ラグビー部

ラグビー部 関東大学リーグ戦対専大

2015年11月12日

11月1日 ニッパツ三ツ沢球技場

終盤劇的2トライで連敗脱出!

▲トライを決めた山本将也(文4)と喜ぶ選手たち

 2勝2敗で迎えた5戦目。昨年度リーグ戦2部2位に入り、入替戦に勝利し昇格を決めた専大との対戦だ。前半序盤、幸先よくトライを決め先制するもミスやペナルティを連発し、得点を奪えない。後半、追い付かれ、苦しい展開になるも伊藤大地(法2)のインターセプトからのトライ。終了間際には山本がキックチャージに成功し、そのままトライを決めるなど勝ち越す。「ゲームをコントロールできなかった」(山下諒之主将・法4)中大だったが、26ー12で勝利を収め3勝目を挙げた。

▲敵陣に攻め込む赤池海(法3)

 前半3分、いきなり試合が動く。敵陣深くでのラインアウトからモールで押し込み、赤池海(法3)が右サイドにトライする。「FWががんばってくれたおかげ。基礎練習の成果が生きた」と同じポジションを労った。この流れで得点を重ねるかに思えた中大だったが、攻撃、守備の両面でミスが続出。試合後「セットプレーでミスが多かった。ペナルティで流れが変わってしまった」と山下主将が振り返った通り、ラインアウトで相手にボールを奪われ、そこから一気に自陣まで押し込まれる場面が見られた。

 後半、試合を立て直したい中大は今年度のリーグ戦でお決まりのパターンとなっている長谷川新波(総3)から住吉藍好(経3)へSH(スクラムハーフ)を交代する。「流れを変えてくれと松田監督に言われた。しっかりゲームメークをしたいという強い気持ちで入った」(住吉)。その言葉通り交代直後、センターライン付近で住吉が突破。敵陣までボールを持ち込むと相手ディフェンスの陣形が崩れ、最後は赤池がこの試合2つ目のトライを決めた。住吉は同じ学年、ポジションの長谷川とのコンビについて「ライバルでありつつ、組み合わせがいい。前半ローテンポで回し、後半は自分が早く回す感じ」と語った。

▲ディフェンスを突破する住吉

 リードを広げた中大だったが中盤、立て続けにトライを連続で決められ、12ー12の同点となる。苦しい展開になってしまった中大だが、「焦りはなかった。残り20分は中大のペースということが分かっているので」と松田監督。その気持ちは選手も一緒だった。29分、自陣で守備している中、BK(バックス)の伊藤が相手のパスをキャッチ。そのままグラウンドを独走しトライを決める。37分には敵陣で相手がクリアしようとキックしたボールを山本がカット。そのボールをキャッチしトライを決め。勝負を決めた。「焦らない」気持ち、負けられない気持ちが2つの劇的なトライを生んだ。

 試合は26ー12で中大が勝利。しかし満足いく内容ではない。「自分たちの強みの場面で勝負できなかったことが自分たちを苦しめた。練習で修正できるミスばかりだった」と松田監督は振り返った。大学選手権ベスト4を目標に掲げている中大ラグビー部。選手権に出場し結果を残すためにも、もっと精度の高い内容が求められる。特に次戦は観客が多く集まる秩父宮ラグビー場での試合。不甲斐ない試合は見せることができない。「勝っても反省して次へしっかり準備をする」(山下主将)。中大の戦いはまだまだ続く。

◆試合結果

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部