国際連携・留学
【G-SPARKオフィス見学ツアー】サブスク型選書サービス 出会いをつなぐマッチングサービス「Chapters」を立ち上げた、先輩起業家を訪問しました
2025年07月08日

2025年7月3日(木)株式会社MISSION ROMANTICの代表取締役・森本萌乃さん が立ち上げた「Chapters bookstore」の世界観を体験できるリアル店舗、「ブックカフェ チャイと選書 Chapters bookstore」(東京都新宿区市谷田町)を訪問しました。
当日は、森本さんと非常に近い距離で、高校・大学時代のチャレンジや、就職、転職、そして起業に至るまでのリアルなエピソード、さらには今後の展望について、等身大の言葉でお話を伺うことができました。


イベント内容

ゆったりとしたBGMが流れる空間で、特製のチャイをいただきながらリラックスした雰囲気の中、イベントはスタートしました。
最初に、国際センターの胡麻本氏から森本さんの経歴が紹介され、その後、森本さん自身のお話が始まりました。
まずは中央大学附属高等学校から中央大学法学部への進学、そして大学時代の活動について触れ、次に新卒で株式会社電通に入社した際のエピソードが語られました。森本さんは「正直、人生があがったと思った」と語り、当時の成功感や期待感を率直に話してくださいました。しかし、その後、理想と現実のギャップに息苦しさを感じ、次第にやりがいを求めてスタートアップ企業への転職を決意。この転職が、森本さんにとって大きな転機となり、その後、週4日勤務しながら週1日を起業の準備に費やすという生活を送ったそうです。森本さんはその時期を「人生で一番幸せだった」と振り返り、自らの情熱を追い求めることへの大切さ、そして“自分の軸”を持つことの重要性を強調されていました。
そうした時間の中で、「自分が本当に好きなことは何か」を改めて問い直し、たどり着いたのが「読書」と「人との出会い」だったとのこと。本を単なる“情報”ではなく、“出会いのきっかけ”として再定義し、読書と人とのつながりを融合させる。そのユニークなアイデアには、森本さん自身の経験と想いが色濃く反映されており、参加者一人ひとりが深く共感している様子が印象的でした。
「読書×人との出会い」という新しいマッチングの手段をどのように組み合わせていったのか、その発想の背景や、どのようにして独自のビジネスモデルを構築したのかに焦点を当てた内容でした。読書という共通のテーマを通じて価値観の合う人々とつながる場を提供するという「Chapters bookstore」のビジョンは、非常に革新的で、森本さんの情熱と熱い思いがひしひしと伝わってきました。
イベントの後半では、参加者からの質問が活発に飛び交い、一問一答形式で森本さんが心に響く回答を次々としてくださいました。質問の内容は、起業に至るまでの具体的な経験やビジネスアイデアの構築方法に加え、学生時代にやっておいた方が良いこと、好きなことの見つけ方、さらには夢の描き方といった人生全般に関するものまで多岐にわたりました。森本さんは、どの質問にも真摯に答え、参加者一人ひとりに対して有益で心に残るアドバイスを提供してくださいました。
森本さんの言葉には、単にビジネスを成功させるための方法論だけでなく、人生をどう楽しく生きるか、どのように自分を表現するかという深い哲学が感じられ、参加者一人ひとりが今後の人生におけるヒントや勇気を得た、大変貴重な時間となったようです。



参加者の感想
- 全員が本気で向き合う時間に感動しました。
- 講師の方の貴重な経験とご意見を頂き、とても興味深かった。これからの人生における心持ちで大切なことをいくつも頂いた。
- 今後も少人数で起業家に話が聞ける機会があれば幸いです!
- OBの企業訪問は初めてだったので、とても楽しかったです!
- 電通に入っていわゆる大企業に入ったにも関わらず、企業という選択肢を選んでチャレンジしている方のお話を聞けるという点で、非常に有意義な時間でした。
- 今回は、「好きなことの本質を突き詰める」「欲望を伝えるときに、応援してもらえる伝え方をする」という点が非常に印象に残りました。現在全くアイデアがなく、起業をしたいという思いだけでお話を聞きにきたのですが、前向きになれるお言葉をいただけて嬉しかったです。
- SNSを始めたかったのですが、どうしてもリスクが先行して1歩を踏み出せずにいました。しかし、直接意見を聞くことが出来て、ださくても貫き通して投稿し続けようと勇気を持てました。頑張ります!本当にありがとうございました!また、好きな言葉は「審査員特別賞」、仕事で大切にしていることはやる気、元気、納期といった非常に興味深い話も聞くことができて、本当に今後の糧になる楽しい会でした。
- 今回の講演会に参加し、自身の「好き」をさらに深く掘り下げ、具体的な行動に結びつけることの重要性を強く感じました。漠然とした「好き」を具体化する中で、例えばアウトドアショップやアパレル業界への就職という安易な考えでは不十分であると気づかされました。
- 講演で語られた「先代企業でのハンコレース」を「風物詩」として捉える視点も、大変印象的でした。これまでの私は、非効率だと感じる物事を「無駄」と決めつけてしまいがちでしたが、「風物詩」のように捉え直すことで、よりポジティブに物事を解釈できるという新たな視点を得られました。講演者の方の考え方を知り、一つの事象をネガティブではなくポジティブに捉えるための具体的なヒントを得られたことは、大きな収穫でした。
- また、現代においては「アナログとデジタルの掛け合わせ」から新しい気づきが得られる可能性を感じました。具体的なアイデアはまだありませんが、この視点も今後の思考に役立つと思います。さらに、現在大工さんが不足しているという現状を、具体的な店舗建築のエピソードから知ることができました。これは、新たなビジネスチャンスを示唆している可能性もあると感じています。
