-0)

NO6:●菱田 0-2 西脇

(0-6、5-7)

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部