硬式庭球部

硬式庭球部 関東大学テニスリーグ第3戦対日大

2015年09月04日

9月2、3日 有明テニスの森公園

待望の初勝利!『負けられない戦い』制す

 開幕から2連敗で迎えた第3戦。昨年度の入替戦を制し1部に昇格してきた日大を7-2と圧倒し、初勝利を収めた。1部を戦い抜く上で「絶対に負けられない戦い」とチーム全員が口にし、位置づけたこの試合。強豪と当たる残り2試合に向けて弾みをつけた。

▲絶対的エースの大和田は今季初勝利!

 先陣を切ったのは4年生ペアだった。第2ダブルスの杉浦勝貴主将(経4)・小坂絢太(商4)ペアは安定した試合運びを見せ、ストレート勝ち。このリーグ2勝目を挙げた。杉浦主将は「流れを作れて良かった」と一安心。その流れに第3ダブルスの古田海人(商3)・松浦優太(法3)ペアも乗る。苦しみながらも第1セットを獲得すると、第2セットも追い上げる相手を振り切り2-0で勝利。好調を維持する松浦は「後輩にダブルス1という大役を任せているので、僕らがしっかり勝たなくちゃいけない」と頼もしい。その第1ダブルス大和田秀俊(法2)・山佐輝(法1)ペアは本日の試合も落とし、開幕から3連敗。月村隼人コーチ(平25卒)は「相手を助けるミスが多かった。自分自身との戦いですね」と未だ勝利のないペアに首を捻った。それでも「最低条件」という2-1でダブルスを終え、シングルス陣へバトンを渡した。

▲安定感抜群の4年生ペア(左・杉浦主将、右・小坂)

 試合開始が遅れた影響で、ダブルスから間もなく行われたシングルスは杉浦主将、田中凛(商1)、齋藤和哉(法1)が立て続けにストレート勝ちで5勝目。この時点でチームとしての勝利を決めた。東海大菅生高出身の田中と齋藤は、昨年度のインターハイ準Ⅴメンバー。入学直後からリーグの「即戦力」として見ていた北澤監督は、2人の魅力をこう語る。

「頼もしいよね。田中はバックハンドのコントロール、齋藤もバックがいい。ミスの少ないテニスができるから、2人とも簡単には負けないよね」

▲第6シングルスで勝利を飾ったルーキー田中は気迫を前面に出す反面、ショットは実に正確だ

 圧巻だったのは第2シングルスの古田だ。強烈なフォアハンドにボレー、スライス、時折ドロップも織り交ぜ相手を完全に翻弄し2-0で勝利。ナイター設備が点灯するコートは、古田の独壇場と化した。  相手の及川とは大学に入る前から親交が深い。以前対戦したときは「ボコボコにされた」とのことだ。「仲も良く昔は上の存在だったから嬉しいですけど、今はチームとしては中大の方が強い。抑えられて良かった」と語った。成長著しい古田。残りの法大、明大の上位選手との戦いは要注目だ。

北澤監督が「この1年で最も伸びた選手」と評価する古田は、相手を寄せ付けなかった

 コート使用時間の関係で、第1シングルス大和田の試合は第1セット途中でこの日は打ち切りに。しかし日を跨いだ影響は大和田にとって「全然関係なかった」。翌日午前中から試合が再開。力強いストロークで再開後から6度ブレイクする試合内容でストレート勝ち。このリーグ初勝利となった。「最低限勝たなくちゃいけない試合。すんなり勝ててホッとしている」。  次戦の法大戦では大学テニス界屈指のビッグサーバー大友との対戦が予想される。「2、3回くらいやって一度も勝てていない相手だが、いつもだいたいファイナルセットまでいっている。序盤で貯金を作りたい」と意気込みを語った。

▲「次の試合も楽しみ」と大和田。残り2戦、エースの勝敗が戦局を大きく左右する

 2009年から12年での4年間の2部生活。1部復帰を懸けた入替戦には常に日大が立ちふさがっていた。今日はその日大に久々の勝利、それも圧勝でだ。次戦は法大。北澤監督は「実績は向こうの方が上だが、逆転現象は全然起きると思う」と自信を覗かせている。今日の試合も、かつて苦杯を舐めさせられた相手へのいわばリベンジ。その再現を第4戦でも起こしてみせる。

◆試合結果

○中大 7(ダブルス2-1、シングルス5-1)2 ●日大

ダブルス

NO1:●大和田・山佐 0(5-7、2-6)2 ○及川・白井

NO2:○杉浦主将・小坂 2(6-3、6-3)0 ●我謝・松本

NO3:○古田・松浦 2(6-4、6-2)0 ●細田・仁井田

シングルス

NO1:○大和田 2(6-3、6-1)0 ●白井

NO2:○古田 2(6-1、6-3)0 ●及川

NO3:○齋藤 2(6-1、6-1)0 ●井上

NO4:○杉浦主将 2(6-2、6-3)0 ●奥田

NO5:●武内直人(商4) 1(6-3、6(3)-7、4-6)2 ○細田

NO6:○田中 2(6-1、6-2)0 ●竹内

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部