卒業生
インタビュー


高校から「中大イズム」を謳歌。


好奇心旺盛に活動した日々が経営者としての原点です

  • 森本 萌乃 さん
  • 株式会社MISSION ROMANTIC 代表

高校からやりたいことは何でもチャレンジ
強豪チームに成長したソングリーディング部を創部

現在の私に連なる出発点は、間違いなく中央大学附属高等学校から。高校生活を思いきり楽しみたいと高校受験は大学附属校に絞り、制服もない自由な校風に惹かれて中大附属を選んで大正解でした。それまでも得意だった英語にさらに磨きをかけたり、「3年間で100冊本を読む」という課題図書のおかげで読書の面白さに目覚めたり。
特に楽しかったのがソングリーディング(チアダンス)部の活動で、あまりにも充実していたため大学でも続けたいと自らサークルを立ち上げました。創部の手続きや申請、部のカルチャーづくり、後輩のリクルーティングなど、いま思えば起業と同じことを大学1年生で経験したのかも知れません。「Garnet Girls」と名付けたソングリーディングサークルは、今では部に昇格し全国の強豪チームに成長。Garnet Girlsに憧れて中大に来たという後輩もいるそうで、伝統を繋いでくれる方が今もいることに喜びを感じています。
またサークルを立ち上げた後は、1年間の交換留学も実現。英国・ロンドンでの暮らしはマイノリティの東洋人として考えさせられる場面も多く、「私」という存在を埋もれさせず、かつ認めてもらうために「ポジティブなことはしっかりと言葉で伝えなければ」という姿勢が身につきました。いいなと感じた出来事やステキなモノを他者に伝える力が向上したことから、就職は広告代理店を意識。広告プランナーとして働くうちに「もっと消費者と直接関わりたい」という思いが強くなり、その後、外資とスタートアップ企業を経験しました。

きっかけは本。
読書好きの私が使いたいマッチングサービスで起業

MISSION ROMANTICを起業したのは、私自身、恋愛につながる人との出会いが少なかったのがきっかけです。同じ本を読み、感想を語り合う場を通してステキな人に巡りあってほしいと、サブスクリプション型選書サービス「Chapters書店」を立ち上げました。
開店から2年、時には交際開始をわざわざ報告してくださる会員様もいらっしゃってうれしい限り。読書の感想から入るので、死生観や恋愛観といった深い話がすぐにできることが距離を縮めるようです。普通ならマッチングアプリなどと無縁のお客様が利用してくれたり、サービスをきっかけに読書が新たな趣味になったり、当初は恋愛がしたい自分のために作りましたが、恋愛対象に留まらず価値観が共通する読書仲間を探す場としてご利用いただく方も多いのは嬉しい誤算でした。今後はリアルイベントなども織り交ぜ、本を通じたお客様同士の交流をさらに広めたいです。
経営者になって気付いたのは、駆け出しの起業家も含めて中大出身の経営者がとても多いということ。自由な学風だと感じていましたが、そのぶん夢や個性を伸ばしやすいのかもしれません。思えば中大附属に入学した15歳の選択が大正解で、その後の大学生活はやりたいことには何でも挑戦した4年間でした。部活動や留学など好きなことに夢中でしたが、学業面では国際政治のゼミで一緒に学ぶ仲間から勉強を教わったことも思い出です。その中には現在、政治家やジャーナリストとして活躍する同級生もいて、中大出身者のポテンシャルの高さをつくづく感じています。先生方も温かく見守ってくださり、私たちがやりたいことを実現するために惜しみなくサポートをしていただきました。

森本 萌乃さん

Profile

法学部政治学科2013年3月卒業。中央大学附属高等学校出身。卒業後、株式会社電通のプランナーを経てコスメ企業のMy Little Box Japan株式会社、オーダー紳士服の株式会社FABRIC TOKYOで活躍。FABRIC TOKYO在籍中に起業を志し、2019年MISSION ROMANTICを創立。「本棚で手と手が重なるように出会えるオンライン書店」を掲げChapters bookstoreを開業。書店主として毎月書名を伏せた4冊の本を選んで会員に案内し、同じ本を読んだ会員同士がビデオチャットでつながる独自のビジネスモデル(ビジネス特許取得済)が注目を集めている。在学中にはサークルを立ち上げた。