ハンドボール部

ハンドボール部・春季関東学生ハンドボールリーグ戦対国士館大

2017年04月15日

4月15日 日本大学八幡山体育館

インカレ王者の壁高くリーグ戦黒星スタート 

 

 「事実上の決勝戦」(実方監督)は惜しくも1点差で敗れた。春季リーグ開幕戦、昨年のインカレ王者国士舘大と対戦した中大。前半は終始リードを保って試合を進め5点差を付けるが、後半にひっくり返され敗戦。黒星スタートとなった。「どこか心の余裕が出てしまった」と中野尚(法4)。実方監督も、「勝てましたね」と苦笑を浮かべた。

 

試合前の円陣で気合いを入れる選手たち

 

 前半は良い意味で選手や監督の予想を裏切った。「もっと拮抗した展開になると思っていた」と玉栄悠主将(文4)。前半1分足らずで先制すると、相手のミスやGK山﨑智之(総3)を中心とした守備も機能し、3点から4点のリードを守ったまま試合が進む。攻撃も、エースの北詰明未(商3)からポスト、サイドプレーヤーまで幅広く得点。11-9と5点ものリードで前半を終えた。

 

 後半は先手を許したものの、10分の時点では5点を先行していた。しかし、ここから中大は我慢の時間が続く。攻撃に対応され始め、攻撃が決まらなくなってくるとパスミスなどを連発。守備の枚数が整ってからのディフェンスでは国士舘大にそう簡単にゴールを割らせなかったが、ミスからの速攻を喰らい流れを失う。「1本切ろう、と声を掛けながらも内心は焦っていた」(中野)と、点差が縮まるにつれて精神的にも国士舘大に優位に立たれた。加えて、北詰は右ひじの負傷から復帰してたったの1週間。「復帰はチームにとって大きなプラスだが、最後は疲れ切っていた」と実方監督もエースの早期復調を祈った。ラスト1分で逆転を許すと、最後は北詰のシュートが枠を外れ、試合終了。今季の優勝候補、国士館大撃破は惜しくも散った。

 

北詰のシュート。けが明けにも関わらず8得点を挙げた。

 

 とはいえ、初戦。今後のリーグ戦の行方を占うにはまだ早い。事実、中大もリーグ優勝候補に名を連ねる。昨年度卒業生の穴は大きいが、最上級生の玉栄主将も中野も、「下級生の力も借りながら、チーム一丸で勝ちに行く」と口をそろえた。新入生の寺島健太(総1)が初得点など、戦力の上乗せも上々だ。「残り8戦、全部勝ちます」(実方監督)。まずは明日、東海大を撃破し連勝が始まることを期待したい。

 

初得点後、寺島のガッツポーズ。

 

試合結果

中大25(16ー11、9-15)26国士館大○

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部