全学連携教育機構(全学的教育プログラム)

【FLP国際協力】中川康弘ゼミの活動報告

海外技能実習生日本語教育機関での見学調査で学んだこと

 

  FLP国際協力プログラム中川康弘ゼミ所属の法学部2年鷲巣嘉信です。私は現在、技能実習生との多文化共生について日語学習の観点から研究しています。2023年10月18日、ゼミの個人研究の一環で、技能実習生向け日本語教育を行っている「株式会社きぼう国際外語学院」(栃木県小山市)を訪問しました。そこで主任講師である栗又由利子さんにインタビューを行い、実習生と交流することができました。技能実習生は、来日後すぐ同校で1か月の日本語やマナー研修を受講し、修了後それぞれの受入企業へ向かいます。 

 2時間ほどのインタビュー調査で最も印象に残ったことは、受入企業が実習生の「地域の人や社会と関わりたい」という気持ちを汲み取れず多文化共生の機会が失われているということです。主任講師の栗又さんは「お金をかけようとせず、ただ労働力のみ求める実習先は結構あると指摘したうえで、実習生が地域交流のきっかけが作れるように会社の人がいっしょについて行くなどの企業努力が受入企業には求められているとおっしゃっていました。こうした企業努力は、在留期間中の転籍が可能になる今後の新制度において、人材確保のためにより重要になると感じました 

  外国人の増加が確実視されている将来の日本社会に、多文化共生は不可欠です。今回の訪問で得た知見を、引き続き今後のゼミ活動に活かしていきたいと思います 

(法学部法律学科2年 鷲巣嘉信)