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鷲巣 嘉信さん(法学部2年/FLP中川ゼミ)のレポートがインターンシップ実施団体のホームページに掲載されました

2024年01月31日

▲鷲巣嘉信さん(法学部法律学科2年)

 法学部法律学科2年の鷲巣 嘉信さんがインターンシップに参加して感じたことや学んだことをまとめたレポートがインターンシップ先団体『オアシス協同組合』のホームページに掲載されました。

 鷲巣さんは法学部で学ぶ傍ら、FLP国際協力プログラム中川康弘(経済学部教授)ゼミナールで多文化共生について学び、個人でも「実習生の多文化共生」をテーマに研究しています。このインターンシップには、論文・文献等からは得ることが難しい外国人実習生の様子を知りたい思いで参加したそうです。

 インターンシップに参加した動機や感想、大学在学中に学びたい・研究したいこと等についてお聞きしました。
鷲巣さんにインタビューしました!

●インターンシップの内容
 主に実習生の監理団体の職員の方が、日々行なっている実習生の受け入れ企業への訪問を行いました。2回ほど同行させていただき、農家と建設会社を訪問しました。訪問先では、受け入れ企業の方による実習生の生活や仕事ぶりなどについてのお話を伺いました。また、農家では実習生と実際に会って生活面についての質問をすることができました。  

●インターンシップに参加した理由
 私が、このインターンシップに参加した理由は主に2つあります。まずは、自分が技能実習制度に興味があったからです。2023年2月に法学部のプログラム「海外スタディツアー」の一環で訪れたベトナム・ハノイの日本大使館で、技能実習制度に関する説明の中で日本でも問題になっている実習生に対する人権問題がベトナムでも注目されているということを聞きました。親日国でこのようなことが起こっていることに衝撃を受け、技能実習制度について詳しく知りたいと思うようになりました。
 2つ目は、所属しているFLPでのゼミの個人研究として、「実習生の多文化共生」について研究しているからです。研究内容について知識を深めるするためには、インターネット資料や論文、文献などからは得られない現場の実情について知ることが必要だと考え、参加しました。受け入れ企業の本音や日本語学習など実習生の多文化共生の取り組みについて知ることができたことはよかったと思っています。

●インターンシップに参加した感想
 インターンシップの参加により、技能実習制度の現場レベルでの現状について知ることができたことは、最も意義のあることだと思っています。私が企業訪問で行ったのは、「実習生の生活面についての質問」です。これは、実習生の多文化共生という研究テーマにも関わる内容です。週末に独自で日本語教育を行なっている企業もありましたが、総合的にみると、仕事以外のサポートが現実的に容易でないという印象を受けました。実習生の「生活者」としての側面をどうバックアップしていくかが今後の課題であると感じました。

●これから大学で学んで(研究して)いきたいことは?
   このインターンシップ経験をどのように生かしたいですか?
 
この先も継続して、ゼミの個人研究では日本国内の外国人に焦点を当てた研究をしたいと考えています。具体的には、外国籍の児童の学習支援などについてです。日本語が十分話せない児童も多い中、学校で行われる授業以外でのこうした支援は欠かせません。地元のボランティア活動や来季のゼミでの夜間学級訪問等を通じて学びを深めていきたいです。
 また、インターンシップ経験で得られた知見をゼミ全体で共有し、他のゼミ生の個人研究のアドバイスなどで活かしたいと考えています。
▲インターンシップ中の様子。左が鷲巣さん
(出展元:オアシス協同組合HP)
  

●インターンシップ参加を考えている学生へのメッセージ

 大学という枠にとらわれない活動をすることは、時間がある今だからこそできる貴重な経験です。インターンシップを経験した業界に将来勤めることがないとしても、そこで得た知見はほかの人が経験し得ないからこそ貴重なものとなります。学外の活動に踏み出したい人にとってはおすすめです。
 
ありがとうございました。