ボクシング部

ボクシング部・第70回関東大学ボクシングリーグ戦

2017年07月19日

後楽園ホール

リーグ戦最下位に終わり平国大との入れ替え戦へ

 

 今季悲願の1部昇格を果たした中大。昇格の勢いそのまま戦っていきたいところだったが、強豪が集う1部リーグで勝利をあげることはできずリーグ最下位。入れ替え戦を戦うことになった。重量級では、主将を務める岡澤セオン(法4)が4勝と奮闘。栗栖陸生(法3)が2勝。渡邊耕佑(文4)と新田隆人(文3)も1勝をあげ、1部でも通用する力があることを証明した。一方、軽量級では、拓大戦に出場した及川雅人(商4)以外勝利をあげることができなかった。1年生の時に2部落ちを経験し、悔しさを知る4年生を中心に全力で1部の座を死守する。

 初戦は、昨年のリーグ戦優勝校の日大。5人連続で敗れ、早くも中大の負けが決まってしまった。リーグ戦優勝校の実力を見せつけられる中、連敗を食い止めたのが1年生以来3年ぶりのリーグ戦出場となった渡邊。「次の岡澤に繋ぎたかった」と中大勢初勝利。続く岡澤主将は、LW級ランキング1位の李と対戦。これまでの二人の対戦は1勝1敗と互角。岡澤は「ランキング1位の相手だが、勝てると思って戦った」と強い気持ちで試合に臨んだ。試合は、一進一退の攻防が続く手に汗握る展開。どちらが勝ってもおかしくなかったが、3-2で岡澤が僅差で勝利。試合後「個人としては勝てて嬉しい」と笑顔だった。

 

▲相手に対し果敢に攻め込む岡澤

 

▲勝利しガッツポーズをする岡澤

 

●中大2-7日大◯

▼詳細

LF級●永田0-5飯村◯

F級●菊地-坪井◯TKO

B1級●下永0-5村田◯

B2級●大久0-5金子◯

L1級●冨田0-5神足◯

L2級◯渡邊5-0本田●

LW級◯岡澤3-2李●

W級●栗栖0-5鈴木◯

M級●新田0-5高倉◯

 

 2戦目は、東洋大と対戦。LF級に出場した永田丈晶(法2)は、相手のボディを中心に攻撃を繰り出す。流れを引き寄せるかに思われたが、勝負所で相手に攻め込まれ1-4で敗戦。B級に出場した下永誉斗(文3)は、後半にかけて調子を上げ接戦に持ち込む。しかし、2-3と競り負け白星をつかむことはできなかった。LF級から6連敗を喫しこの試合も敗北が決まった中大。あわやストレート負けの危機を救ったのが主将の岡澤だった。序盤から自分のペースを掴むと、2R目にはコーナーに追い込む場面も見られ5-0と完勝。余裕の勝利にも「相手のリーチが長くて不安もあった」と慎重に試合を進めていったことを明かした。また、チームとしては「勝てそうなところで勝てない」と課題を口にしていた。

●中大1-8東洋大◯

▼詳細

LF級●永田1-4田村◯

F級●菊地-福井◯TKO

B1級●松下-渡来◯TKO

B2級●下永2-3村地◯

L1級●五ノ井0-5中川◯

L2級●渡邊0-5木村◯

LW級◯岡澤5-0原田健●

W級●栗栖0-5原田直◯

M級●新田0-5松野◯

 

 3戦目は、駒大と対戦。ここまで両校の戦績は0勝2敗。負ければ単独最下位となる絶対に負けられない試合。しかし、LF級に出場した永田が早々に相手に攻め込まれ1RでTKO負け。続くF級は牧野草子(商1)が1年生ながらリーグ戦初出場。軽快なフットワークをみせ勝利したかに思えたが結果は2-3と惜敗。リーグ戦初出場初勝利とはならなかった。その後も悪い流れを止めらないまま6人連続で敗戦。中大の勝利は無くなったが、7人目はここまで2勝をあげている岡澤。相手は、この階級のチャンピオンである沖島輝。かなりの強敵が相手だったが、岡澤は怯むことなく相手に向かっていった。序盤から積極的にパンチを打ち込むなど相手に食らいつく。善戦していたが、3R目に「気を付けてはいたけど」相手を抱え込んでしまう反則を取られてしまった。この反則も影響し0-3(2人は引き分けの判定)で惜しくも敗戦。しかし、死力を尽くした戦いに両者には大きな声援が送られた。試合を振り返り「思った以上にダメだった」と反省。しかし、「試合は楽しかった」と全力を出し切った表情をみせた。

●中大1-8駒大◯

▼詳細

LF級●永田-杉山◯TKO

F級●牧野2-3阿部◯

B1級●松下0-5南出◯

B2級●下永-嶋田◯TKO

L1級●冨田0-5藤山◯

L2級●渡邊0-5齊藤◯

LW級●岡澤0-3沖島輝◯(2人は引き分けの判定)

W級◯栗栖5-0坂本●

M級●新田0-5沖島翼◯

 

 4戦目は東農大と対戦。この試合もLF級から6連敗を喫し早々に勝利がなくなったが、岡澤から3連勝。岡澤は激闘となった3戦目とは打って変わり冷静な試合運びで危なげなく勝利した。続く栗栖は、駒大戦でも唯一白星を上げており波に乗る。相手は、「中高の九州大会で毎回対戦していた」という押川。高校の九州大会では敗れており「リベンジしたい気持ちで」戦った。お互いの手の内を知る両者の対戦は意地のぶつかり合い。力の差はほとんどなかったが、3-2と僅差で栗栖の勝利。今リーグ2勝目をあげた。最後のミドル級に出場したのは新田。重量級らしい重そうなパンチを次々に打ち合う両者。この試合も見た目はほぼ互角。どちらが勝利してもおかしくなかったが、3-2で新田の勝利。試合を振り返り「勝ったことは嬉しいが、動きはあまりよくなかった。相手とうまく間合いを取れなかった」と反省点を語り、勝利にも浮かれた表情をみせなかった。

 

▲相手との間合いを取る栗栖

 

▲接近して相手を追い込んでいく新田

 

●中大3-6東農大◯

▼詳細

LF級●金谷0-5桑原◯

F級●菊地0-5森◯

B1級●下永0-5中野◯

B2級●松下0-5北浦◯

L1級●冨田0-5森坂◯

L2級●渡邊0-5齋藤◯

LW級◯岡澤5-0高山●

W級◯栗栖3-2押川●

M級◯新田3-2黒柳●

 

 最終戦は、拓大と対戦。東農大戦から大きくスタメンを入れ替えて臨んだ中大。F級には就活を終えた及川が今リーグ戦初出場。しばらく実践から離れていたが、ブランクを感じさせない軽快な動きを見せ4-1で勝利。中大の軽量級はここまで勝利なし。全敗の危機を頼れる4年生が救った。LW級の岡澤もここまで3勝をあげている実力をみせ勝利。最終戦を白星で飾り4勝1敗と好成績を残した。試合を振り返って「少し疲れてしまって情けない」と反省。また、リーグ戦を振り返り「あと一つのところで取り切れていない」と課題を口にした。今後については「もっと追い込んで練習したい。入れ替え戦は絶対に勝つ」と意気込んだ。

●中大2-7拓大◯

▼詳細

LF級●川口-重岡◯TKO

F級◯及川4-1湯本●

B1級●山本-高橋◯TKO

B2級●湯本0-5山本◯

L1級●五ノ井0-5竹嶋◯

L2級●藤井-古川◯TKO

LW級◯岡澤5-0柴田●

W級●栗栖0-5浦嶋◯

M級●那根0-5梅村◯

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部