硬式庭球部

硬式庭球部 関東大学対抗テニス選手権大会3位決定戦

2015年01月23日

12月14日 亜大テニスコート

王座2位相手に接戦演じる

 早大Aに力の差を見せつけられる形になった準決勝。それでも「昨年の3位より下回るわけにはいかない」(岡本直哉・文3)と意気込んで試合に臨んだ中大。相手は王座準優勝慶大のAチーム。中大は大和田秀俊(法1)、慶大は主将でエースの谷本を欠く中で接戦となった。
 
 初戦の第3シングルスでは岡本が出場。前日の試合では一方的な試合になってしまった岡本。この日の試合も序盤は相手に押される展開となるが、そこから追い付くとタイブレークへ。しかしここは相手に取られてしまう。第2セットではお互いサービスキープができずブレイクが続く展開。第8ゲームでキープし5-3として、迎えた第9ゲームを相手もキープ。第10ゲーム、キープをすればイーブンとなるところから相手にブレイクされ5-5になる。そして、このセットもそのままタイブレークへ。岡本は「自分試合で慶大に勝てるかどうか決まると思っていた」と気合を見せる。開始から4連続でポイントを取ると7-1でここを取り、セットカウント1-1でファイナルへ。第3セット「冬だから体力的にまだまだ行けた」と追いついた流れをそのままに試合を進める。5-4で迎えた第10ゲーム。先ほどと同じ状況から今度はマッチポイントを決めて6-4で勝利した。見事に3時間のロングゲームをものにした。

 2面を使って行われたこの日の試合。岡本の隣では杉浦勝貴主将(経3)が本日はシングルスとして出場。相手はインカレインドアでベスト4に入った渡邉。最初のゲームをブレイクされてしまうが、相手の強打に対応できるようになった中盤にブレイクバック。しかし5-6からのサーブゲームを落とし5-7で相手にセットを獲られる。第2セットも最初にブレイクされると、相手も先ほどのように簡単にペースをつかませてはくれない。「高校時代から知ってる相手で、勝てそうなところもあった」と話したが、2-6で敗戦となってしまった。

 第1シングルスでは前日に引き続き武内直人(商3)が、大和田がライバルと話す上杉と対戦。一年生ながらダブルスでは学生ランキングでトップランクの相手だけに強烈なストロークはもちろんネットプレーも混ぜて確実に決めてくる相手に苦戦を強いられる。最初のゲームをブレイクし2-0と先行するも、昨年のインハイ準優勝して入学してきた実力者は甘くなかった。強烈なサーブで確実に自分のサービスゲームをキープされる展開。要所でブレイクを許してしまい3-6、3-6でストレート負けを喫してしまった。敗戦に武内は「上の相手に勝ててない。来年が最後なのでこれをどうつなげるか考えてリベンジする」と話した。

 シングルス1-2とし、ダブルスで2連勝が求められる中大。ほぼ同時に2試合がスタートした。第2ダブルスでは松浦優太(法2)・豊泉淳也(経1)の秋季リーグ無敗ペアが勝利を目指した。第1セット、4-1とリードするもそこからイーブンに持ち込まれ5-5とされる。しかし豊泉の力強いフォアが決まる。そこから2ゲームを連取し第1セットをとる。続くセットは流れをものにした中大ペアが一気に攻める。松浦も後輩の豊泉を引っ張るプレーを見せ、6-1で勝利を決めた。「負ける気はせず、やりたいようにやれた」(松浦)と話したように、主に第2ダブルスで出場した二人の安定感がこの秋季リーグは光った。「夏もメンバーに入ったのに出場できず悔しかった」と豊泉は話し、来年の夏のリーグ戦出場と「(松浦との)このペアでまずは新進を勝ち進みたい」と目標を話した。  

 2-2で勝敗は第1ダブルスへ。古田海人(商2)・西條一真(商2)組に託された。第1セット、お互いポリンとでリードすることができず4-5で迎えたサービスゲーム。ここでブレイクを許し第1セットを落としてしまう。第2セットでは3-5と1ブレイクを許してしまうが、ここから連続でゲームを取りタイブレークへ。ここでも競った点の取り合いとなる。だが最後は相手にマッチポイントを決められ5-7でタイブレークに敗れ試合終了。「最後僕たちにかかって勝ちきれない展開。勝ち切りたかった」(古田)と振り返る。西條は「早大、慶大といった強いところに勝ちたかったけど、それは新進で勝ちたい」と雪辱を誓った。この結果、秋季リーグを4位で終えることとなった。  試合後月村コーチは「勝てそうと思う、その反面その中に差がまだある。少しの差、それを埋めなければ何度やっても変わらないと思う」と話す。杉浦主将も「相手は全然正規メンバーじゃないし、手ごわくても勝たないといけない。」と悔しさをにじませた。  

 今シーズンの全日程を終えた硬式庭球部。昨年、夏のリーグ戦で悲願の一部昇格を果たし、今年は厳しい戦いを強いられながらも貴重な経験を積んだ。インカレや春関では、鈴木大介(法4)の引退で新エースとなった大和田が入学し、この数年では最高となる成績を残し来年以降の更なる活躍に期待を持たせた。もちろん1年生から主力だった鈴木や中川航前主将(法4)、新進やインカレで結果を残しムードメーカーとしても活躍した月村拓馬(経4)が抜けるためそう簡単に来年のリーグで好成績を残すのは難しいだろう。それでも「より頑張っていかなければならないと感じた」(杉浦主将)この経験は来年間違いなく生きてくるに違いない。

◆試合結果

【シングルス】
NO1:武内 0(3-6、3-6)2 上杉
NO2:杉浦 0(5-7、2-6)2 渡邉
NO3:岡本 2(6(3)-7、7-6(1)、6-4)1 桐生

【ダブルス】
NO1:古田・西條 0(4-6、6(6)-7)2 野田・韓
NO2:松浦・豊泉 2(7-5、6-1)0 樋口・山崎