ホッケー部

ホッケー部 関東学生ホッケー春季リーグ対一橋大

2014年05月03日

4月26日 慶応日吉グラウンド

攻めきれず2敗

 負けられない思いで臨んだ一橋大戦。守備では粘るものの、試合全般で攻め切れなかった。ペナルティーコーナー(PC)でもチャンスにできず、無得点。チームは悔しい2敗目となった。

 この日の試合は吉原光主将(文4)が体調不良で欠場。次期キャプテンの馬場健太(法3)を中心にゲームを作っていった。昨年度、一橋大とは僅差のゲームで勝てないシーンが多くあった。その悔しさを糧に、「とにかく勝つという気持ちで臨んだ」(馬場)。
 立ち上がり、一橋大がパスでつないでくると中大は守備を強固に。フィールドの中を締めるプレスが功を奏し、ペースを崩させない。それでも序盤は相手のプレスが強く、センターラインを超えて攻撃を仕掛ける余裕は少ない。自陣でのプレーが目立った。前半27分、カウンターからPCを獲得しチャンスを作るも、ここは返されてしまう。0-0で前半を終えた。前半を通してのボールの保持時間はそれほど変わらないものの、やはりセンターライン自陣側での展開が多い。馬場はハーフタイムに「守備を継続していき、点を取る。守備の時間が長くなってリスタートの押し上げが遅くなってしまったので、そこを切り替えていこう」とチームに指示を出す。
 後半も一橋大のプレス、カウンターの流れが続く。中大は守備を固めながら粘った。しかし後半10分、ディフェンスを縫って伸びたシュートが自陣サークルへ。これを一度は弾くものの、こぼれ球にディフェンスが間に合わない。これを詰められ、ゴールネット右上にシュートが突き刺さった。0-1と一橋大が先制点。「ファールだと思った時点で足が止まっていた。プレーが流れた時に相手は動けていたので、その差が大きかった」(馬場)。
 その後15分には相手ゴール目前に迫るも、チャンスには結びつかない。それでも14分、15分と立て続けにPCを防ぎ、攻めさせなかった。なんとか追いつきたい中大だが、試合は膠着。そして後半20分。一橋大が素早くボールに寄り、ディフェンス陣の隙をついてゴール。無情な追加点に選手はスティックで地面を叩き、悔しさを隠せない。「2点目を取られると精神的に参る」(馬場)とチームの雰囲気は悪化してしまう。
 残りの時間をフルに使い、点差を埋めたい中大。だが高い気温の中でのゲームにスタミナが追いつかなかった。フォワードがボールを持つ場面も、ディフェンス陣が押し上がるまでボールをキープできず攻め切れない。33分にPCを獲得するが得点にはならず、そのまま試合終了。中大は0-2で敗れてしまった。

 馬場は「早さや、ボール際での強さ、ルーズボールへの反応が遅かった。ルーズボールになったとき、早くボールに寄るということが必要。スタミナ不足も課題。チームの練習は夜が主体なので昼の気温でのゲームに慣れておらず、後半はバテてしまった。今後練習で走り込んでいくしかない」と体力作りに力を入れる必要性も示した。

 勝ちたい相手だった一橋大には敗れたものの、試合中取られた4つのPCを全て止めるなど、守備での活躍は顕著だった。オフェンスが孤立する場面もあったが「どうやって攻めるかを確認し、得点力を上げていく」(馬場)と次戦までに克服する意気込みだ。中大が誇る『泥臭いホッケー』の底力に期待だ。


◆試合結果
中大0-2一橋大○
 (0-0、0-2)

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部