陸上競技部

陸上競技部 第91回東京箱根間往復大学駅伝競争

2015年01月23日

1月2、3日  大手町~芦ノ湖往復

10区失速で過去最低の19位

 「6位以内」(浦田監督)を目標に掲げた今回のハコネ。9区終了時には8位と、シード権獲得は目前に思われた。しかし、10区で復路ワーストの11人に抜かれる大失速。3年ぶりのシード権獲得は果たせなかった。

町田さん

 1区を任されたのは、ハチマキがトレードマークの町澤大雅(法2)。1区の走者の中では1万mの持ちタイムは最下位。しかし「とにかくシード権圏内に持っていく」と集団に食らい付いた。中大記録を塗り替える好走を見せ、10位でタスキをつないだ。

 華の2区はエースの新庄翔太(法4)が出場した。前々回も同区間を走ったが、区間最下位に終わった。そのリベンジに燃える新庄は5位集団の中でレースを進める。「集団の先頭でいくことを考えたが、エースの差を見せつけられたという気持ちもある」と自身の走りを振り返った。前々回失速した終盤の権太坂では「沿道の声も聞こえフラッシュバックしたが、笑顔でたすきを渡そうと思った」と、3区にたすきをつなぐ。

 3区は上尾ハーフや学連記録会で好走を見せた藤井寛之(経3)。初のハコネだったがペース配分に苦しみ、「粘り切れることができなかった」と区間15位。実力を出し切れなかった。

 4区を走ったのは、一般入試で這い上がった鈴木修平(法2)。藤井と同様、初の箱根路に挑んだ鈴木は順位を1つ上げ、9位で小田原中継所に飛び込む。「前との差を縮めたかった。最低限の走りになった」と振り返った。

 そして往路最終5区には、前回もこの区間を走った小谷政宏(経3)を起用。「前回の経験があった分、自信を持ってスタート地点に立てた」と快調に走り始める。前回は失速した15kmすぎでも「思い描いていた走りができた」。順位こそ1つ落としたものの、区間7位の好走。シード権圏内の10位で往路を終えた。

 一斉スタートで迎えた復路6区は、谷本拓巳(経2)が出場。「下りはいけるんだという自信」を持ち、集団から飛び出した。ラスト3kmでは苦しい走りとなったが、順位を2つあげて、8位でタスキをつないだ。  7区はエントリー変更で徳永照(経3)が出場。3年連続の7区出走だ。11月に右脚を故障し、故障明けの中のレースとなった。終盤は集団から抜け出したが「一人で押していくことができなかった」と悔しさを口にした。

永井さん 

 8区は、前々回に「幻の区間賞」となる力走を見せた永井秀篤主将(文4)。今回は惜しくも区間賞に16秒及ばず、区間3位。しかし最後のハコネを振り返り「今できる自分の走りができた。走れるということをうれしく思った」と納得のいく走りを見せた。

 9区の走者は、当日にエントリー変更となった松原啓介(文3)。走行中に左膝を痛め失速してしまったが、8位をキープし10区にたすきをつないだ。「ここまで流れを作ってくれた人に申し訳ない」と自らを責めた。

 シード権圏内の8位で迎えた最終10区の走者は、副将としてチームを支えた多田要(経4)。松原からたすきを受け取り走り始めたが、8km過ぎで左脚に痛みが走る。なんとか「シード権を守ろう」と大手町を目指したが、本来の走りとはほど遠い走りとなった。最後は「ゴールできたことも覚えていない」。なんとか完走するも、復路ワーストとなる11人に抜かれ、区間最下位に終わった。最終順位は過去最低の19位となった。

 浦田監督は「途中までパーフェクトにいっていたと思うが、最後に逃げていった」と肩を落とした。名門復活とならなかった今回。来年度以降の奮起が求められる。

◆大会結果
総合順位
①青学大 10時間49分27秒
②駒大 11時間00分17秒
③東洋大 11時間01分22秒
⑲中大 11時間20分51秒

往路順位
①青学大 5時間23分58秒
②明大 5時間28分57秒
③東洋大 5時間30分47秒
⑩中大 5時間35分25秒

復路順位
①青学大 5時間25分29秒
②駒大 5時間28分54秒
③早大 5時間29分13秒
⑲中大 5時間45分26秒

個人順位 ()内は総合順位
1区 ⑩町澤 1時間02分41秒(10位)
2区 ⑨新庄 1時間08分55秒(9位)
3区 ⑮藤井 1時間05分43秒(10位)
4区 ⑬鈴木  56分52秒(9位)
5区 ⑦小谷 1時間21分14秒(10位)
6区 ⑥谷本  59分53秒(8位)
7区 ⑧徳永 1時間04分44秒(8位)
8区 ③永井 1時間05分47秒(8位)
9区 ⑱松原 1時間12分13秒(8位)
10区 ⑳多田 1時間22分49秒(19位)