全学連携教育機構(全学的教育プログラム)

【FLP国際協力プログラム】中川ゼミ【経済学部准教授】の活動報告

2019年06月28日

写真:向かって左が前田校長、右が秋山副校長

2019年6月21日(金)、日本語教育を国際協力、多文化共生の文脈で考える中川康弘ゼミの学生7名は、八王子市立第五中学校夜間学級にて見学調査を行いました。夜間中学校で学ぶ生徒は全国的に年齢、国籍等が多岐にわたっていますが、同校にも日本国籍のみならずネパール、中国、韓国、フィリピン等にルーツを持つ外国人生徒も多く在籍しています。私たちゼミ生全員は、4限終了後の夕刻、“内なる異文化”の更なる理解を目指すべく、同校に向かいました。


まず校長室を訪ね、ご厚意に感謝するとともに、校長の前田先生、副校長の秋山先生より夜間学級の現状についてお話を伺いました。教科学習に加えて他校との交流や運動会、修学旅行等も行っているとのことで、昼の学級と変わらない学校生活であることを知りました。次に、先生方から「多文化共生」のイメージについての質問を受けました。突然の質問に緊張が走りましたが、ゼミで学んだことを活かして各自が“自分の言葉”で答えた結果、先生方から高評価をいただきました。

その後、私たちはグループに分かれ、3限目(19:35‐20:15)と4限目(20:20‐21:00)の数学、理科、国語、英語等を見学し、担当の先生の指示で学習サポートにもあたりました。私は3限目に外国籍生徒5名、日本人生徒1名がいる理科クラスに入ったのですが、先生が「なぜ」をキーワードに問いを掘り下げ、音や体を使いながら生徒の理解、発話を促そうとしていたことが印象的でした。4時間目は国語で、私は語彙や文章作成のサポートを行ったのですが、日本語教育と国語教育を並行して教える難しさを感じました。同時に、授業を行うにあたっての先生の工夫やご苦労もうかがい知ることができました。

そして、何より感動したのは、一生懸命、かつ楽しそうに学んでいる生徒たちの姿です。仲間と一緒に勉強できる喜びが表情ににじみ出ていて、私自身とても刺激的でした。それはゼミ生全員も同意見で、帰宅途中、だれもが「楽しかった!」「教えることの難しさを知った!」「また行きたい!」と口をそろえて言っていたことからもわかりました。

この日の貴重な経験を胸に、引き続きゼミでの学びを深めていきたいと思います。

(ゼミ長:文学部2年 恒川真生)