大学院

【究める vol.51】修了生の声(法学研究科 博士後期課程)

2021年04月23日

何心薏さん(法学研究科 博士後期課程 2018年度修了)

テミス像の前にて

 

何  心薏(カ シンヨク)さん

2018年度に法学研究科 博士後期課程 民事法専攻を修了し
博士(法学)を取得しました。

<博士論文タイトル>
「高齢社会における民事信託の展望 ―日中比較による中国法への示唆―」

大学院修了後は信託銀行に就職し、
同時に研究活動も続けていらっしゃる何さん。
現在のお仕事に加え、大学院時代の研究や
現在とのつながりについてお伺いしました。

現在はどのようなことをされていますか

信託銀行で信託を使う資産流動化等の業務を行っています。就職はしましたが、可能な時には、研究会や学会にも参加し続けています。最近は博士論文を出版しました。

<書籍情報>
何 心薏『高齢社会における民事信託の展望 -日中比較による中国法への示唆-』(2021年3月, 民事法研究会)

大学院時代の研究について

信託法及び成年後見制度を中心に研究しました。特に信託制度と成年後見制度を連携させることで、高齢会社において両制度がどのような役割を担うかを研究しました。また、日本法と中国法を比較して、中国法への示唆も検討しました。

ご自身にとって大学院はどのような場でしたか

研究生活に入る第一歩であり、自分に相応しい研究方法を見つけるいい時期だと思います。知識を吸収することに留まらず、いろいろな情報や資料を収集して、自分の中に整理して、自らの意見や見解をアピールする能力を育てるところでもあります。

中央大学での研究環境について

研究室があることは一番ありがたいと思います。落ち着いて研究できる環境をいただきました。
また、毎日多摩動物公園駅から学校に通学したことも、すごく印象に残りました。特に天気がいい時に、木と葉の隙間から陽射しが差し込む写真をたくさん撮りました。

大学院での研究と現在とのつながり

専攻が信託法であるため、信託銀行で働くことは、ある意味で専攻していた分野の仕事をすることになりますが、大学院時代はほぼ理論中心なので、実務とはかなり異なる部分があります。学んだ知識を活かして仕事に取り組むなかで、理論と実務のつながりをまだ模索しているところですが、以前に比べより深く理解してきました。

受験生へのメッセージ

大学院生活は、主に研究中心ですが、自分の関心と合うテーマを見つけたら、研究はやめられないものになると思います。同期や研究室の仲間と一緒に研究生活を送ることもすごく楽しいです。中央大学は自由に研究できる環境で、優れた先生も多くいらっしゃって、図書館も立派で利用しやすいです。皆さんが充実した大学院生活を送れるよう祈っております。

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