レスリング部

レスリング部 全日本学生レスリング選手権大会

2015年08月31日

8月18~21日 駒沢体育館

4人がベスト8入り

 4日間でグレコローマンスタイル、フリースタイルでの熱い戦いが行われた。中大勢はフリースタイル57㎏級で植松勇斗(法1)、86㎏級で佐藤聖翔(法3)、125㎏級で宗信考(経4)、日坂侃生(法3)の4人がベスト8という結果を残した。

 曽根田監督は「去年よりいい。でも満足してはいけない結果」と振り返った。大会の前半、1,2日目でグレコローマンスタイルが行われ、大会後半の3日目からフリースタイルでの試合が行われた。3日目を終え、日坂、宗などの重量級の選手を始め、植松、吉元竜士(商2)などの軽量級の下級生も最終日に残った。曽根田監督は「1、2年は(明日の)1戦でも勝つことが大事。攻め続けてほしい」と期待を語った。

ベスト8入りを果たした植松

 迎えた最終日。監督の期待に応えたのは、植松だった。57㎏級は人数も多く、強豪がそろっている階級であるが、「最終戦以外は自分のスタイルを出せた」と、果敢に攻めていき、3回戦、4回戦と相手を倒していった。「食事や生活面でのケアをいつも以上にやった」と試合後、語るように上級生のパワーに屈することなく、準々決勝へ駒を進めた。準々決勝の相手は同じ1年生の田代(福岡大)。しかし「体力不足」(植松)が大きく響き、テクニカルフォール負け。1年生でのベスト4入りはならなかった。4回戦から左ひざを気にかける場面が多く見られ、監督やコーチからけがをしっかり治すようにと助言をもらい、「体力作りをしっかりして、インカレ向かっていきたい」と更なる飛躍を述べた。

▲125㎏級でベスト8入りした宗

 また、1年生の活躍に刺激されるように、4年生の宗も最高学年として結果を残した。3日目の2回戦を勝利で飾り、最終日の準々決勝に進んだ。準々決勝は手に汗握る展開となった。宗がタックルでポイントを奪うと相手の藤田(中京学大)もバックをとり、追いつく。後半に入り、宗がタックルで得点をとり、6-4と勝ち越すが、残り30秒で相手にバックをとられ、同点に追いつかれてしまう。そのまま6-6で試合を終えたが、後に点を取った選手が勝ちとなる後取ポイント制により、敗北を喫してしまった。

 「最後、勝ってて、(後ろに)下がってしまった」と宗は悔しさをにじませた。インカレの結果は宗、日坂ともにベスト8で終わったが、各階級の代表選手1名のみが出場できる11月の大学選手権では、正選手の枠を互いに争うこととなる。「(代表選手は監督やコーチたち)首脳陣次第で決まるが、今日みたいに前に出る戦いを見せていきたい」と宗は最後の大学選手権への意気込みを語った。

◆試合結果

〈グレコローマンスタイル〉

85㎏級1回戦

●福岡達博(法2)-岡嶋(拓大)○ ※棄権のため不戦敗

98㎏級1回戦

●梶原奨太(文3)0-8守部(青学大)○

●鈴木敬喜(文2)0-5鈴木(東洋大)○ →フォール負け

130㎏級2回戦

●日坂侃生(法3)1-2伊藤(青学大)○→判定負け

※シードのため2回戦から出場

フリースタイル

57㎏級1回戦

○木地谷拓志(文2)12-2大場(立大)●

●石田昂汰(経2)ー森崎(防衛大)○ →棄権のため不戦敗

○高田賢治(文4)5ー4田中(青学大)●

61㎏級1回戦

○吉元10-0園川(桃山学大)●

○下司弘樹(文3)10-0中谷(山梨学大)●

→二人ともテクニカルフォール勝ち

●高橋尚希主将(文4)-仁木(中京学大)○

→棄権のため不戦敗

65㎏級1回戦

○大橋武士(法1)10ー0高橋(東洋大)●

→テクニカルフォール勝ち

74㎏級1回戦

●中里貴大(文3)2ー8本村(山梨学大)○

●前佳汰(文1)2ー12前阪(中京学大)○

→テクニカルフォール負け

86㎏級1回戦

○松浦泰裕(総4)4ー0松下(桃山学大)●

→フォール勝ち

125㎏級1回戦

○日坂2-1山口(東洋大)●

○宗7-0大城(九共大)●

→二人とも判定勝ち

57㎏級2回戦

○植松10-0金子(明大)●

→テクニカルフォール勝ち

●木地谷0-6竹之内(青学大)○

●藤堂修人(文1)0-11有延(国士大)○

→テクニカルフォール負け

○高田8-4鍛治川(国士大)●

61㎏級2回戦

○吉元0-4柏倉(立大)●

→フォール勝ち

○下司14-3神田(関西大)●

→テクニカルフォール勝ち

●佐藤輝翔(文1)4-14大川(関西大)○

→テクニカルフォール負け

65㎏級2回戦

●大橋0ー11米沢(早大)○

→テクニカルフォール負け

70㎏級2回戦

○小林俊瑛(商3)4-2高島(日体大)●

→判定勝ち

●時田直人(文2)0-10寺田(明大)○

○曽根川侑(法2)10-0野田(東洋大)●

○増田拓真(法3)10-0本間(東北学大)●

→二人ともテクニカルフォール勝ち

86㎏級2回戦

○堤卓哉(文1)4-0小久保(慶大)●

→フォール勝ち

●吉岡靖典(法4)4-5武田(専大)○

●福岡達博(法2)-眞柴(近大)○ →棄権のため不戦敗

○佐藤聖6ー4寺岡(専大)●

○土屋正宗(文1)11-9緒方(日体大)●

→二人とも判定勝ち

○松浦14ー2平松(帝塚山大)●

97㎏級2回戦

○梶原奨太(文3)5-3鈴木(東洋大)●

→判定勝ち

※鈴木敬喜(文2)は棄権のため不戦敗

125㎏級2回戦

○日坂2-0貝塚(山梨学大)●

○宗4-3伊藤(国士大)●

→二人とも判定勝ち

57㎏級3回戦

○植松14-2原田(東洋大)●

→テクニカルフォール勝ち

●高田ー寺田(日体大)○

→棄権のため不戦敗

61㎏級3回戦

●吉元0-10萩原(専大)○

→テクニカルフォール負け

○下司10-0萩本(同大)●

→テクニカルフォール勝ち

70㎏級3回戦

●小林0-10多胡島(早大)○

→テクニカルフォール負け

○曽根川11-0加藤(国士大)●

→テクニカルフォール勝ち

●増田4-6井筒(日体大)○ →判定負け

86㎏級3回戦

●堤2ー12花山(福岡大)○

●土屋0ー10牛水(山梨学大)○

●松浦8-18小林(日大)○

→三人ともテクニカルフォール負け

○佐藤聖14ー11関口(福岡大)●

→判定勝ち

97㎏級3回戦

●梶原0-10志喜屋(国士大)○

→テクニカルフォール負け

57㎏級4回戦

○植松11ー8竹田(国士大)●

61㎏級4回戦

●下司弘樹(文3)14-25清水(日大)○

→テクニカルフォール負け

70㎏級4回戦

●曽根川7-8竹本(日体大)○

→判定負け

86㎏級4回戦

○佐藤聖11ー5柏本(九共大)●

→判定勝ち

57㎏級準々決勝

●植松3-14田代(福岡大)○

→テクニカルフォール負け

86㎏級準々決勝

●佐藤聖0-10内藤(国士大)○

→テクニカルフォール負け

125㎏級準々決勝

●日坂0-6津田(中京学大)○

●宗6-6藤田(中京学大)○

→宗は後取ポイントによる判定負け

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部