国際水環境理工学人材育成プログラム

第十二回教育研究ネットワーク会合を開催

2014年04月22日

2014年4月22日、中央大学理工学部において、国際水環境理工学人材育成プログラム第十二回教育研究ネットワーク会合が開催されました。会合には、産学官の関係者22名が参加しました。

今回会合のテーマは、(1)「水環境トピックス」の紹介、(2)2014年3月修了生の進路、(3)2014年4月入学の留学生の紹介、(4)2014年度のカリキュラム、(5)プログラムの今後の充実策等でした。
 
冒頭挨拶で、本プログラムの取組実施責任者である理工学部山田正教授は、これまでを振り返り、新規に立ち上げたこのプログラムは補助金期間最終年に至り、何とか軌道に乗ることができたと述べました。山田教授は、(1)当初目標数の日本人学生と留学生を迎えることができたこと、(2)経験豊かな教授陣を迎えることができたこと、(3)水環境を謳うにふさわしいカリキュラムの充実がはかられた等の事例を紹介し、参加各社に対し、日頃からの多大な支援につき感謝の意を表明しました。
 
次に、本プログラムの総括コーディネーターである理工学部大平一典特任教授が、2014年3月修了生の進路等について紹介しました。大平特任教授は、4名がインターンシップ先に採用されたこと、現履修生(2015年3月修了予定)についてもすでに2名がインターンシップ先から内定を得ており、インターンシップは企業と学生の相互理解を促進するよい機会になっていると述べました。
 
続けて、大平特任教授は2014年4月入学の留学生について、留学生16名のうち、水処理・水環境系専門家を目指す者が5名、治水・利水系専門家を目指す者が11名であるが、水全般に通じた高度専門技術者とするために、それぞれに力点を置きつつも広く学ばせる方針であることを説明しました。
 
2014年度のカリキュラムについては、水環境科目の充実を目指し、「国際水環境デザイン論」「水環境制御特論」「水災害工学」の3科目の充実を図ったこと、それら科目の講師として、第一人者である研究者であり、実務家を新たに招聘したことを紹介しました。
 
補助金期間終了後のプログラムの実施については、更なる内部検討を要するが、継続を基本に、大学独自の取組に加え、国費留学生関連制度や共同研究拠点整備事業等の活用する計画であると述べました。これに対し、教育研究ネットワーク参加企業から、国や大学だけに任せておくのではなく、今後も重要性が増す水環境分野の有益な人材の育成を推進するため、企業としても「見える形」で支援することが重要とのアピールがあり、山田教授は各界連携を一層強化し、トータルシステムとして、水環境の取組を推進していきたいとまとめました。