キャリアサポート

汪さん(物理学専攻・女)

汪さん(物理学専攻・女)

進路先:電子部品メーカー

思考と行動 発現した主要コンピテンシー
一人ひとりには個性があり、考えがある。 組織的行動能力(特にバランス力
大学を卒業したあとに、どういう道を選ぶかも一人ひとりの特色であり、周りの人の話はアドバイスに過ぎない。 コミュニケーション力(特に議論力
決めたことも自分ひとりで責任を持って、最後までやり遂げるべきと私は考えている。 組織的行動能力(特に主体性
さて、この私はなぜ大学院に進学したのか、この2年間で何を学んだのか、また、今までの経験をどのように就職活動に活かしたかについて紹介していきたい。 コミュニケーション力(特に提案力
大学3年の時、一時期は就職も考えていた。しかし、就職イベントに参加している間に、自分に何かが足りないと感じた。 問題解決力(特に課題発見
心の準備ができていないというよりも、一番大きな原因は、3年生の夏休みに参加した東芝の研究開発センターでのインターンシップの経験だった。 創造力(特に感動する力
その1ヶ月で今まで勉強してきた教科書の知識がほんの基礎でしかないことを思い知らされた。 問題解決力(特に課題発見
何よりも『研究』に対する姿勢が本当はどういうものかは1ヶ月では吟味仕切れなかったのだ。 問題解決力(特に課題分析
そこで、学内推薦の制度を利用して大学院進学を決心した。 自己実現力(特に目標設定
研究室配属後、3年間ずっと同じ研究を続けられるのは、学内進学の魅力だった。 創造力(特に推論する力
院進学を決めた以上、私は自分に3つの目標を立てた。a)『研究開発』の姿勢をこの3年間を通して見出すこと。b)自分の将来取り組みたいことをもう一度きちんと見つめなおして考えること。c)研究開発は本当に自分の取り組みたいことなのかどうかを見極めること。 自己実現力(特に目標設定
研究室に所属して2年目で就職活動の時期が再び到来した。大学3年生の時の売り手市場から一転して就職氷河期となった。立てた目標のa)はほぼ達成できたのだが、残りの2つは難しかった。 問題解決力(特に検証
それでも、より多くの人と接した研究開発をしたいという希望に見合った仕事にこだわった選択で活動することができた。 自己実現力(特に達成志向
そこで、製品に近い商品開発職に魅力を感じた。 創造力(特に発想する力
さらに、大学院進学して予想外の収穫があった。 知識獲得力(特に応用力
それは、取り組みたい仕事以外にもっと大事なことは、職場の人間関係だと気づいたことだ。私の研究室は実験系なので、研究室全員の力を合わせて皆で一つの目標を目指すスタイルだったから。 組織的行動能力(特に協働
この点は会社のチームワークとよく似た点だった。 問題解決力(特に論理的思考
会社説明会も2年前と違って大学での研究生活をもとに自分の知りたい情報を積極的に質問できるようになった。 創造力(特に探求する意欲
企業を見る目も大きく違って、盲目に大手しか見ない目から会社の雰囲気を大前提として応募する企業を選んだ。 知識獲得力(特に情報収集力
内定を獲得した3社は雰囲気だけを見たら、みな最高だった。 問題解決力(特に検証
この中で最終的に決定した企業は、自分の今までの夢――この電子工業大国の日本で幅広く電気製品にかかわり、日本だけでなく母国の中国にも広げていきたい。――が叶えそうだから。 自己実現力(特に目標設定
職種はまだ具体的に決まっていないが、技術総合職で応募した。 問題解決力(特に計画実行
これから、企業でのキャリアアップを図りながら、自分が本当に取り組みたい仕事を求め続けていきたいと考えている。 自己実現力(特に目標設定

2011年6月1日発行「草のみどり」第246号8~9頁CREWリポート(中央大学父母連絡会発行)掲載

実験装置の前で