大学院

【究める vol.99】在学生の声 齊藤 唯衣さん(文学研究科 博士前期課程)

2022年06月30日

「究める」では、大学院に携わる人々や行事をご紹介します。第99回目となる今回は「在学生の声」をお届けします。文学研究科 仏文学専攻に在籍する、齊藤 唯衣さんにお話を伺いました。

齊藤 唯衣(さいとう ゆい)さん


研究科:文学研究科
専 攻:仏文学専攻
課 程:博士前期課程1年

大学院に進学しようと思ったきっかけや、理由を教えてください

大学院進学をしようと思ったのは、大学で美術史について学んだり、学芸員資格課程の館園実習に参加したことで、将来、美術作品の展示に関わる仕事がしたいという思いが強くなったからです。そのためには、より専門的な知識が必要だということが分かったため進学を決めました。また、現在の指導教授である阿部先生が親身に指導してくださったことも進学を考えるきっかけになりました。

大学院受験の情報収集として、まず過去問を取り寄せることから始めました。過去問は大学院のサイトから簡単に取り寄せることが出来ました。また阿部先生や院生の先輩方に、勉強方法について相談にのっていただきました。今年から学内の特別選考入試が早い時期に行われているので、受験を考えている人は、早めに先生に聞いてみるといいかもしれません。

どのような研究をしていますか

画家アングルの身体表現について研究をする予定です。卒業論文ではアングルのジェンダー観について研究したので、大学院でも19世紀の男性観や女性観と絡めて研究していきたいです。また、学部の時には参考にできなかったフランス語の文献も読みながら研究を進めていきたいと考えています。

授業についてはどうですか

授業は週に4コマ履修しています。学部生に履修していた授業数よりも圧倒的に少ないですが、毎度しっかり準備をしてから授業に出席する必要があります。

学部生の授業は講義方式の授業が大半だと思いますが、大学院の授業では、学生が発表し、意見交換をします。発表のためにたくさん文献を読んだり作品の観察を行うため、準備にかなり時間がかかることもありますが、自分にとっての新たな発見があり、そこから疑問がうまれてくることもあるので楽しんで準備をしています。

また、週に1度国立西洋美術館のインターンに参加しています。実際の作品を前にして学芸員の方から美術館について学ぶことが出来る貴重な機会です。来館者が使うセルフガイドの作成や、学生むけの教育プログラムの補助が予定されています。またこのインターンに参加することで大学院の単位を修得することも出来ます。

先生方の印象はどうですか

先生方は、学生の関心をとても大切にしてくださいます。授業内容が学生の興味に沿ったテーマであったり、研究テーマに関する質問をしてくださるので、授業がとても面白いです。また、少人数での授業なので、学部の時よりも先生方と会話をする機会が増えました。

指導教授の阿部先生は、研究のことはもちろん、インターンや進路についての相談にものってくださいます。一人ひとりをよく見てくださる先生で、ささいなことでも親身になって話を聞いてくださいます。先生の存在が研究のモチベーションのひとつになっています。

大学院に進学してよかった点を教えてください

論文の内容をそのまま鵜呑みにせずに自分で調べて考える癖がついたことが良かった点のひとつです。普段の生活でも、自分が持った疑問や違和感を大事にできるようになりました。

また、院生の先輩方と知り合えたこともよかった点です。研究テーマが違う先輩方との会話にはいつも刺激をもらっています。先輩方は皆さん個性があって、やさしいので大学院生活が楽しいです。常に周りの人が研究に集中している環境にいるので、私も頑張ろうという気持ちが自然と湧いてきます。

 

※本記事は、2022年6月時点の内容です。

 

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