国際連携・留学

IFSC クライミング・ワールドカップ ボルダリング⼋王⼦ 2017に本学学生3名が通訳ボランティアとして参加

2017年06月01日

 2017年5月6日(土)〜7日(日)に、IFSC クライミング・ワールドカップ ボルダリング⼋王⼦ 2017がエスフォルタアリーナ八王子で開催され、本学学生の宇津木春菜さん(理工学部生命科学科3年)、阿部祐菜さん(理工学部人間総合理工学科3年)、田崎陸さん(総合政策学部政策科学科3年)の3名が八王子国際協会を通じ、通訳ボランティアとして参加しました。

 ゴールデンウィーク最後の週末ということもあって、会場には約2000人もの観客が駆けつけ満員でした。競技中は、実況の方が会場を盛り上げていて、「がんばー!」と言うと、それに観客も呼応して「がんばー!」と叫んでいたりと、まるでライブ会場のような盛り上がりでした。

 ボルダリングは、スポーツクライミングの一種で、高さ5mほどの壁に設定されたコースを制限時間以内に登ります。完登できた数で勝敗が決まります。2020年の東京オリンピックに、追加種目として採用されました。男女共に日本人選手が活躍していて、金メダルが期待されています。

 参加した宇津木さん、阿部さん、田崎さんらは通訳ボランティアとして、会場案内やレセプション時の通訳に携わり、日頃の勉強の成果を実社会で試すという貴重な体験をすることができました。

受付風景(左から阿部さん、宇津木さん)

~宇津木春菜さん(理工学部生命科学科3年)コメント~

 私は今まで、自分のためだけに英語を勉強していましたが、英語を使うことで人の役に立つことのできる通訳ボランティアがあることを知り、自分への力試しと、英語をツールとして用いることを目的として、応募することにしました。

 私たちは受付の近くで待機していましたが、なかなか海外の方から質問が来なかったので、「May I help you?」など、自分から声をかけるようにしました。質問としては、トイレやメディア受付の場所を聞かれました。

 しばらくした後、試合前の選手それぞれにプレゼントを渡す仕事を頼まれました。プレゼントを渡す際に、「Good luck!」と声をかけるように心がけると、多くの選手が笑顔で「Thank you」と言ってくれたことは、とても嬉しかったです。

 

~阿部祐菜さん(理工学部人間総合理工学科3年)コメント~

 今回、ボルダリングの世界大会という東京オリンピックにも繋がる大事なイベントに参加することが出来てとても光栄に思います。様々な国の方と関わることが出来てとても貴重な機会を頂いたと感じました。

   私は会場内にいて、場所に迷ったりしてる方などの案内を少ししたくらいで、特にハプニングなどもなく、落ち着いて対応できました。休憩時間には実際にボルダリングをしているところを初めて間近で見させていただきました。とても緊張感のある空間で、見ていてとても興奮しました。

  このボランティアを通して、世界をもっと知りたいとも思いましたし、またこの様な規模の大きい場所でボランティアをして多くの人々に貢献したいと思います。

レセプションでイタリア人選手らと(田崎さん)

~田崎陸さん(総合政策学部政策科学科3年)コメント~

 今年の3月まで中央大学の国際寮に住んでいたので、そこで培われた英語力を試したいと思い、参加しました。「自分が通訳したことが、相手に伝わらなかったらどうしよう」という不安はありましたが、挑戦したい気持ちが勝りました。

 私は、決勝戦が開催された日を担当しました。会場の最寄り駅では、慣れない外国人アスリートに切符の買い方や目的地まで行き方を教えました。

 競技終了後に開かれたレセプションパーティーでは、八王子市長や国会議員、市議と外国人アスリートの間に入り、通訳しました。来賓からアスリートには、「国から支援はもらっているのか」「ボルダリングはいつから始めたのか」「八王子市の印象はどうか」などの質問があり、私はそれをスムーズに訳すことに、神経を使いました。

 出場したアスリートと個人的に話すことができました。小さい頃からボルダリングをしていた人が多く、筋肉がすごかったです。指先だけで岩をつかむこともあることもあり、手にはあざのような跡もありました。

 

写真提供:八王子国際協会