ハンドボール部

ハンドボール部・秋季関東学生ハンドボールリーグ戦対国士大

2017年08月29日

8月27日 日大八幡山総合体育館アリーナ

2点差惜敗 連勝ならず

 

 春のリベンジを目前に、高い壁ががっちりと立ちはだかった。開幕戦を11点差で快勝し迎えた国士大戦。中大は前半後半ともに互角の戦いを見せるも、及ばず敗戦。春リーグでは1点差で敗れているだけに雪辱を期した一戦だったが、ミスがかさみ、選手は「自滅です」と口を揃えた。

 

▲佐野利器(法3)のシュートを阻む国士大の高い壁

 

 序盤は先行される。「シュートミスが多かった」と実方監督。攻撃時のミスから速攻を許した。追いかける中大は、中野尚(法4)、森田啓仁(法3)、北詰明未(商3)の左サイドを中心に攻勢。好調な守備も継続し、じりじりと差を詰めた。12分に森田のサイドシュートが決まり逆転に成功すると、その後は一進一退の攻防となる。わずか1点のビハインドで終えた前半。「前半は良かった」と玉榮悠主将(文4)が振り返るように、後半の逆襲を期待させた。

 

▲シュートを決めた森田のガッツポーズ

 

 後半は中大ペースで始まる。3連続得点で2点を先行した。しかし後半途中、司令塔の中野が負傷し一時コートを離れる。「仕方ないこととはいえ、攻撃が回らなくなった」と実方監督。攻めあぐね、再びリードを許した。守備が大崩れすることはなかったが、守り切り、速攻に出たり攻撃に転じてもミスで逆速攻を受ける場面も増える。チャンスを得点に結びつけるという点で後れを取った中大。28分に名冨光輝(商2)のゴールで1点差に迫るも、その後残り1分の土壇場で再び2点差に離され万事休す。春のリベンジは次回に持ち越しとなった。

 

▲北詰のシュート

 

 「ノーマークシュートが決まらないのは普段からの課題。これを機にもう一度全員が意識しないと」と中野。国士大の日本代表選手、玉川裕康相手に保利憲之朗(経2)が自由にプレーさせない守備を見せるなどの好シーンも多々。全体的にひとまわり体格の大きい相手に守備は互角でしのいだことからしても、攻撃陣はより責任を感じる結果だったのかもしれない。「自分がノーマークを外したせいです」と名冨も肩を落とす。1人の責任ではないが、それゆえ次戦までに一人一人のレベルアップが求められる結果となった。「切り替えてシュートを打ち込みたい」(森田)。越えるべき壁は依然として高いが、足がかりは見つけかけている。

 

▲守備で活躍した保利

 

◆試合結果

中大25(12-13、13-14)27国士大○

 

◆コメント

実方監督

「勝ちたかった試合だった。力の差はそうないから、ちょっとしたことで勝負が決まる。うちはノーマークを外し過ぎたし、相手のミスも得点にするのではなくミスで返してしまった。次からは絶対に落とせない試合が続く。切り替えていきます」

 

中野

「守備はいい感じだったが、自分たちのシュートミスでターンオーバーされた。ノーマークが決まらないのは普段からの課題。これを機にもう一度全員が意識しないといけない。次は絶対勝ちます」 ** 森田** 「シュートミスで自滅って感じですね。自分たちの力が出し切れなかった。相手は背も高いし、日本代表の選手もいる。負けないように気持ちでぶつかっていきました。次戦の順大は勢いに乗っているチーム。明日からしっかり対策していきます」

 

名冨

「自分がノーマークを外したせいです。相手が大きい中で、背の高くない自分たちはできるだけ相手のやりたいことをさせないように意識しました。守備は良かったと思います。次は絶対勝ちます」

 

保利

「自分は一般生で、スポーツ推薦じゃないから気後れするところもあったが、守備で自分の仕事ができてよかった。自分なりに相手を研究しました。達成感もあります。次の試合でも出番があったら自分の仕事をしたいです」

 

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部