硬式庭球部

硬式庭球部 関東大学テニスリーグ対慶大戦

2015年08月31日

8月27日 有明テニスの森公園

総決算のリーグ始まる ダブルス健闘も敗戦

 関東大学テニスリーグが開幕した。4年生にとって最後の公式戦。わずか1勝に終わった昨年度大会から1年が経ち、チームは王座出場(2位以内)を目標に掲げている。  第1戦は昨年2位の慶大。最初に行われたダブルスで2-1と名門撃破の期待が高まったが、シングルスで1-5と地力を見せつけられ敗戦を喫した。

▲ポイントを奪い雄叫びを上げる松浦(左)と古田(右)

 快調な滑り出しだった。第2ダブルスの杉浦勝貴主将(経4)・小坂絢太(商4)ペアが6-0、6-1であっさりストレート勝ち。「相手の緊張に突け込んで攻めた結果」(小坂)と、ここは4年生コンビの豊富な経験が生きた。  第3ダブルスの古田海人(商3)・松浦優太(法3)ペアも7-5、6-3と競った場面も続いたがストレートで相手を下した。これまで古田と組むことが多かった西條一真(商3)が不調と怪我が重なり、松浦に白羽の矢が立った。「正直出られると思ってなかった。使ってもらえたことに対して本当に感謝しかない。4年生が僕に期待してくれたことを嬉しく思う」(松浦)。月村隼人コーチ(平25卒)も「古田の思い切りの良さと松浦の泥臭さがうまくマッチングした」とこの起用に手応え。古田も「松浦の調子がすごく良くて助かった」と感謝した。  大和田秀俊(法2)・山佐輝(法1)ペアの第1シングルスはセットカウント1-2で敗退した。  結局ダブルスは2-1。敗れはしたが大和田・山佐ペアも接戦を演じ、いい流れでシングルスへつなげた。

シングルス陣で唯一勝利の斎藤

 しかし相手も甘くはなかった。強敵揃いの慶大シングルス陣を前に白星を挙げたのは第4シングルスの齋藤和哉(法1)のみ。エースの大和田、第2シングルスの古田、主将の杉浦は競った展開に持ち込むことさえできなかった。古田は「研究されていた」と得意のフォアのクロスラリーに持ち込むことができず、杉浦主将は「相性は悪くないと思ったが、相手のミスが少なかった」と語った。唯一勝利の齋藤は、初めてのリーグで緊張もあったという。それでも「みんな応援してくれたのでそれが力になりました」と笑顔を見せた。

 シングルスは1-5、ダブルスと合わせて3-6で第1戦を落とした。

▲レギュラー、控えメンバー問わず声援を送った

 2ー13。    

 去年のリーグ全5試合、ダブルスの成績だ。この2勝は昨年最下位で2部に降格した専大戦で挙げたもの。早大、慶大、法大、明大の上位4校相手には、1勝も挙げることができなかった。  ダブルス陣のまとめ役である小坂絢太(商4)は言う。「ダブルスは一本のミスでひっくり返る」。シングルスは個々の力の差が出やすい。試合が転びやすいダブルスでいかに差をつけられるかがテーマだっただけに、選手たちは今回の2-1という結果に対して「大きな収穫」と口を揃えた。  しかし月村コーチは1部で戦う上でやっと当然のレベルまでこれたと語る。「良くなってはいるが、いま戦ってる状況を考えると普通」と慢心はない。

 次戦は王者・早大。「思い切ってやってもらうしかない」(北澤監督)。厳しい戦いが予想されるが杉浦主将は「ダブルスは全然チャンスある。あとはチームの雰囲気や準備。今日はバタバタしていたので、(次は)もっともっといい雰囲気でできると思います」。下剋上を起こす可能性は十分にある。

◆試合結果

●中大 3(ダブルス2-1、シングルス1-5)6 ○慶大

ダブルス

NO1:●大和田・山佐 1(6-4、2-6、3-6)2 ○高田・上杉

NO2:○杉浦主将・小坂 2(6-0、6-1)0 ●逸崎・畠山

NO3:○古田・松浦 2(7-5、6-3)0 ●谷本・渡邉

シングルス

NO1:●大和田 0(3-6、2-6)2 ○上杉

NO2:●古田 0(3-6、3-6)2 ○谷本

NO3:●杉浦主将 0(1-6、3-6)2 ○逸崎

NO4:○斎藤 2(6-4、6-3)0 高田

NO5:●武内 1(3-6、6-3、0-6)2 ○渡邉

NO6:●田中 0(2-6、5-7)2 ○韓

記事・写真 「中大スポーツ」新聞部