ハンドボール部

ハンドボール部・秋季関東学生ハンドボールリーグ戦 対明大

2017年09月14日

9月10日 日体大健志台体育館

今季初連勝 来週の山場へ吉兆

 

 「中大らしさ」が戻ってきた! 前日に久々の2勝目を挙げた中大は、今季いまだ勝利のない明大と対戦。押される時間帯はあったものの、前後半共に中大ペースで試合を進め、10点差の快勝。守備の中心ポジション、ポストプレーヤーでありながら攻撃でも5得点と大活躍の東立拡(経4)は「いい雰囲気でやれた」と充実の表情を見せる。次週には春リーグで敗戦した日大、引き分けの筑波大との大一番が迫る中、手負いながらにもチームは勢いを取り戻し始めた。

 

▲東のシュート。ポストとして攻守に躍動した

 

 前半、中野尚(法4)の先制点を皮切りに、中大は左サイドの森田啓仁(法3)、北詰明未(商3)を中心に猛攻。「北詰が絶好調だった」と実方監督が語るように、エースへの徹底マークをものともせず得点を量産した。19分台から5分ほど攻撃が停滞し点差を詰められたが、タイムアウトで立て直す。終盤には森田の3連続速攻などで6点差。前半を終えた。

 

▲森田の速攻が冴えた前半

 

 後半も東のゴールで先手を取ると、守備からの速攻で一気に引き離しにかかる。これまで苦しんだ「ノーマークシュートのミス」(中野)も少なく、丁寧に得点を重ねた。試合終盤には満を持してメンバーチェンジ。この日は長く出場機会を与えられた保利憲之朗(経2)の守備を、実方監督は「ぐんぐん成長している」と称えた。2分間の退場が絡みごたつく場面もあったが、最終盤で再び10点差とし試合終了。点差が12点以上であれば得失点差で2位に浮上できた試合。惜しくも2位の座は逃したが、一つ順位を上げ3位となった。

 

▲終盤にゴールを決めた佐野のハイタッチ

 

 「来週が山場です」(実方監督)。次週の対戦相手に控えるのは、日大と筑波大。春季リーグ戦では3位だった中大の上位2校だ。どちらもこの日敗戦しているが、「次戦までに鍛え上げてこれるチーム」(中野)と選手に油断はない。目指す先は、上位4校に与えられる、残り2カ月を切ったインカレのシード権。「内容よりも、『勝てるハンドボール』を」と中野。中井川翔(総3)は、「みんなで頑張ります」と言葉に力を込めた。負けられない戦いは続く。

 

▲得点後、ベンチからの声援に応える中井川

 

◆試合結果

中大31(16-10、15-11)21明大●

 

◆コメント

実方監督 「一言で言えば良いゲーム。北詰が絶好調で10点取ってくれたのもあるし、守備も良かった。保利の守備がぐんぐん成長していて、これだけ守備が機能すれば勝てる。今日の勝因です。来週が日大と筑波大。インカレのシード権も来週次第。頑張ります」

 

中野 「中大らしさってのは戻ってきたかなと。けがが多かったけど、代わりに出た選手が良い活躍をしてくれた。ノーマークのミスだったりが多かったので、シュートを大事にすることだったりができました。来週は、勝たないと上位も見えてこない。内容よりも勝てるハンドボールをしたいです」

 

「いい雰囲気でやれたと思います。自分はポストで落とせると思ったので中野と声を掛けながらやりました。まだスタメンに慣れていないので固さはあります」

 

中井川 「とにかく楽しもうと思ってこの2試合スタメンでやりました。守備はやることがいつもと同じなので、ディフェンスだけは頑張ろうと思っていました。自分が思っていたよりはできたと思います。来週も、みんなで頑張ります」

 

保利 「今までは、自分のために頑張っていたが、けが人も多く、穴が開いた分を盛り上げようと思って出場しています。試合を重ねて、以前より周りの状況など見れるようになりました。相手がどう動くかなど、研究して試合に挑んでいます。来週も、相手の核となる選手からボールを止めて、盛り上げていきたいです」

 

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部