大学院

【究める vol.50】修了生の声(商学研究科 博士前期課程)

2021年04月19日

河野 雅之さん(商学研究科 博士前期課程 2020年度修了)

 

河野 雅之(こうの まさゆき)さん

2020年度に商学研究科 博士前期課程 商学専攻を修了しました。

ご自身の大学院での研究や大学院進学を決めた理由、
今後とのつながりなどについてお答えいただきました。
大学院に興味のある方や進学を検討されている方はぜひご覧ください。

学部時代はどのような勉強をしていましたか

学部時代は、ゼミナール活動にて租税法を学習していました。そして、学部4年生から税理士試験の勉強をしていました。

大学院進学を決めた理由について

当初、大学院への進学は考えておらず、一般企業への就職をする予定でした。その当時、税理士試験の勉強をしており、その難しさを考えると働きながら合格することの困難さを痛感いたしました。そこで、租税法に対する知識の定着や税理士試験の勉強時間の確保を考えました。
中央大学大学院への入学の決め手として、税理士などの専門家を志す大学院生が数多く在籍している点があります。皆で切磋琢磨し合える環境があり、仲間とともに勉学に励むことができます。そのため、勉強や研究をするのには、最高の環境であると考えました。
また、3年生の12月のゼミナール活動にて「国際課税」についての講演を聞き、国際課税について、興味がわきました。そして、4年生の卒業論文の作成時に、国際課税、特に「移転価格税制」をより深く研究したいと考えたこともあり、大学院進学を決定いたしました。

大学院時代の研究について

私は、「わが国における事前確認制度に対する一考察 ―移転価格税制における納税者救済の観点からの検討を中心に―」と題した修士論文を執筆しました。事前確認制度とは、企業が国外関連者と取引を行う場合に、その取引により生じた移転価格について、企業が採用した独立企業間価格及びその算定方法を税務当局に事前に確認を受けることで、移転価格課税のリスクを回避することができる制度です。「事前確認制度により確認された独立企業間価格等について、現状の制度設計では、納税者がその確認結果の再検討を求めることができるのか」という疑問点から、事前確認制度により確認された独立企業間価格等に対して、行政手続法の適用があり得るのかという観点から研究を行いました。

修了後の進路について

修了後は、元々興味があった国際課税をメインとして行う大手の税理士法人への就職が決まりました。大学院で研究したことを活かしつつ、社会に貢献できるようにしたいと思います。

受験生へのメッセージ

大学院に進学する理由は様々であると思います。その際に、苦しいことや大変なことはたくさんあると思いますが、先生や同じような志をもつ仲間が必ず力になってくれます。自分の研究したいことや勉強したいことがあれば、ぜひ飛び込んでみてください!

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