国際水環境理工学人材育成プログラム

第十三回教育研究ネットワーク会合を開催

2014年10月14日

2014年10月14日、中央大学理工学部において、国際水環境理工学人材育成プログラム第十三回教育研究ネットワーク会合が開催されました。会合には、産学官の関係者68名が参加しました。

今回会合のテーマは、(1)2014年度のインターンシップ報告、(2)2015年度入学留学生の紹介、(3)「水環境トピックス」の紹介、(4)「第11回東南アジア水環境シンポジウム」の案内等でした。

冒頭挨拶では、本プログラムの取組実施責任者である理工学部山田正教授が、参加各団体に対し、日頃からの多大な支援につき感謝の意を表明しました。

続いて、「国際水環境学コース」履修生(博士課程前期課程1年)24名より、2014年度インターンシップに関する報告が行われました。今期インターンシップには、各団体のご配慮もあり、留学生の母国(中国、韓国、ベトナム)の具体的な水課題解決に資する技術研修が組み込まれたものが多かったという特徴もありました。

学生たちは実習内容に加え、コミュニケーションやチームワークの重要性、職業人意識・職業プライド、日本人の働き方・職場環境の違いなど、感じたこと、気づいたことについても報告しました。本プログラムの総括コーディネーターである理工学部大平一典特任教授は、インターンシップは学生にとって貴重な経験であり、受入れ団体に対し感謝の意を表明しました。続けて、大平特任教授は、プログラムは、社会で活躍できる人材の輩出を念頭に、フォートラン、一次不定方程式はもとより、コンプライアンス、技術者倫理などもたたき込んでいる教育現場の様子を紹介し、こうした学生の積極的採用を依頼しました。

続いて、2015年度入学予定の中国留学生(現研究生)が自己紹介を行いました。日中間に波風がたつ中、日本留学について様々な意見もあるが、水環境について、プログラムで、しっかり学ぶことが、現在、自分の目指すところであり、頑張りたいとの決意を述べました。

第三番目のテーマである「水環境トピックス」では、山田教授が、日本の土木業界の国際化と人材の多様性の必要性、地球温暖化防止適用策推進のための法整備や不確実な情報の中での意思決定(リスク幅に関する研究)等について紹介しました。

最後に、本プログラム産学官連携コーディネーターである理工学部山村寛助教が、11月下旬に、タイのアジア工科大学で開催する「第11回東南アジア水環境シンポジウム」概要について紹介しました。山村助教は、本シンポジウムには、東南アジア各国環境大臣や有識者、プログラムの協定校他、水環境関連有力校の参加が予定されており、各団体の技術力をアピールするチャンスとして、参加を呼び掛け本会合を締めくくりました。