硬式庭球部

硬式庭球部・関東大学テニスリーグ対早大

2015年09月02日

8月31日 有明テニスの森公園

早大に完敗 初勝利ならず

 リーグ第2戦は、昨年度リーグ優勝の早大との一戦となった。0-9、うち8本はストレート負け。全日本王座決定戦10連覇中の早大は「勝負所での余裕があった」と月村隼人コーチ(平25卒)はいう。1部復帰した昨年度から感じ続けている「上位校とのあと少しの差」が、なかなか埋まらず、リーグ連敗を喫した。

 ダブルス3本はすべてストレートで奪われ、流れを早大に渡してしまった。大和田秀俊(法2)・山佐輝(法1)ペアは、インカレ準優勝ペアに対してペースをつかめぬまま終えた。杉浦勝貴主将(経4)・小坂絢太(商4)ペアも、慶大戦に続いて2勝目を挙げることはできずストレート負け。第3ダブルスの古田海人(商3)・松浦優太(法3)ペアは、第1セット0-6から巻き返し、第2セットはタイブレークにまで持ち込んだものの「半端なミスが多かった」(古田)とセットをものにできなかった。

大和田・山佐

▲第1シングルスを務める大和田(左)・山佐ペア

 シングルスも6本すべてで勝ち点を入れることができなかった。慶大戦からの連勝が期待された斎藤和哉(法1)も新進優勝の巽に迫るがわずか届かなかった。

 そんな中、第1戦でリーグデビューした田中凛(商1)が早大から唯一セットを奪った。「緊張もあって自分らしくプレーでき」ず1-6で取られた第1セット。キープゲームが続いて「どうしても取りたかった」と意地で返した第2セット。「自分から打ちに行こう」と第3セットはいきなり3連続でゲームを獲得。しかし足をつってしまうハプニングに見舞われ、最終的にはこのゲームを相手に譲った。試合後「勝てたと思う。でも体力の差などが出た。もったいない試合になってしまった」と悔しさをにじませた。 田中

▲第2セット獲得の瞬間 声にならずガッツポーズをしてみせた田中

 第3シングルスでは古田が、松崎をタイブレークまで追い詰めた。勝負所での思い切りがいい古田だが「今日は繋ぐことも意識していました」という。第1セットは4-6、第2セットはタイブレークまで持ち込んだが、精度とキレが良かったという相手に一歩及ばない結果となった。しかし「自分のプレースタイルでないが、繋ぐテニスも案外通用した」と、手ごたえを感じた。

古田

▲古田は単複両ゲームでタイブレークまで持ち込んだ

 昨年度同様、第1シングルスを務めるエース大和田は、インカレ王者との一戦を「相手よりも自分との戦いだった」と振り返る。「昨年ほど好き勝手はやらせてもらえない。どんな雰囲気でも自分のプレーを貫く」と、今後勝つために何が必要かを見出した。

ダブルスの全敗が痛手となった早大戦。スタートの肝心さを改めて認識したと選手たちは言う。次に控えているのは、今年1部昇格の日大だ。「日大は雰囲気で流れを持ってくるチーム。ここで圧勝できればその次の法政戦につながる」(杉浦主将)。スコア以上の内容の試合だった、と月村コーチは話す。完敗の中から得た収穫を生かし、リーグ初勝利を飾れるか。

 

◆試合結果

●中大 0(ダブルス0-3、シングルス0-6)9 ○早大

ダブルス

NO1:●大和田・山佐 0(0-6、4-6)2 ○今井・河野

NO2:●杉浦主将・小坂 0(3-6、4-6)2 ○栗林・坂井

NO3:●古田・松浦 0(0-6、6(5)-7)2 ○小堀・松崎

シングルス

NO1:●大和田 0(1-6、1-6)2 ○今井

NO2:●杉浦主将 0(1-6、2-6)2 ○栗林

NO3:●古田 0(4-6、6(3)-7)2 ○松崎

NO4:●斎藤 0(4-6、4-6)2 ○巽

NO5:●武内直人(商4) 0(0-6、4-6)2 ○坂井

NO6:●田中 1(1-6、6-4、5-7)2 ○村松

 

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部