ハンドボール部

ハンドボール部 関東学生ハンドボール春季リーグ戦対日体大

2015年05月06日

5月5日 日大八幡山総合体育館

黒星もチーム立て直し「及第点」

前戦までで10チーム中3位、速攻が強みの日体大に食らいついた。30-34で白星はならなかったが「及第点といえば及第点」(実方監督)。15点差の大敗を喫した筑波大戦から、気持ちの切り替えがうまくいき、次戦での勝利に向け大きく舵を切った。

▲攻撃が軌道に乗ってきた後半戦、ハイタッチを交わす杉岡と亀田拓人(商4)

早々にタイムアウトの指示が飛ぶ。前半戦開始4分。立ち上がりから日体大に速攻など5点を浴びた。急造のフォーメーションで挑んだ試合。前日の試合でミスの目立った木村辰吉(文3)ら主力に代え、玉榮悠(文2)、中野尚(法2)、東立拡(経2)ら2年生を中心に起用した。「東には『やったことはないけどやってみろ』と言いました」(実方監督)。序盤、新しい形に戸惑い、連携がうまくいかない。セットプレーでのミスから大量失点し、7点を追う形となった。

▲起用の多くなった玉榮。攻撃でも活躍の場を広げつつある

しかし、監督の計算に抜かりはなかった。後半戦、新進気鋭の選手でまとめた采配が効き始める。東のディフェンスが冴えると、玉榮、中野も両サイドのポイントゲッター杉岡尚樹(商3)、下岡大騎(経3)との連携がうまくいき、攻守ともに軌道に乗った。ノーマークでシュートを狙われるピンチの局面では、ゴールキーパーの元田雄己(経4)が好セーブを連発。「自分では納得がいっていない」と控えめながら、守備でチームを引っ張った。中大は後半、相手より3点多い18得点をあげる好プレーで試合を締めくくった。

▲4年生の元田は声出しでもチームを引っ張る

「もう俺は知らねえ。こんななら2部に落ちてもお前たちの勝手だ」。前日の筑波大戦後、戦意を欠いた試合に普段温厚な実方監督から喝が飛んだ。次戦までのわずか1日で、気持ち切り替えが必要だった。荒木健志主将(法4)ら4年生を中心に、ベンチの雰囲気から変えようと努力した。「今日は出ている選手もベンチもみんな声を出していて良かったと思います。特にベンチからの声は(気持ちの面で)助かりました」(下岡)。筑波大戦とうって変わって、ベンチもコートも盛り上がり、雰囲気作りは大成功した。

2戦を残すのみとなった春季リーグ戦。「リーグを通して成長しなくてはいけない。練習から徹底して修正点を直していく。自分たちの持ち味を出すことを意識して、次に臨みたい」(荒木主将)。軌道に乗りつつあるチーム。実力を発揮できるかは、練習、雰囲気づくりとも最後の追い込みに懸かっている。

◆試合結果

中大30(12-19、18-15)34明大

次の試合は法大戦、5月10日(日)国士大多摩校舎体育館にて10時30分より試合開始予定です!

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部