硬式庭球部

硬式庭球部 関東大学テニスリーグ1部(ハイライト)

2014年09月18日

9月2日~13日
有明テニスの森他
リーグ、プレイバック!
 昨年、亜大との入替戦を制し遂に念願の1部復帰を果たした中大。激戦の1部リーグで躍動を誓った今リーグ戦は1勝4敗の5位、降格回避を懸け再び入替戦にまわる結果となった。
 入替戦の相手は2部2位の亜大。昨年の入替戦と逆の立場での再戦となった。
 「1部残留」という形でリーグ戦を締めたい中大の今リーグ全5試合を、選手のコメント、写真とともに振り返る。
9月2日 有明テニスの森
対慶大 ●2-7
(詳細 http://www.chuo-u.ac.jp/activities/sports/sport_circle/sports11/news/2014/09/23140/)
 リーグ開幕戦の相手は昨年の1部リーグ2位の強豪・慶大。1部を経験している選手がいない中大だが、2部で培った泥臭さを1部でも発揮できるか注目が集まった。
 リードしたかったが第1ダブルスの鈴木大介(法4)・小坂絢太(商3)組、第3ダブルスの月村拓馬(経4)・杉浦勝貴(経3)組は最終セットまでもつれるゲームを演じるも力尽き、ともに敗退してしまう。第二ダブルスの西條一真(商2)・古田海人(商2)組も持ち味を出すも敗退を喫してしまう。
 シングルスでは杉浦と武内直人(商3)が勝利をあげた。特に武内は相手を気迫で圧倒するテニスで存在感を発揮した。第4シングルスの松浦優太(法2)も持ち味十分の粘りのテニスで健闘するも一歩及ばず。鈴木大介(法4)、須田昌賢(法3)、大和田秀俊(法1)も相手の攻撃に翻弄され敗戦に終わった。大和田は1年生ながら第1シングルスで出場も、インカレを制した相手に圧倒されほろ苦いデビューとなってしまった。
 開幕戦の結果は2-7で敗戦も、「1部でやる手応えを得た」(北澤監督)。

武内「上達している実感はある。自分のプレーをすれば結果が伴うということがわかった。リーグ戦はいろんなことが起こる。粘ってくる選手にもチャンスはまわってくるので、気持ちを大事にして次戦を見据えたい。」
9月3日 有明テニスの森
対早大 ●2-7
(詳細 http://www.chuo-u.ac.jp/activities/sports/sport_circle/sports34/news/2014/09/23003/)
 前日の慶大戦から連日の試合となった2戦目の相手は、関東1部リーグ前年覇者の早大。
ダブルスの対戦相手には今年度のインカレ優勝・準優勝ペアが待ち構えている。第1ダブルスの鈴木・小坂組はじめ3ペアとも粘り強く戦ったが、惜しくもダブルスで勝利を挙げることはできず、勝ち点のない苦しい展開でシングルスへ。
 シングルスでは武内、大和田が勝利を挙げた。第5シングルスの武内は慶大戦で勝利した勢いで、早大戦でもストレート勝ち。第1シングルスの大和田は、第1セットを相手に譲り、第2セットは6-6でタイブレークにもつれ込んだ。しかし調子を徐々に上げてきた大和田がタイブレークを制し、第2セットをものにする。勝敗がかかった第3セット、大和田のペースでゲームを進め、第3セットを獲得、フルセットの試合に勝利した。2-7で敗北はしたものの、強敵を相手にしてつかんだ2つの勝利が、2日後に控えた専大戦への自信となった。
 中川航主将(法4)は「相手は早大ということで挑戦者の気持ちもあったのですが、前日の慶大戦を通して、大きな差はないと感じました」と1部リーグでの試合の感想を話した。
「早大、慶大との試合で、負けてしまった中でも、あきらめてしまうことなく、一人一人1部リーグでの手ごたえをつかんだ。次の専大戦は、2部ではずっと負けてきたが、1部では9-0で勝てるように。4年生がしっかり勝って、後輩にいいパスをつないで、最後に大和田に勝ち切ってもらえるように」(中川主将)と専大戦への意気込みを語った。
9月5日 有明テニスの森
対専大 ○6-3
(詳細 
http://www.chuo-u.ac.jp/activities/sports/sport_circle/sports11/news/2014/09/23146/)
 第3戦は昨年中大と同じく1部昇格を果たした専大。入替戦を見越すと負けられない相手となる。
 ここまで未勝利のダブルスはこの日第1ダブルスで出場した鈴木・小坂組が牽引する。ここまで持ち味を発揮できていない同ペアだったが、この日は鈴木は力感溢れるプレー、小坂は冷静沈着なテニスで6-1、6-4で圧倒しダブルス勢初勝利をあげる。古田・西條組も続き2勝1敗でシングルスに繋ぐ。
 シングルスでは武内がリーグ戦3連勝となる勝ち星をあげると、ダブルスでも出場した鈴木、杉浦も勝利する。大和田も苦しむ展開となったが地力を見せ勝利。最終6-3で見事リーグ戦初勝利をあげる。

杉浦「負けられないプレッシャーのなかであげた勝利は大きい。ダブルスでは流れの悪さを断ち切れずズルズルいってしまった。シングルスではミスが少ない相手だったので、相手のペースに合わせつつメリハリを利かせた。ダブルス次第では全然勝てる、と感じた。」
9月9日 有明テニスの森
●中大1-8明大
(詳細 http://www.chuo-u.ac.jp/activities/sports/sport_circle/sports34/news/2014/09/23266/
 
 リーグ4戦目はここまで1勝2敗の明大。中大にとってはここで勝って弾みをつけたい一戦である。
 第1ダブルス、鈴木・小坂組の対戦相手は、日本ランクにも入る小野・深田組だ。相手の隙のない攻撃に2-6、2-6で敗北。第3ダブルスの月村・杉浦組は第1セット、第2セットともに、タイブレークまで持ち込む大接戦であったが、タイブレークをものにすることができず、6-7、6-7でストレート負けを喫した。
 シングルスは、調子のよい林聖哉(経2)が第4シングルスに起用され、今リーグ初出場を果たした。第1セットはタイブレークまでもつれこむ大接戦となったが、一歩及ばずセットを譲る。勢いづいた相手の流れに飲まれ、第2セットも落としてストレート負けとなった。ここまで3戦負けなしの武内が第5シングルスで出場するも、ストレート負けでリーグ初の敗北となった。
 第4、5、6シングルスを終えて、勝利がないというリーグ始まって以来の展開。そんな中前日の早大戦でインカレ準優勝の岡村を破った第1シングルスの大和田が気を吐いた。第1セットは相手に6-1で勝利。大和田が主導権を握るセットとなった。第2セットは出だし2ゲームを奪われ、そのまま追いつくことができず3-6でセットを落とす。第3セットは大和田が4-1で序盤大きくリードするが、相手も負けじと追いつき4-4に。さらには追い越されて4-5になる。ここで大和田が意地を見せ、2ゲームを連続で獲得。タイブレークに差し掛かる前に一戦を制した。
 中川主将「今までと同じで相手は格上。その中でダブルス0-3で負けてしまったのが直接的に、モチベーション的にも負けに繋がってしまった。相手は長く1部で戦っているだけあって選手層が厚い。いつも通りではダメ。思い切りよく、いつも以上のパフォーマンスをしないといけない。個人としても、やっぱりもっと長くテニスをやりたい。」
9月13日 慶大テニスコート
 
●中大0-9法大
(詳細 http://www.chuo-u.ac.jp/activities/sports/sport_circle/sports11/news/2014/09/23490/
 リーグ最終戦の相手は法大。ここまで法大、中大は互いに1勝3敗。この対決に負けたチームが入替戦になる、重要な一戦だ。
 
 ダブルスは第1ダブルスで月村・杉浦組が出場。相手は夏関ダブルス準優勝の大友・松森組。第1セットはタイブレークまで持ち込むも、これをものにできない。第2セットも流れをつかんだ相手に譲り敗北。第3ダブルスには、ここまでのリーグ戦とペアを変えて昨年ペアを組んでいた中川主将・鈴木組が出場。「急に決まったダブルスで、相手を驚かせられるように。でも相手をリズムに乗せてしまった」(中川主将)。勢いに乗った相手ペアに付け入る隙はなく、2-6、2-6で敗北を喫した。
 シングルスは、慶大戦、早大戦、専大戦でストレート勝ちの武内が第5シングルスで出場。接戦の末第1セットを7-5で奪うが、その後立て続けに2セットを相手に奪われ1-2で敗北。第6シングルスの杉浦も、相手とポイントを奪い合う競った戦いを見せたが、5-7、5-7で相手に勝ちを許した。第3シングルスの鈴木は、第1セットを相手に譲り、第2セット、セットカウント3-5で、ジュースに持ち込み一進一退を互いに繰り返すも、最後粘り切れず3-6で敗北。第1シングルスの大和田は、春関王者の竹内と対戦。終始相手のペースに乗せられたまま2-6、2-6でストレート勝ちを許した。
  「(法大とは)少しの差だが、それが大きくなってしまった。それは勝負所が取れるかとれないかで、相手のミスを期待してしまうところがある。入替戦に進むことになったが、油断しないように」(北澤監督)
  「初の1部の戦い、厳しくなることはわかっていた。でも1部でやれる自信もなくはなかった。競った部分での勝負をことごとく落とすのは、スコアに表れる以上の差。粘り強さが足りなかった。リーグは終わったが、入替戦、1部残留は最低限死守して、しっかり勝ちに行きたい」。チーム初の1部リーグでの5戦を終えて、中川主将はこう振り返った。
◆1部リーグ結果
①早大
②慶大
③明大
④法大
⑤中大
⑥専大

◆試合予定
9月21日 9時~ 対亜大入替戦
@中大多摩キャンパステニスコート
多摩モノレール中央大学・明星大学駅から徒歩12分
皆様の応援お待ちしております!

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部