大学院

【究める vol.105】在学生の声 塩谷 卓実さん(経済学研究科 博士前期課程)

2022年09月21日

「究める」では、大学院に携わる人々や行事についてご紹介します。今回は「在学生の声」として経済学研究科の塩谷 卓実さんへのインタビューをお届けします。大学院でのご自身の研究をはじめ、進学した理由や大学院での研究活動・課外活動など、大学院の様子が伝わる様々なエピソードが載っています。

 

塩谷 卓実(しおや たくみ)さん


研究科:経済学研究科
専 攻:経済学専攻
課 程:博士前期課程2年

大学院でのご自身の研究について教えてください

地理経済学や空間経済学といった分野を中心に学んでいます。内容としては、企業の立地行動や産業の集積などです。企業が海外へ移転する際に、どのような地域を選好するのか?どのような誘因が影響しているか?について研究しています。

大学院へ進学した理由と、中央大学大学院を進学先に選んだ理由を教えてください

大学院進学の決め手は、2点あります。
1点目は、学部ゼミで専攻していた分野についてより深く学びたいと思ったからです。学部の海外研修では、現地へ赴き調査活動を行いました。そこで、自身の専攻分野が社会にとって意義があると感じました。2点目は、カナダへの留学経験から、現地の人々の学習意欲の高さに驚きました。自身のキャリアについて真剣に考えており、学問に熱心な姿勢に感心したからです。この2つの経験から、自身も専門的な知識を身につけ、社会で活躍していくために進学を決めました。

実際に入学してみて、大学院はいかがでしたか

もの凄く充実しています。指導教授の先生の丁寧なご指導やアドバイス等をいただき、自身の研究活動に活用していくことができています。また、学部の時よりも主体的に学ぶようになりました。ある課題や疑問に対して、先行研究や理論を参考にしながら、自らが考える姿勢を身に付けることができたと思います。

大学院の授業はどのように行われていますか。学部との違いや特徴を教えてください

大学院と学部の授業の大きな違いは、授業に参加する人数だと思います。学部の授業では、数百人、数十人で行う授業があると思います。しかし、大学院の授業では、教授と学生1〜5人程度で行うことが多いです。学部ゼミよりも少ない人数で授業を行います。(私の場合は)授業によって、毎週資料を作成し発表(説明)する機会が格段に増えると思います。また、教授との距離もより近くなるので、学部の時よりも質問等しやすい環境だと思います。

実際に履修した授業について、印象に残っていることを教えてください

昨年履修した、統計演習の授業を履修してよかったと思います。統計学の知識を深めていく点はもちろんあります。それに加えて、修士論文で使用する統計ソフトを、実際に手を動かしながら理解を深めました。サンプルデータや実際のデータを使用しながら、様々な手法で分析をしました。自身の論文で、どのように定量分析していくかを考えることができました。

中央大学大学院に進学してよかったことについて

中央大学大学院へ進学してよかった点は2つありました。
1点目は、素晴らしい先生方の下で研究していける環境です。多くの先生方が、自身の研究活動に親身になってご指導してくださいます。また、研究や授業以外の話や就職活動の相談にものってくださいます。
2点目は、院生同士の交流です。私の周りには留学生も多く在籍しています。お互いの研究について相談しあったり、それぞれの出身について等のプライベートな話もします。院生同士、切磋琢磨しながら研究活動に励んでいます。

授業以外の時間はどのように過ごしていますか

基本的には、授業の予習や自身の研究に充てる時間が多いです。それ以外は、アルバイトしたり、ラグビーをしていたこともあって今でもジムで身体を鍛えたりしています。

大学院進学を目指すみなさんへ

大学院への進学はマジョリティーから外れ、不安を抱くこともあると思います。実際に、私以外に周りで大学院へ進学した友人はいませんでした。そのため、私自身も不安を抱いたこともありました。しかし、今は大学院へ進学して本当によかったと思います。周りの環境に流されず、自身と素直に向き合って本当に進みたい道を選択してほしいです。大学院でしか得られない経験等あると思います。頑張ってください!応援しています!

 

                                                                                                            ※本記事は、2022年9月時点の内容です。