ハンドボール部

ハンドボール部・春季関東学生ハンドボールリーグ戦対明大

2017年05月16日

5月14日 国士大多摩体育館

 

エース北詰大爆発! 昨年度インカレの雪辱果たす

 

 春リーグも残すところ2試合。今節中大は明大と対戦した。昨年度のインカレでは延長戦の末に敗北しているだけに、「因縁みたいなものがあった。負けられない相手」(森田啓仁・法3)。そのリベンジを果たした。前半から守備が機能し、与えた失点はわずかに8。後半追い上げを許すが、リードを守り切った。この試合ではエースの北詰明未(商3)が大活躍。一人で16得点するなど貫禄を見せつけた。

 

得点王の期待が懸かる北詰

 

 「前半の守備がすごく良かった」(実方監督)。前日の筑波大戦から、守備意識が継続した。守備陣がコースをきった相手シュートを、キーパーの山﨑智之(総3)がことごとく止めていく。「足が動いていて、自分たちのペースで試合ができた。」と玉栄悠主将(文4)。攻めては、北詰が絶好調。「ボールをさばきながら自分でも攻めて、得点も量産した。関東一のスーパーエース」と名冨光輝(商2)もその活躍を絶賛した。前半17-8。中大の得点の半分以上、10得点を北詰が叩き込んだ。

 

森田も高いシュート決定率で勝利に貢献した

 

 後半開始直後、明大の猛追にあう。連続速攻を含む3連続失点で流れが明大に傾いた。「3連続でやられたらまだ6点差で勝っていても負けてる雰囲気になる。もっといい試合をしてもっと気持ちよく勝てた」(名冨)。前半で試合がほぼ決まっていただけに、わずかな心のすきを突かれた。しかし中大もすぐに立て直す。左サイドの森田が後半に得点を量産。「昨日は(逆サイドの)名冨が活躍した。先輩として上回らないといけない」と先輩の意地を見せる。後半はマークが厚くなっていた北詰も6得点。最後は中大の3連続得点で試合終了。33-25で、因縁の相手に雪辱を果たした。

 

玉栄主将のシュート

 

 この結果で北詰は得点王争いで1位に浮上。次戦は同2位の田中(日大)との直接対決となる。「試合に勝てればいい」と言うものの、「意識はしつつやっていく」(北詰)。2戦前までは不調だったが、「いったん考え直して、ハンドボールを楽しもうと思ったら調子が上がってきた」そうだ。北詰に限らず、2年生スタメンの名冨も充実のリーグを過ごす。「2年の春でこれだけ活躍して、自信が付けばまたプレーも伸びる」と実方監督。チームとしても選手個人としても、大きなステップアップの春リーグとなっている。最終戦は現在2位の日大。「勝負どころに強いチーム」と玉栄主将は分析する。残り1試合、勝利で春リーグを締めくくるために、チーム全員で勝ち取りに行く。

 

◆試合結果

中大33(17-8、16-17)25明大●

 

◆コメント

実方監督

「前半の守備がすごく良かった。昨日の試合でディフェンスをすごく頑張っていたので、選手の意識の中に今日も頑張るぞというのがあった。前半で勝負ありって感じですね。北詰が今日絶好調で、『ガンガン打っていいですか』と聞いてきた。好きなだけ打て、と。あれだけ決めたらすごい。だんだんチームとしていい状態になってきてると思います。チームが勝ってなんぼだが、得点王は(北詰に)取らせてあげたいですね」

 

玉栄主将

「前半は全員がしっかり気持ちをつくって足を動かしていて、とてもいい入りができた。後半の立ち上がりで3連続失点。雰囲気は良くなかったがそんな状況でもチーム全体として声掛けができていたと思う。日大は勝負どころに強いチーム。いかに自分たちのプレーができるかが勝負のかぎ。昨日のように全員が気持ちを前面に出す試合ができたらいいと思います」

 

北詰

「前半はずっと自分たちのペースでできたが、後半の出だしで3連続失点など課題が残った。自分は2試合前までは不調だったが、いったん考え直して、ハンドボールを楽しもうと思ったら調子が上がってきた。また、オフには試合のことは考えないでリフレッシュするのも好調につながっている。春リーグを通して勝負どころを意識してプレーできています。試合に勝てればいいが、チームが苦しい時に点を取るのがエースなので、得点王も意識はしつつ日大戦にむけて頑張っていきます」

 

森田

「北詰がエースの意地っていうのを見せてくれて、エースが決めるとチームもさらに気合が入って流れに乗れた。全体的に足が動いていて良かったと思います。ディフェンスもオフェンスも。インカレで明大に負けているので、因縁のライバルみたいな。負けられない相手っていうのがあった。それがあって勝てたと思います。日大には高校の同期がいて、あいつには絶対負けたくない。気を引き締めて対策して、頑張っていきたいと思います」

 

名冨

「点差が開いたときに連続失点するのが中大の悪いところ。今日もそういう時間帯があって、もっといい試合をしてもっと気持ちよく勝てたと思います。今日は北詰さんがボールをさばきながら自分でも攻めて、得点も量産した。関東一のスーパーエースの力を借りれたかなと。日大は今日筑波大に負けたけどもそれしか負けがない。絶対に来週までに立て直してくる。それをどう抑えるか。全員ハンドボールをやれば勝てる。勝てるかな、じゃないです。勝ちます」

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部