レスリング部

レスリング部 全日本大学レスリング選手権大会

2015年11月27日

11月14、15日 大阪・金岡公園体育館

4年生引退 表彰で飾れず

▲日大の前田と対峙する高橋主将

 初日は57、65、74、97㎏級の4階級が行われた。この日4年生で唯一の出場となった57㎏級の高田賢治(文4)は大会2日前に足の外側と内側を負傷。前日まで歩くのもやっとの状態と、万全ではない中での出場となった。「力押しで小学校からそのままデカくなった感じ」と、小技を絡めない自身のプレースタイルを表現する高田。初戦で日体大の長谷川と当たり、試合時間1分16秒でテクニカルフォール負けを喫した。レスリングは5歳児後半から続けてきた。チーム一の競技歴を誇る高田だが、「今日が最後でした」。敗者復活戦でも0-10とテクニカルフォール負け。潔い引き際で競技生活を締めくくった。

 この日は高田の他に74㎏級の中里貴大(文3)、65㎏級の大橋武士(法1)が敗者復活戦に進み大橋武士(法1)が7位入賞の活躍。梶原奨太(文3)は1回戦で敗れた。

  大会2日目は残りの階級が行われた。前日の試合後に「高橋尚希主将(文4)と宗信考(経4)に期待だね」と述べた曽根田監督。大会2日目、中大勢最初の試合で宗が125㎏級で登場した。インカレで4位と結果を残した宗に期待が懸かるところだったが、山田(明大)にバックでの得点を奪われ、ビハインドの展開が続く。「インカレの時の体重に合わせようとしたがうまくいかなかった」(宗)と追い付くことができない。後半終盤、バックを取り、一矢報いたが敗北。宗の最後の大会は初戦負けに終わってしまった。「負けは悔しいが、悔いはない」と振り返り、大学4年間を締めくくった。

 61㎏級には監督の期待が懸かる高橋主将が登場。初戦、山本(九共大)に苦戦し、同点で後半終盤までもつれ込む。試合終了間際、高橋主将が山本を回転し、勝ち越しに成功。なんとか勝利を奪った。続く試合も勝利を収めたかったが、得点を奪えず敗北。「優勝するつもりで挑んだが体が動かなかった」と高橋主将。チームを引っ張ってきた主将の最後の大会は悔しい結果に終わった。

 中大勢で唯一敗者復活戦に進んだ吉岡靖典(法4)は1回戦を勝ち上がり、勝てば上位入賞確実となる2回戦で榎本(同大)と対戦。善戦を見せるもあと一歩及ばず、敗れてしまい、上位入賞とはならなかった。9㎏も減量して臨んだ大会を振り返り、「今までけがで結果を残せなかったので、最後くらいは表彰台に登りたかった」と悔しさをにじませた。

 大学最後の大会となった4年生。結果を残すことはできなかったが、曽根田監督は「ご苦労様」と選手を労った。今大会の中大勢は表彰台に立つことができなかったが、その目標、思いは必ず後輩に受け継がれていき、進化を遂げていく。

◆大会結果

57㎏級●敗者復活戦1回戦敗退=高田

61㎏級●1回戦(2試合目)敗退=高橋主将

65㎏級⑦武士

70㎏級●1回戦(2試合目)敗退=小林

74㎏級●敗者復活戦2回戦敗退=中里

86㎏級●敗者復活戦2回戦敗退=吉岡

97㎏級●予備戦(1試合目)敗退=梶原

125㎏級●予備選(1試合目)敗退=宋

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部