硬式庭球部

硬式庭球部 関東学生トーナメント大会1日目

2015年05月06日

5月4日 有明テニスの森公園テニスコート

杉浦主将が逆転勝利!ルーキー斎藤も鮮烈デビュー

 

▲逆転勝利を収めた杉浦主将

今年度初の公式戦となる関東学生トーナメント大会、通称「春関」が開幕した。大会初日のシングルス1回戦には、中大から10人が出場。杉浦勝貴主将(経4)や昨年度のインターハイ準優勝校・東海大菅生高の主力を担った注目の1年生・斎藤和哉(法1)など4人が初戦を突破した。

予選免除の本直で1回戦に臨んだ杉浦主将は、大学テニス界の王者・早大の1年生坂井との一戦。今年度初の公式戦は第1セット、0-6で奪われ「手も足も出ないかと」。しかしここから相手のミスが増え始め、徐々に流れが変わっていく。タイブレークに及んだ第2セットをもぎ取りセットカウントは1-1のイーブンに。「ロングゲームになれば自信はある」とその後も終始ペースを握り6-3で第3セットを奪い、見事な大逆転劇で2回戦進出を決めた。試合後、杉浦は「セカンドからみんな応戦してくれる部員も増えて、自分も気持ちの切り替えができた」と声援を送り続けた仲間に感謝した。月村コーチも「競った中で勝ち切れるというのは自信になる」と賞賛。明日の次戦に勝てば、インカレの本直が決まる。「シングルスでインカレに出場したことはないので、絶対勝ってもっと上にいきたい」。頼れる主将は大舞台での活躍を見据えた。

 

▲1年生ながら初戦突破を果たした斎藤

1年生ながら本戦出場の斎藤は同じく早大の岸田と対戦。「緊張はあった」と第1セットの序盤にブレイクを許す苦しいスタートを切る。しかし持ち味という「バックのクロスラリーから展開していくテニス」でその実力を発揮し始める。第1セット6ー3で取ると、第2セットも6-1で奪いセットカウント2-0で勝利した。春関デビューをストレート勝ちで飾ったルーキーは「粘ってポイントを取ったので疲れたが、勝てて良かった」とはにかんだ。

リーグ戦での経験も豊富な小坂絢太(商4)、古田海人(商3)も勝利を収めた。小坂は第2セットのタイブレークを、古田は2部リーグ所属の相手選手に足元をすくわれなかったのがそれぞれ大きかった。これで今大会第10シードの大和田秀俊(法2)を含め、中大からは計5人が2回戦に挑む。

 

▲スライスを打つ古田

一方で武内直人(商4)や松浦優太(法3)、須田昌賢(法4)などのリーグ戦経験者が揃って初戦敗退。インカレ予選、リーグ戦での巻き返しに期待したい。

 

▲ルーキーながら春関本戦出場の山佐

そんな中、斎藤と同じ1年生の山佐輝(法1)も予選を突破し、春関本戦の初戦に臨んだ。しかし「高校の雰囲気と違い、最後まで緊張した」と実力を発揮することができず、ストレート負けを喫した。インターハイ優勝校で第2シングルスを務めた実力者は、敗戦に対して「ショック」の一言。斎藤と共に初戦を突破することはできなかった。それでも「今日は切り替えて、明日は明日」と山佐。シングルスでは早々に姿を消してしまったものの、明日行われるダブルスの1回戦では中大のエース大和田と組み出場する。「大和田さんはシングルスとの連戦できついと思うので、上手くフォローしたい」と先輩と共に上位を目指す。

一昨年、入替戦を制し1部昇格を決めた中大。1部定着のために、今まで以上に結果にこだわらなければいけない。初戦突破が10人中4人という結果に月村コーチも「勝負に対しての甘い部分が出ている」と厳しいコメント。前述のように明日からはダブルスの2回戦が始まり、シングルスは2回戦に突入し杉浦主将や大和田など、兼任している選手にとってはハードな戦いが始まる。「目標は(シングルス)ベスト8」(斎藤)。新戦力の台頭、インカレを懸けた戦い、激動の春関は始まったばかりだ。

◆試合結果

男子シングルス1回戦

○杉浦主将 2(0ー6、7ー6(2)、6ー3)1 ●坂井(早大)

○小坂 2(3ー6、7ー6(1)、6ー3)1 ●太田(法大)

●武内 0(2-6、6(8)-7)2 ○山田(法大)

●須田 0(3-6、6(5)-7)2 ○町田(早大)

○古田 2(6-4、6-2)0 ●青柳(日体大)

●松浦 1(6ー3、3ー6、0ー6)2○韓(慶大)

●菱田亘槻(経2) 0(3-6、5-7)2 ○吉見(明大)

●豊泉淳也(経2) 1(2ー6、6ー3、4ー6)2 ○関谷(青学大)

○斎藤 2(6ー4、6ー1)0 ●岸田(早大)

●山佐 0(4ー6、3ー6)2 ○森山(早大)

記事・写真 「中大スポーツ」新聞部