国際連携・留学

短期留学体験記 モナシュ大学/オーストラリア

研修校の特徴

◎モナシュ大学の英語教育機関が実施する4週間のプログラム

◎環境保護システムの講義、自然保護活動ツアーに参加

◎基礎とアカデミックで構成された授業

【参加学生からの声】

  • 授業では自分の意見を発信すること、ディスカッションをすることがメインだったが、最初は間違いを気にしてなかなか発言することができなかった。しかし、他国のクラスメイトが間違いを恐れず積極的に発言している姿や、自分の話を一生懸命理解してくれる姿勢をみて、いつの間にか自分も積極的に発言できるようになった。
  • フィリップ島へのツアーでは、エコツーリズムのレクチャーを受けてから実際にフィリップ島にポッサムの巣箱を作るという経験をし、とても印象に残った。
  • 留学を通して、情報収集能力、環境適応能力、情報伝達能力の力を身に着けることができた。日本での生活では、大学の授業が終わったらアルバイトをする日々だったので、授業後も様々な新しい経験をすることができ、日本にいるときよりも規則正しい生活を送ることができた。

短期留学体験記 モナシュ大学/オーストラリア

学部・学科 法学部 政治学科
氏名 福島 洸太
留学先 モナシュ大学/オーストラリア
なぜ短期留学プログラムに参加しようと思ったのですか?
留学に参加しようとしたきっかけは、4つあります。
まず「海外への憧れ」です。英語を話して多くの人と会話をしたい、日本にはない自然や文化の中で生活したいといった、海外への憧れがありました。
次に「語学力の向上」です。海外への憧れはあった一方で、入学当初のTOEICは約350点、英語の授業もあまりついていくことができませんでした。留学を通じて英語中心の生活を送ることで語学力を向上させたいという思いがありました。
3つ目に「周囲からの助言」です。留学に興味があると両親に伝えると、「1回くらいは留学に行って、色々勉強してくるのもいいんじゃない?」と言ってもらえたので、留学に行きたい気持ちをさらに強くできました。
最後に「新しい発見」をしたかったからです。留学を通じて自分自身の興味関心のある分野を見つけたり、将来の方向性を見出したり、未だ知らない自分の性格、特徴を発見したいと考えました。
次にどのようにしてこのプログラムを知ったのかですが、私は国際センターが発行しているチラシを見て知りました。その後、Gスクエアで開催していた説明会に参加して実際に参加された先輩の体験談を聞きました。
モナシュ大学を選んだ理由は何ですか?
モナシュ大学を選んだきっかけは3つあります。
まず、メルボルンに行ってみたかったからです。メルボルンは毎年ランクインしているように非常に住みやすい都市と言われています。気候も過ごしやすく、治安も良いため留学をするのに最適な環境だと考えました。それからメルボルンは多様性のある都市なので世界中の文化に触れることもできるので、本プログラムを選びました。
次に春季の短期留学プログラムの中で一番留学期間が長かったからです。他のプログラムは3週間や1ヶ月が多い中、モナシュプログラムは約40日間と最長でした。留学に行くなら1日でも長く現地に滞在し勉強したいと考え選択しました。
最後に、語学留学に加え自然保護活動のプログラムが組み込まれていることです。モナシュプログラムは、ネイチャートリップの座学、コアラ自然公園見学、ペンギンの巣箱作りを通して自然保護活動をすることができます。当時、環境保護などにも興味があったのでその分野を学べる本プログラムを選択しました。
なお、本プログラムは国際センターが留学前後において研修を開き全面的にサポートしてくださるので、初めて留学される学生にとって安心して参加できるプログラムであると思います。実際には、カルチャーショック研修、犯罪に巻き込まれないための研修などをしてくださいました。そのためスムーズに準備ができました。
留学するにあたって、事前に準備したことや心掛けたことは何ですか?
・語学学習における準備
語学面ではTOEIC対策のようなReading、Listeningの勉強に加え、Speakingの練習をしました。留学に行く3ヶ月前からDMM英会話をスタートし、毎日25分のレッスンを2回行なっていました。その効果もあり簡単な日常会話はスムーズに話せることができました。一方で授業中の英語や電車のアナウンスはあまり聞き取れず、現地で悩んだのを覚えています。
・留学の生活面での準備
生活面での準備の方が、語学面の準備よりも大変だったかもしれません。まず、海外に行ったことのない私は2ヶ月前にパスポートを作成するところからスタートしました。さらにクレジットカードを作ったり、やらなくてはいけない準備が次から次へと出てきたのを覚えています。早め早めで準備することをお勧めします。また、ホストファミリーとは離日前からコミュニケーションをとっておくことをお勧めします。事前にメールなどで現地の雰囲気や観光スポットなどを聞いていたので、留学中の生活のイメージをしながら準備をすることができたのはよかったです。
現地研修では、どんな授業が行われましたか?
授業クラスはかなり細かくレベル分けがされており、詳しくは覚えていませんが自分は下の方のクラスでした。私のクラスの人数構成は、中国人14人、日本人2人、サウジアラビア人1人の17人のクラスでした。日本人が2人だが、それはかなり珍しく他のクラスは5人くらいいました。授業中は母国語の使用が禁止され、英語でのコミュニケーションでした。
授業内容はレベルに応じて授業内容が異なり、英語で数学を学ぶクラスもありました。自分たちは文法、文章読解、物語の書くといった授業で、初めの頃は未来形などの中学生で習った文法をもう一度学びました。しかしながら、それらが授業の指示や文法の説明が全て英語で行われるので、非常に難しく感じました。そのため、そのような環境に戸惑いを感じ、語学力が向上できないのではないかと悩みました。さらにある程度自信を持っていた英会話も通用しませんでした。
担当教員は授業に応じて異なります。しかし日本のような講義型の授業ではなく、ゲームやグループワークを通じて文法を学んだり、英会話を行う授業が多かったです。
宿題は毎日、英文読解の問題と文法の問題がありました。土日には自分自身でテーマに沿った長文を書き、moodleというmanabaのようなサイトに書き込む宿題がありました。また、1週間ごとに1冊の多読教材を読み、それに関連する問題を解くといった宿題もありました。さらに中大からjournalと呼ばれる英語の日記を毎日書くようにと行った宿題もありました。非常に慣れない宿題で最初は大変ですが、やっていくうちにすらすらと書けるようになり、かなり良い勉強になります。
滞在先はどうでしたか?
ホストファミリーはシンガポール出身のご夫妻でした。そのためオージーパイなどのオーストラリアの食文化に触れることはもちろんのこと中華系や韓国などの食文化も体験することができ、有意義な時間を過ごすことができました。メルボルンに来た初日は中国の春節でした。そのため初めての食事はアヒルの肉でした。初めての体験に戸惑っていたのを覚えています。それから私のホストファミリーは私のためにサンドウィッチを作ってくれて、お昼ご飯に食べていました。心温まる優しいホストファミリーでした。
それから、私と同じ家に中国から留学にきた男の子が2人いました。彼らは現地の高校に通い私よりも留学経験が豊富でした。そこで彼らと家の近くの海に出かけたりしました。休日は一緒に回転寿司に行き親交を深めました。英語を勉強する上でもすごく頼りになりましたし、中国語や日本語を教えあったりお互いに交流を楽しみました。ホストファミリーやルームメイトの彼らとは2年が経つ現在でも定期的にチャットをしたりして近況報告をしています。そのような新しい人間関係が構築できることも留学の醍醐味かと思います。
ホストファミリーの家で生活する上で注意していたことは家族と同じようにコミュニケーションを密に取ることです。その日の夜ご飯はいるのか、いらないのか、休日はどのように過ごすのか、何時に帰ってくるのかなど、家族と同じようなコミュニケーションを取るように心かけました。さらに一緒にお風呂掃除をしたり、ご飯を食べたり日常生活を共にすることで、仲を深めました。そのような行動をすることで英語を学べたり現地の文化にも触れることができます。
現地研修以外の時間(放課後、休日など)はどのように過ごしていましたか?
平日は午後からの授業だったので、午前中を観光の時間に当てました。当時メルボルン・ビクトリーというサッカーチームに本田圭佑選手が在籍していたので、練習を見に行きサインをもらったり写真撮影をしてもらいました。また授業後にステーキを食べに行ったりもしました。私たちが利用するキャンパスはメルボルンの中心地にあるため、観光やショッピングが非常にしやすいです。休日はメルボルンのショッピングセンターに行ったり、自宅近くの海に行き海水浴をしました。メルボルンは東京のような都会感を味わいながらも、沖縄のようなリゾート感も味わえ、非常に過ごしやすい都市です。
また日本食も充実していて、博多ラーメンや回転寿司を食べることができるので日本食が恋しなったら、すぐにそれを食べることができます。さらにセブンイレブンなどの日系企業も数多く見受けられすごく浸しみやすいと思います。メルボルンはとてもお勧めできる場所です。
今回の留学を通して得たこと・学んだことは何ですか?またそれを今後どのように活かしていきたいですか?
短期留学を通じて得られたこと、学んだことが2つあります。
まず語学面では英語を使って話すことへの抵抗がなくなり、会話を楽しむことができるようになりました。短期留学なので、長期留学と比べると語学面での伸びは限定的かもしれません。しかしながら、留学中に日本語を話す機会を減らし、英語を話す機会を増やすことで必ず語学力を成長させることができます。日本に帰ってからさらに英語を話したくなり、新宿御苑に出かけ英会話をしたりと行動も前向きになった気がします。
次に留学中に自分自身と向き合うことで、自分の将来やりたいことや、そのために大学でやりたいことなどを考えることができました。さらに性格や精神面での成長を実感することができました。これは語学面での成長よりも大きいものでした。メルボルンでの滞在中、日本にいる時と比較してジャーナルライティングや日記、日課であった近所のビーチに夕食後に行くことなどを通じて自分と向き合う時間が増えました。当時はエアラインのパイロットを目指しており、自分と向き合う中でその思いを強くすることもできました。さらに帰国後にどのような取り組みをしたいかについて考えることもでき、当時の経験は現在に活かされているなと感じます。
短期留学に参加を検討している皆さんへのアドバイスや伝えたいことは何ですか?
短期留学を考えている皆さんにお伝えしたいことは2つあります。
まず「留学に行くか悩んでいるのならば、チャレンジすべき」ということです。私も海外への憧れや語学力の向上のために留学に行きたいという思いもありました。その一方で、ホームステイが不安だな、異文化交流できるかな、授業についていけるかなといった不安もありました。実際に留学するとそのような不安が的中し大変なときもありました。しかしながらそれらを乗り越えた経験や瞬間は留学中の観光の経験よりも忘れがたいものになりますし、何より皆さん自身の成長に繋がります。ぜひ留学を通じて成長を体験してほしいと思います。
次に「留学は自分の選択肢を広げる」ということです。私は今回の留学後に、習得した語学力を活かし誰かの役に立ちたいと考え、その年の夏にアメリカの小学校へ行き教師ボランティアを経験しました。残念ながらコロナで実現しませんでしたが、語学留学と教師ボランティアで培った能力を活かして海外インターンを目指していました。その一方で現在は中央大学国際教育寮で寮長を務めています。留学で培った多文化理解や協調性などは現在の活動でも非常に重要なスキルであり、留学での経験が活きているなと感じます。短期留学は長期留学を考える皆さんにとっても、そうではないみなさんにとっても自分自身の可能性や選択肢を広げる良い機会となります。ぜひチャレンジしてみてください。

ホストファミリーの家で初日に食べたアヒルのお肉

メルボルンの中心駅(フリンダースストリート駅)の夜景

メルボルンの有名なビーチ(Beach box)にて

メルボルンの街並みとトラム