スポーツ振興
白門サイクリスト今村駿介さんの快進撃~パリ五輪へ向けた挑戦~
アジア選手権トラック2022の男子オムニアムで先頭を走る今村選手(写真提供:JCF)
7月28日(木)~31日(日)に伊豆ベロドロームで開催された「2022ジャパントラックカップI/II」で、本学卒業生の今村駿介さん(2020年本学法学部卒業、現所属:ブリヂストン)が男子オムニアムに出場し、ジャパントラックカップIでは2位、ジャパントラックカップIIでは優勝と見事な成績を残しました。
今村駿介選手(写真提供:ブリヂストンサイクル株式会社)
ジャパントラックカップは、前半2日間に「ジャパントラックカップI」、後半2日間に「ジャパントラックカップII」と続けて開催される国際大会です。
本大会には6月に開催されたアジア選手権でメダルを獲得した選手や、元ワールドレコードホルダーなど世界の強豪が集結しましたが、今村選手は並みいる強豪を抑えて、両大会で表彰台に立ちました。
競技後のインタビューでは「全てにおいて強化して、自信を持って世界選手権に臨めるようにしたい。そして、パリ五輪へ向けてどんどんステップアップしていけたらと思う」と答えた今村選手。
常に前を見て走り続ける今村選手の活躍は、今回のジャパントラックカップI/IIにとどまりません。
今年は出場した4つの国際大会全てで表彰台に登りました。
全日本選手権(2021)で首位を走る今村選手(写真提供:Satoru Kato)
1.「2022ベルギー国際トラックミーティング」 4月15日~17日
男子オムニアム 優勝 (エリミネーション 優勝)
男子マディソン 2位
注目ポイント:2022シーズン日本代表初の国際大会。男子オムニアムでは東京五輪に出場した国内オリンピアンらを制し、今村選手が堂々の優勝!
2.「UCIトラックネイションズカップ第1戦 グラスゴー(英国)」 4月21日~24日
男子オムニアム 6位入賞
男子マディソン 銀メダル
男子チームパーシュート 6位入賞
注目ポイント:UCIワールドカップからUCIネーションズカップと2021年から名称を変えた大会で、オリンピックや世界選手権の次に重要度の高いハイレベルな国際大会。
男子マディソン銀メダル獲得は、ワールドカップ時代も含め史上初となる快挙!
日本選手権(2021)で金メダルを獲得し、インタビューを受ける今村選手(写真提供:Satoru Kato)
3.「アジア選手権トラック2022 ニューデリー(インド)」 6月18日~6月22日
男子オムニアム 金メダル
男子マディソン 金メダル
男子チームパーシュート 金メダル
注目ポイント:出場した3種目全てで金メダルを獲得!今村選手の活躍を称えるニュースの見出しには「完璧なレース」「アジア王者」という文字が踊りました。
※オムニアム…「スクラッチ」「テンポレース」「エリミネーション」「ポイントレース」の4種目の総合成績で勝敗を争う種目。
※マディソン…2人でチームを組んでポイントを獲得していくポイントレース。
※チームパーシュート…4人でチームを組んで先頭を交代しながら、4000mの完走するタイム又はトラックの反対側からスタートする相手チームを追い抜くことで勝負が決するレース。団体追い抜き競技とも呼ばれ、4人1列に並んで走るのが特徴。
3月に行われた富士クリテリウムで独走を見せる今村選手(写真提供:Satoru Kato)
在学中から世界の舞台でペダルを漕ぎ続けてきた今村選手。2021年の東京五輪代表には惜しくも届かずサポートメンバーとして帯同しました。
あの夏から1年。今年の目標を「世界選手権5位以内」と掲げた今村選手は、着実に成果を積み重ね、今年の夏「アジア王者」という称号を手にしました。
アジア王者が次に目指すのは、世界最高峰の猛者が集まる世界選手権のトラック。10月にフランスで開催される世界選手権での今村選手の活躍にご期待ください。
今村選手から中大関係者へ向けてメッセージをいただきました。
「いつもご声援ありがとうございます。いよいよ、2022年10月の世界選手権よりパリ五輪に向けた挑戦が始まります。出場の叶わなかった東京大会の悔しさを晴らすべく、1レースずつ全力で走りたいと思います。母校中央大学の現役そして卒業生の活躍はもちろんのこと、大学関係者の皆様のご声援が、より一層ペダルへの力を強めてくれます。これからも応援していただけるよう引き続き精進して参ります。」
今後とも世界に挑戦を続ける白門アスリートへの声援をよろしくお願いいたします。
One CHUO
想いは、ひとつ。
今村駿介さんの活躍をプレイバック!
2022ジャパントラックカップI/II 3日目の大会の模様はこちら(YouTubeアーカイブ)
1:36:40~男子オムニアム
5:36:04~今村選手インタビュー
UCIトラックネイションズカップ第1戦 グラスゴー 競技後のインタビューはこちら(YouTubeアーカイブ)
日本選手権(2021)で優勝を決めウイニングポーズを見せる今村選手(写真提供:Satoru Kato)
JBCF群馬ロードレース(2021)で優勝を決めた今村選手。ロードでの活躍も輝かしい(写真提供:Satoru Kato)