ハンドボール部

ハンドボール部 全日本学生ハンドボール選手権大会対大同大

2015年11月12日

11月8日 函館大学付属有斗高等学校体育館

強豪相手に敗北 インカレベスト16で姿を消す

 前日、関西王者に勝利した中大。勢いそのままに勝ち進みたかったが、秋、東海3位の大同大に22-28で敗れた。終始、ペースをつかむことができず、苦しい展開。それでも最後まであきらめずにボールを追いかけ、得点を奪おうとした。その姿を見て、大学最後の試合を迎えた4年生の控え選手の目にも涙が浮かんだ。

▲試合後中野は悔し涙で目を赤くした

 「残念だったなあ」(実方監督)。前日の内容が良かっただけに悔しさもひとしおだ。関西大戦では攻撃のセットでしっかり得点できたが、この試合では全くと言っていいほどシュートが決まらない。ポイントゲッターとして活躍してきた杉岡尚樹(商3)、玉榮悠(文2)の得点も、速攻からのプレーでの得点。中大らしさが攻撃で見られない。前半中盤、流れを変えようと実方監督は木村辰吉(文3)を投入。その直後に得点を奪い、一旦は立て直したかに思えたが、なかなかペースを中大に持ってくることできず、追いつくことができない。

 攻撃の悪い流れが守備にも伝染する。パスをカットされ、そのまま失点したり、サイドのディフェンスがおろそかになったりともったいない場面が見られた。前日に引き続きキーパーの元田雄己(経4)が好セーブを連発するも終盤、徐々に失点し引き離され、4点ビハインドで前半を終える。

 後半、一度つかめなかった流れを引き戻すことができず、リードを広げられる。終了間際、必死に追いつこうと得点を重ねたが、時すでに遅し。22ー28で敗北。下級生主体の攻撃陣も大同大のディフェンスを崩すことができなかった。試合終了直後、攻撃陣の若き司令塔として引っ張ってきた中野尚(法2)の目には涙があった。好セーブを連発し、試合中ずっと声を出しで盛り上げも担ったた元田は目を充血させながら「どうしても勝ちたかった」と悔しさをにじませた。

▲声を張り上げる元田。学生生活最後のプレーでも、ゴールからチームを引っ張った

 1年間チームをまとめた荒木健志主将(法4)は「ディフェンスで守りきれなかった」と敗因を振り返りながらも、「自分たちの良い部分を出せたら勝てた。1年のころからやってきて今年のチームが一番いい」と述べた。試合後のミーティングでは試合に出なかった亀田拓人(商4)が涙ながらに下級生に思いを伝えた。試合に出場できない4年生が下級生の必死なプレーを見て、涙を流す。この光景に荒木主将が「一番いいチーム」と評した理由を垣間見た。副主将を務めた松本和(経4)は「来年は1部に」。亀田は「てっぺんをとってほしい」とそれぞれ後輩への期待を述べた。今季からチームを引っ張ていた3年生中心となり来季、戦っていく。縁の下の力持ちとなってチームを支えた4年生の思いを胸に、新チームは走りだしていく。

▲ベンチから声を上げる荒木主将。出場機会は少なかったが、チームを根底から支えた

◆試合結果

中大22(8-12、14-16)28大同大○

◆大会結果

◯ベスト16=中大

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部