ラグビー部

ラグビー部・関東大学リーグ戦対大東大

2015年10月05日

9月20日 上柚木公園陸上競技場

 

後半ラスト20分での勝利! 開幕連勝を飾る

 

 

▲渡辺の5つ目のトライ後、喜ぶ選手たち

 

 開幕戦、勝利で飾った中大。2戦目の相手は留学生を多く擁する大東大だ。前半から五分五分の試合を見せ、後半中盤まで同点という手に汗握る展開に。拮抗した展開の中、中大は足を動かし、ボールを回して2トライを挙げた。「(相手に)気持ちで勝った」(渡辺広人・経4)ことが勝負を決め、31―17で開幕2連勝を収めた。

 

 「我慢して我慢してやってくれた」(松田監督)。まさにその通りの試合だった。前半早い時間帯で先制トライ、続けて2つ目のトライを決められ、ビハインドの展開になる。反撃したい中大であったが、ノックオン(ボールを前に落としてしまう反則)などのペナルティを連発し、主導権を奪い返せない。何とか2トライを決め、同点に追い付き、前半を折り返す。

 

 

▲トライ直前、ディフェンスを突破する佐野

 

 後半に入り4分、相手のボールを奪い、素早いボール回しから佐野瑛亮(商2)が左サイドへ抜け出し、トライ。佐野は2試合連続となる今季3つ目のトライを決めた。その後トライを取り返され、同点となり終盤へ。「自分たちのラグビーをすれば勝てると思っていた」と山下諒之主将(法4)。勝ち越しの場面は中大の得意とするモールからだった。右サイドでモールを作り、そのまま押し込み、途中出場の天田親吾(文3)がトライを決める。試合後、天田は「みんなのトライ。ちゃんとトライできて良かった」と述べた。直後には渡辺が相手ディフェンスを突破し、トライ。中大が勝負を終盤で決めた。

 

 

▲5つ目のトライを決めた渡辺

 

 前半ミスが多くリードを奪えない苦しい試合であったが、「こういう展開は想定内」(渡辺)と動じずに戦った。試合後、選手をはじめ、酒井ヘッドコーチも「ラスト20分」という言葉を述べた。試合終盤、最後まで走り切ることを続け相手を上回る、という意味が込められている。この試合では夏、基礎練習、走り込みをたくさんしたことが最後まで走り切ること、そして勝利につながった。また、同日深夜に行われたラグビーワールドカップでの日本代表戦も参考になったと言う。大東大ラグビー部OBの酒井ヘッドコーチも「大きい相手に対して低くタックルする、このことを日本戦から改めて学びました」。

 

 「9・13、20(開幕法大戦、2戦目大東大戦の日程)」とチーム内で題して意気込んだこの開幕2連戦。いずれも勝利を挙げることができた。「選手たちもゲームプランを理解して強み弱みを分かっている」と松田監督。一つの目標は達成し、次戦は常にリーグ戦上位に位置する東海大との試合だ。東海大戦に向けて山下主将は「フォワードがどれだけ勝負できるか。1点差でもいいので勝ち切る」と意気込みを語った。リーグ戦優勝に向けて絶対に落とせない試合をこの勢いで勝ち切っていきたい。

 

 

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部