国際連携・留学

さくらサイエンスプログラム(JST) にて中国・福州外語外貿学院とのオンライン交流会を実施しました。

2022年03月24日

2022年3月7日~11日の5日間にわたって、中国・福州外語外貿学院 (Fuzhou University of International Studies and Trade, FZFU) の芸術デザイン学部 (School of Art and Design) と中央大学理工学部ビジネスデータサイエンス学科ヒューマンメディア工学研究室とで、「人にやさしいデザイン」をテーマにオンライン交流会を実施しました。

この企画は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の国際青少年サイエンス交流事業「さくらサイエンスプログラム」の支援を受け、理工学部の加藤俊一教授が中心となり企画しました。新型コロナウィルスによるパンデミック対策のため、やむなくオンラインでの交流として実施しました。主に両大学の学部生を中心に、各回とも、双方から計約25名前後が交流に参加しました。

福州外語外貿学院の学生からは、日常的な製品への新機能の付加、ファッション・ロボット・車のコクピットのデザイン、自然を取り入れた共同住宅群のデザインなどの取り組みの成果の紹介を受けました。芸術デザイン学部長の陳國祥教授から、デザインの方法論についての講義をして戴きました。

中央大学理工学部の学生からは、五感を通して人間が知覚・インタラクションする情報とその脳内のイメージとの関係を分析・評価する実験的研究の紹介を行いました。また、加藤俊一教授、高橋直己助教、中田亨客員教授(産業技術総合研究所)の感性工学やロボットの行動デザインについての講義を行いました。

これら計17件の講義・発表により、「人にやさしい環境」へのそれぞれのアプローチの仕方で注目するところ、実現の方法論等の相違点・類似点を相互に理解することが進み、今後の学習・研究を進めるうえで、双方に役立つ交流となりました。今後も教育・研究面での交流を進めて行くことが合意されました。

異分野交流的な学術交流と同時に、英語で考え説明し聞き議論する国際交流を併せて実施することは、学部学生にはややハードルの高い面もありましたが、結果として、異なるアプローチへの関心や英語での交流への関心を高めることができました。