
大学院理工学研究科電気電子情報通信工学専攻博士課程前期課程1年
中村 将大(愛知県立岡崎北高校・普通科コスモサイエンスコース)
International Conferences of the Asian Union of Magnetic Societies 2016
(アジア磁性国際会議2016)
2016年8月1~5日
国立成功大学(台南、台湾)
私は、昨年の8月に台湾で開催されたアジア磁性国際会議に参加しました。国際会議への参加は私にとって大学院での大きな目標の1つであり、学部生の頃から積極的に実験に取り組んできました。今回の国際会議は、指導教員である二本正昭先生から実験データの豊富さを評価してくださり、参加の提案をしていただきました。参加が決まると発表に向けての準備が本格化します。しかしながら、私は9月までに国内外の学会など公の場での研究発表が6件ほどあり、すべて異なるテーマでの実験を同時並行に進める必要から十分に準備ができないまま発表日が迫りました。日本を出発する2日前になってようやく発表で用いるポスターが完成し、発表原稿を考えながら飛行機に乗り込みました。私は今回の発表までに学部生の頃から4回ほど国内学会などで発表しているため、研究内容に対する不安や発表そのものに対する不安はそこまで大きくはありませんでしたが、初の海外での発表で英語を用いて外国人と議論できるのだろうかと不安でした。

授賞式での様子
そして、1日最大7時間の発表時間に疲労を感じながら迎えた受賞者発表では、私の名前が掲載されており、驚きとうれしさと達成感で満たされ、先ほどまでの疲労感が吹き飛びました。この経験は一生忘れることはないと思います。
今回の学会発表では専門分野の情報だけではなく、英語を自由に使うことができるスキルの必要性や自分が取り組んでいることに対する意識の持ち方などを学びました。この経験を今後の研究活動や就職後に活かしていきたいと思います。
最後に、研究についてご指導いただきました二本正昭教授、大竹充助教にこの場をお借りして感謝申し上げます。