FD・SD活動

第38回中央大学FD・SD講演会を実施しました。

2025年03月08日

 2月20日(木)に、中央大学研究推進支援本部との共催により「高等教育、科学技術・学術の最新動向2025」をテーマとする講演会をオンライン方式で実施し、約80名の教職員が参加しました。本学URA統括である勝野頼彦を講師としてお招きし、ここ一年ほどの大学の教育・研究を取り巻く最新動向やその背景の解説をいただき、本学の次期中長期事業計画の実現に向けた本学の方向性や戦略を考える機会としました。
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講演は、大きく「近年の高等教育改革」「大学の研究力強化」「2025年度政府関係予算案と関連施策(地方創生)」「次期中長期事業計画への示唆」の4つの内容が盛り込まれ、本学教職員にとって大変充実した内容でした。
 まず、「近年の高等教育改革」については、高等教育を取り巻く状況(18歳人口の推移、高等教育改革の現状、政策の変遷など)をはじめ、2025年2月に発出された文科省中教審答申「我が国の「知の総和」向上の未来像~高等教育システムの再構築~」や、大学院改革のこれまでの変遷と最新動向、博士人材の活躍促進に係る政策等について解説がありました。
 次に、「大学の研究力強化」については、日本の研究力の現状、第6期科学技術・イノベーション基本計画下で進む総合振興パッケージ、特に国際卓越研究大学や地域中核・特色ある研究大学の特徴や採択状況や、現在総合科学技術・イノベーション会議の下で策定が開始されている次期科学技術・イノベーション基本計画についての解説がありました。また、「2025年度政府関係予算」について、高等教育、科学技術・学術関係の新規事業について解説がありました。
 最後に、これらの最新の政策・社会動向を踏まえ、本学の中長期事業計画策定に向けた、人材育成・研究・組織運営といった多様な観点から、本学の将来に向けた示唆がありました。
 質疑応答では、文科省答申の背景について、私立大学としてどのように大学院政策について考えるべきかなど質問が多数寄せられました。このほか、事後アンケートにおいては、参加者から以下の感想が寄せられました。

○大変示唆に富んだ講演であったと思います。規模の適正化、大学院の強化にかけるリソース投下の重要性、どれも本学として考えなければならない重要な点ばかりであると感じました。
○大学の教育・研究を取り巻く最新動向について整理されて分かりやすく説明いただけたので、非常に勉強になりました。
○今日本で求められる研究像を理解することができたのは良かった。

中央大学FD・SD推進委員会では、学内各組織との密接な連携の下で、教職員のFDとSDを推進していきます。