大学院

【究める vol.32】大学院生の生活②(総合政策研究科 博士後期課程2年 陳 宇馳さん)

2020年12月17日

「究める」では、大学院に携わる人々や行事についてご紹介します。
現役大学院生に院生生活や研究についてお聞きする連載「大学院生の生活」。
今回は、総合政策研究科 総合政策専攻 博士後期課程2年の陳 宇馳(チン ウチ)さんにお話を伺いました。

   陳 宇馳 さん


  研究科:総合政策研究科


   専攻:総合政策専攻


   課程:博士後期課程2年

研究テーマについて

1970年代から環境問題が世界的に重視されるようになりました。この時期の中国では改革開放が始まり、経済高度成長と都市化による発展が求められました。しかし、経済成長は達成されたものの、大気汚染や環境破壊、ごみ問題等の環境問題が続々と発生し、現在、大きな社会問題になっています。中国は1990年代から、ごみ問題を解決するためにごみの分別を開始しました。2000年に、北京、上海、杭州など8つの都市において、ごみの分別収集のパイロット作業を正式に開始しました。しかし、数十年たったものの、効果は著しいとは言えない状況です。

私の研究は、個人的規範および社会的規範がごみ分別行動にどのように影響を与えるかを明らかにすることを目的としています。今後は調査票調査を実施し、得られたデータを使用して、規範と行動の関連について検討していきます。また、中国杭州における現在のごみ分別制度の位置付けを検討する予定です。

1週間のスケジュールについて

大学院生として、どのような1週間を過ごしているかについてお聞きしました。

  午前 午後(昼) 午後(夜)
 研究★  研究★ 自由
研究 研究 自由
研究 研究 自由
研究 研究 自由
 授業★  研究 自由
研究 研究 自由
自由 自由 自由

 

<Pick Up!>
★研究(月・午前)
昼は基本的に図書館で研究を行います。

★研究(月・午後)
インターネットを使って研究したい場合は自宅で勉強します。

★授業(金・午前)
オンラインレッスンで、教授に1週間の進捗および来週の研究内容の予定を報告します。

1日のスケジュールについて

続いては1日のスケジュールについて、具体的に例を挙げていただきました。

1:00~7:00 睡眠
7:00~8:00 朝食
8:00~10:00 研究
10:00~12:00  授業★
12:00~14:00  研究★
14:00~15:00 昼食
15:00~19:00 研究
19:00~20:00 夕食
21:00~25:00 自由

 

<Pick UP!>
★授業

オンラインレッスンで、指導教授に一週間の進捗および次週の研究内容の予定を報告します。

★研究
今年の授業は全部オンラインのため、勉強と自分の時間の区切りをきちんとつけたほうがやりやすいと思いました。私の場合は、図書館などを利用して、インターネットを使わない集中勉強とインターネットを使う在宅勉強に分けて研究を行っています。夜の時間はくつろいでトレーニングや趣味の時間として使います。

受験生のみなさんへ

私は今博士後期課程の2年目で、授業は少なく、研究活動にあてる時間が多くなっていますが、修士の1年目はいろいろな履修科目をとる必要があって、それに加えて、自分の研究を同時に進めるイメージです。先行研究や資料を大量に読んで、自分の研究の位置づけを探します。これから大学院生に目指す方にとって、参考になれば幸いです。迷わずに頑張ってください。

 

※この記事は2020年12月時点の内容です。