洋弓部

洋弓部 関東学生アーチェリー男子リーグ戦 入替戦

2015年05月12日

拓大レンジ 混戦の入替戦制し、一部残留!

 一部リーグ戦を1勝4敗のAブロック5位で終え、入替戦に出場することになった中大。4大学の総当たり形式の入替戦で上位二校に入り、来年度も一部リーグでプレーすることが決まった。

▲2大エースとしてチームを牽引した田中克(写真右)と九嶋(写真左)

 アーチェリーのリーグは一部、二部リーグ共にA・Bブロックに分かれており、入替戦は一部リーグ最下位の二チームと二部リーグ一位の二チームの総当たりと、一部リーグ5位の二チームと二部リーグ二位の二チームの総当たりの二つがある。一部5位の中大は、同じく一部5位の日本工業大、二部二位の法大、上智大と対戦した。しかし、会場は普段のような1対1の対決とは違い、4校同時で行われる試合形式。そのせいか「みんな硬かった。4校同時は男子(のリーグ戦で)は久しぶりだった」(澤田監督)と、序盤は慣れない試合の雰囲気にのまれてしまう。同的で対決した法大の圧倒的な声援の強さや、他大の応援が中大の応援を遮る。しかし、エースの田中克英(経4)や九嶋成侑(法4)はリーグ戦同様、安定して高得点を出し続ける。二人は50m競射で300点超えを記録し、続いて他の選手も290点代を出すなど、エースの活躍でまずまずの立ち上がりを見せる。追われる立場となった中大の30m競射でも、田中克や九嶋の勢いは止まらない。共に序盤から赤字(50m競射では45点以上、30m競射では55点以上)を連発し、一気にリードを広げる。しかし、他大も30m競射では赤字を連発し、思いの外リードを付けられない。田中克も「こんなアーチェリーの試合は初めて」と言うほど、異様な緊張感が試合会場に流れたまま、試合は終了。審判団が最後に得点を表に書き込み、中大の二位がわかった瞬間、選手たちは安堵の表情を浮かべた。澤田監督も「最後まで我慢してくれた、踏ん張ってくれた」と選手たちをねぎらった。特に2大エースの田中克と九嶋については、「エース二人が頑張ってくれなかったら、ダメだった。助かった」と感謝しきりだった。    ▲戦況を見つめる渡邊主将(写真中央)  今リーグ戦ではなかなか3800点代を超えることができず、その結果がリーグ戦の不調につながった。試合後、渡邊宏孝主将(商4)と澤田監督が口を揃えて言った。「他大が予想以上にレベルアップしている」。日体大や専大といった各ブロック首位のチームはリーグ戦で3900点代を出した。スポーツ推薦の選手がいる大学の強さは、日に日にスポーツ推薦を取らない大学との差を広げている。エースとしてチームを牽引してきた4年生の田中克や九嶋は、来年はもういない。スポーツ推薦選手がいない中大が一部で戦い続けていくためには、個人がさらに高得点を出さないといけない。一人一人のレベルアップが不可欠だ。だが、2、3年生がリーグ戦で経験を積み、来年度に向けての下地作りができた。2年生の関燎佑(商2)や指揮官が「特に伸びた」と言った3年生の村上航一(経3)、1年次から出場する長谷川大輔(理工3)など、今リーグ戦を通して成長した選手たちの来季の活躍に期待がかかる。渡邊主将は「実力が足りなかった。後輩たちには今回出た反省点や改善点を改善して、頑張ってほしい」と、後輩たちにエールを送った。年々厳しさが増す一部リーグで、熾烈な王座出場争いを勝ち抜く戦いが始まった。

◆試合結果 ①日本工業大3796❷中大3747③上智大3711④法大3706 →上位二チームが来年度の一部リーグ

◆大会結果(一部Aブロック) ①専大②早大③立大❺中大