自転車トラック世界選手権2022の男子オムニアムで力走を見せる今村選手(Photo: JCF)
10月12日(水)~16日(日)にフランスのサン=カンタン=アン=イブリーヌで開催された「自転車トラック世界選手権」で、本学卒業生の今村駿介さん(2020年本学法学部卒業、現所属:ブリヂストン)が男子オムニアムで6位入賞と世界最高峰の舞台で見事な走りを見せました。
この大会は、自転車競技のトラックレース部門で世界一を決める大会です。その歴史はアテネで開催された第1回近代オリンピックよりも古く、世界選手権での功績を讃えた選手の名前が付けられたレースや競技場名があるほど、自転車競技界では権威のある大会として位置づけられています。
本大会では真の王者を目指す世界の強豪が集結し、5日間の激闘を繰り広げました。
世界選手権マディソンで7位入賞の今村(右)・窪木(左)ペア(Photo: JCF)
今回、今村選手は個人競技のオムニアムに加え、チーム競技のチームパシュートとマディソンの3種目に出場。初日に行われたチームパシュートでは予選通過の8位に0.9秒届かず惜しくも9位で予選敗退するものの、4日目のオムニアムでは世界の猛者を相手に力強い走りを見せ6位入賞。最終日のマディソンでは窪木一茂選手(ブリヂストン)とのコンビで奮闘を見せ7位入賞を果たしました。
特に、4日目のオムニアムでは、4種目中第1種目のスクラッチで2位、2種目のテンポレースで首位に立つなど見事な走りを見せ、世界に今村選手の存在感をアピールしました
※オムニアム…「スクラッチ」「テンポレース」「エリミネーション」「ポイントレース」の4種目の総合成績で勝敗を争う種目。
※マディソン…2人でチームを組んでポイントを獲得していくポイントレース。
※チームパシュート…4人でチームを組んで先頭を交代しながら、4000mの完走するタイム又はトラックの反対側からスタートする相手チームを追い抜くことで勝負が決するレース。団体追い抜き競技とも呼ばれ、4人1列に並んで走るのが特徴。
ツール・ド・北海道第1ステージで優勝の喜びを表現する今村選手(Photo: Satoru Kato)
今年の目標を「世界選手権5位以内」と掲げていた今村選手。本大会では惜しくも目標の5位には届きませんでしたが、オムニアムでは世界に存在感をアピールした走りで6位入賞、マディソンでは7位入賞を果たしました。
本大会以外にも2022年に出場した4つの国際大会では全て表彰台に登り、中でもアジア選手権では出場した3種目全てで金メダルを獲得するなど着実に成果を積み重ねてきました。また、9月に開催されたツール・ド・北海道と呼ばれるロードの国際大会でもステージ優勝を飾るなど、トラック競技だけでなくロード競技でも自転車競技界を引っ張る存在として目覚ましい活躍を見せています。
パリ五輪を視野に入れ、前へ前へとペダルを漕ぎ続ける今村選手の今後の活躍にご期待ください。
今村選手から中大関係者へ向けてメッセージをいただきました。
「中央大学の関係者の皆様
日頃よりご支援いただきありがとうございます。2022年のシー
2023年より始まる五輪予選から良いスタートを切り、
今後とも世界に挑戦を続ける白門アスリートへの声援をよろしくお願いいたします。
One CHUO
想いは、ひとつ。
今村駿介さんの活躍をプレイバック!
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ツール・ド・北海道第3ステージでグループの先頭を走る今村選手(Photo: Satoru Kato)
ツール・ド・北海道第3ステージで優勝を決めた今村選手。ロード競技でも自転車競技界を引っ張る存在として活躍(Photo: Satoru Kato)