修了生の声(商学研究科 博士前期課程)
李 易安(リ イアン) さん
商学研究科 博士前期課程 商学専攻を
2021年度に修了しました。
大学院時代の研究について
私の研究テーマと研究内容、研究方法は次のとおりです。
研究テーマ:
異文化の観点から、中国に進出する日本企業における組織知識の活用に関する研究
研究内容:
国際経営の場合に、本国本社から有用な知識をそのまま進出した現地国に移転すると、不確実性を回避することができる一方で、イノベーションの可能性を見逃す可能性もあります。進出した現地国に対して、適切な知識の活用と不適切な知識を見直すという2つのことが必要とされています。私は中国に進出している日本企業で働く日本人従業員と中国人従業員の価値観に対する考察を通じて、従業員それぞれ持っている異なる文化が、いかに組織知識の活用に影響を与えるかを研究しております。
研究方法:
文化の次元と組織知識の交流に対してアンケート調査を実施し、SPSSで相関分析をします。
大学院へ進学した理由を教えてください
自分の不足を補うために進学しました。大学を卒業した後、私は就職をしましたが、仕事の中で、私は自分の欠点や足りないところを気づき、更なるの勉強の必要性を感じました。
中央大学大学院へ進学した理由を教えてください
理由は二つあります。
一つ目は、自分が研究したいテーマと教授の研究方向は一致していたからです。進学を考えるとき、私は大量の進学に関する資料を調べました。当時、中迫教授の論文や記事もたくさん読んで、中迫教授の研究や海外の経験が豊富であることを知り、中迫教授の指導を受ければ、自分が研究したいテーマはより充実させることができると感じました。
二つ目は、中央大学は新海誠さんの出身校だからです。私は新海誠さんの作品がとても好きです。こんな素敵な作品を作ったアーティスト以前実際に勉強しているところの風景が見たいと思いました。
ご自身にとって大学院はどのような場でしたか
学んだ知識や理論を応用して、さらに踏み込んだ学術的な研究を行うところです。
中央大学大学院へ進学してよかったことについて
主に二つあります。
一つ目は、優秀な教授、先輩、同級生に出会たことです。
ゼミに足を運んでみると、世の中にはこんなにも優秀な同期や先輩、先生がおられるとびっくりしました。(大手コンサル会社の内定をもらった先輩や学会に所属している教授など)彼らと一緒に授業ができたのは、最高に楽しい瞬間でした。
二つ目は、研究の面白さ、難しさを知ったことです。
大学院に進学することで、生まれて初めて研究というのはどういうものなのかを、それを理解することができました。また、自分の研究は異なる分野の知識が必要とされ、多様な分野の先生とコミュニケーションしながら自分の研究を充実させるのはとっても楽しかったです。
大学院時代の印象に残っている出来事について
「物事を疑う確かな力を養え」。これは、先生から最も印象に残っている言葉です。今までの学生生活では、教科書に書かれたことは正しい、常識や規則に従うように振舞うのが当然だと思っておりました。大学院に進学すると、多様な課題に対して、ゼミで先生や同級生とディスカッションして、お互いの論点を疑い、覆し、新たな仮説を作り出すのは何回もありました。本や論文に書かれた物事が常に正しいとは限りません。中には、不合理なこと、かつては合理的だったのに、時代や状況が変化したために不合理になること、人の自由を縛ることなども含まれています。誤った物事を覆すためには、まず疑うことの不可欠性は大学院時代一番印象に残っていることです。
修了後の進路について
就職先が決まりましたので、2022年春から企業に働くことになります。
ただ、また自分の不足を発見しましたら、もう一度に進学します。
受験生へのメッセージ
コロナ禍で、学校に行く機会が減ったことで、周りの人と相談しながら受験をしていくことが出来ず、不安が多いと思います。とにかく自分が納得できるまで受験準備をして、自分を信じて、自分のペースで、後悔しないようにすることが一番です。頑張ってください!
※この記事は、2022年3月時点の内容です。
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