広報・広聴活動
【開催告知】 中央大学商学部学生が空き家における資源循環と地域活性化を目指して残された家財の新たな所有者を探す「たばやま蚤の市」を山梨県丹波山村で開催 ―空き家残置物の有効活用を通して廃棄量削減と村内の空き家の現状を周知する―
2024年10月31日
中央大学商学部「ソーシャル・アントレプレナーシップ・プログラム(SEP)」では、学生が地域の資源を活かしたビジネスづくりに取り組んでいます。
このプログラムで活動する学生が、関東で一番人口が少ない村・山梨県丹波山村の空き家に残された家財を、単に処分するのではなく新たな持ち主につなげることを目的に、「たばやま蚤の市」というフリーマーケットを開催します。11月2日から4日までの3日間、丹波山村内のTABA CAFEの中庭にて、所有者様から一任をいただいた空き家の残置物を中心に販売します。


■イベント概要
イベント名 | たばやま蚤の市 |
内容 | 空き家の残置物を中心とした家財を販売するフリーマーケット |
販売価格 | 100円~10,000円 |
販売時期 | 2024年11月2日(土)~4日(月・祝)、各日10:00~15:00 |
販売場所 | 「TABA CAFE」 中庭 山梨県北都留郡丹波山村2581 |
特徴 | ・丹波山村の空き家問題解決に向けた新たなアプローチ ・通常は処分される残置物に価値を見出し、新たな所有者へとつなげる ・丹波山村内にある空き家の残置物の現状を周知する ・梅鉢不動産(株)、一般社団法人タバヤマベース、丹波山村との共催 ・丹波山村内の店舗で1,000円(税込)以上のお買い上げレシート1枚につき1回、 丹波山温泉「のめこい湯」やたばやま蚤の市の商品割引チケットが当たる抽選会を同時開催 |
■プロジェクト発足の背景
丹波山村内には住人がいなくなってもなお、放置され続けている家が多くあります。空き家になっている背景には、所有者側の相続問題や資金問題があり、中でも大量の残置物は残された家族の大きな負担となっています。村内唯一の不動産会社である梅鉢不動産(株)にはそうした空き家が託されており、社員のみならず時にはボランティアの学生と片付けることもありますが、一軒の空き家を片付けるだけでも膨大な時間がかかります。清掃業者に委託するにも多額の資金が必要であり、その確保が難しいのが現状です。
残置物を処分する際には事前に家族が必要なものを取り出した状態であるため、家にあるものはすべて廃棄に回されます。ただ、その中にはまだ使える物や未使用の品も含まれています。そこで、私たちは残された家財をただ捨てるのではなく、これらを必要としている新たな持ち主のもとへ繋いでいきたいと考え、本イベントを企画しました。
■「たばやま蚤の市」に込めた思い
開催に向けて梅鉢不動産(株)ご協力のもと、実際に空き家に足を踏み入れました。その中で残置物の量の多さに驚かされるとともに、空き家の中にあるものは家主の意志を聴くことができないまま捨てるしかない現実に歯がゆさを覚えました。
この「たばやま蚤の市」を行うだけで空き家の所有者、及び委託先企業双方の根本的な問題を解決することはできません。しかし、空き家の残置物の実態を周知することは、来場者が自身の持つ家の将来について考え、空き家にさせないための生前整理について話し合うきっかけになるのではないかと考えています。
■「ソーシャル・アントレプレナーシップ・プログラム(SEP)」きらぼし銀行協賛講座
本プログラムでは、地域連携型PBL※によりSDGsを実践するビジネス人材を育成することを目標としており、2019年度より檜原村・小菅村・丹波山村の各村に中央大学商学部のサテライトオフィスを設置。遠隔で授業や会議を実施することが可能で、自治体や地元NPO法人との緊密な協力体制のもとプログラムを進めます。今回のプロジェクトは、同科目を受講している学生5人が立ち上げたものです。
中央大学では2021年3月に株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループおよび株式会社きらぼし銀行との「包括連携に関する基本協定」を締結しています。この協定に基づき、中央大学商学部は株式会社きらぼし銀行から協賛を受け本講座を開講しております。具体的には、SEP所属の学生約100名は、株式会社きらぼし銀行から活動に必要となる交通費や商品・サービス開発等費用面での援助の他、授業内でのサポートや成果発表の機会提供など様々な支援をいただき、これまでにない新しい「産・官・学」のスキームで奥多摩三村の地域課題解決に取り組んでいます。
(詳細)https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/commerce/news/2024/08/72675/
※ Project Based Learning
■商学部「プログラム科目」
中央大学商学部では、「ソーシャル・アントレプレナーシップ・プログラム」以外にも、2019年度から将来のキャリア形成に直結する実践的な学修ができる計5種類の「プログラム科目」を設置しています。これらのプログラムでは、中地域社会が解決すべき課題を適切に特定し、関連する情報を収集し、効果的なビジネス・ソリューションを考案するとともに、課題解決の実現に向けたイノベーションに挑戦します。
<その他4種類のプログラム科目>
・スポーツ・ビジネス・プログラム
・グローバル・プロフェッショナル・プログラム
・アカウンタント・プログラム
・ファイナンシャル・スペシャリスト・プログラム
(詳細)https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/commerce/point/program/
<本件に関するお問い合わせ>
中央大学商学部
TEL:042-674-3518
Email:c-gk-grp[アット]g.chuo-u.ac.jp
<取材に関するお問い合わせ>
中央大学広報室
Email:kk-grp[アット]g.chuo-u.ac.jp
※[アット]を「@」に変換して送信してください。