修了生の声(文学研究科 博士前期課程)
川窪 貴代(かわくぼ きよ) さん
文学研究科 博士前期課程 心理学専攻 臨床心理学コースを
2021年度に修了しました。
大学院時代の研究について
許し(forgiveness)の概念に焦点を当て、「被害経験に対する許しのプロセスの検討」という研究テーマで修士論文を執筆しました。面接調査を行い、それぞれ親しみの程度が異なる相手からの被害経験や、その相手を許した経緯などについてデータを集めました。その後、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチという質的分析法を用いて、許しのプロセスについて検討しました。
大学院へ進学した理由を教えてください
元々、臨床心理士と公認心理師の資格をとりたいと考えていたため大学院へ進学することにしました。それに加えて、大学での学びを通して、心理学についてもっと深く知りたいと思うようになったのもきっかけのひとつです。
中央大学大学院へ進学した理由を教えてください
ちょうど入学する年度から公認心理師養成に対応したカリキュラムが整備されるとのことで、中央大学大学院への進学を決めました。また、中大の個性豊かな先生方のもとで引き続き心理学を学びたいという気持ちも大きかったです。
ご自身にとって大学院はどのような場でしたか
コロナ禍ということもあり、想像した通りの大学院生活ではありませんでしたが、実りのある時間を過ごすことができました。リモートでの授業であっても、先生方が熱心で丁寧なご指導をしてくださったおかげだと思います。大学院では、自分の興味のある分野について深く学び、研究に取り組み、さまざまな施設での実習を経験しました。大学院生活で得た多くの大切な経験は、これからの糧になると信じています。
大学院時代の印象に残っている出来事について
やはり、修士論文の執筆が一番印象に残っています。卒業論文で検討した内容を発展させ、研究を行いました。研究を進めていくなかで、思った通りに進まなかったり、新たな疑問点が浮かび上がってきたりと、さまざまな問題に直面しました。用いる分析方法についても一から勉強したのですが、なかなか理解が及ばないこともありました。そんななかでも先生は、時に優しく、時に厳しく、ご指導してくださりました。先生には大変感謝しております。
修了後の進路について
研究所で働く予定です。研究のお手伝いや、心理検査などの業務を担当させていただきます。卒業後も心理学に携わるお仕事ができることを嬉しく感じています。
受験生へのメッセージ
大学院では、自分の興味に基づいて実践的に学ぶことができました。大変だと感じるときもありましたが、研究したいことや関心のあることに取り組むのはとても有意義でしたし、素直に楽しかったです。
自分が学びたいと思うことを大切にしながら、受験勉強頑張ってください。息抜きも忘れずに…!みなさんが素敵な大学院生活を送れることを願っています。
※この記事は、2022年3月時点の内容です。
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