バレーボール部(男子部)

バレーボール部・春季関東大学バレーボールリーグ戦 対専大

2017年04月19日

4月15日 福太郎アリーナ

薄氷の勝利 一年生の活躍で開幕4連勝

 

スタメン(サーブローテーション順)

2WS 大竹壱青(商4)

3MB 平田亮介(経4)

12WS 谷口渉(法3)

4WS 武智洸史(法4)

18MB 水野将司(法2)

5S 山下紘右(商4)

9Li 柳田貴洋(法3)

 

 中大は開幕から3連勝。しかし、セットを落とすなどピリッとしない試合内容が続く。リーグ優勝に向けて、セットを落とさずストレート勝ちで連勝を伸ばしたいところだ。だが、4連勝を懸けた専大との一戦は1セット落としながらも途中出場の中野竜(総1)ら控え組の活躍で辛勝。次戦に不安の残る試合内容となった。

 

▲得点が決まり、喜ぶ選手達

 

 第1セット、第2セットは共に一進一退の攻防。中大はタイムアウトをうまく使いながら、専大に連続得点を与えない。そして武智、大竹らの攻撃陣がセット終盤に連続得点。松永監督も「いい形になっていた」と振り返った。シーソーゲームをものにし、中大が幸先良く2セットを先取する。

 

 第3セット、2セット失った専大が反撃を開始。中大のポイントゲッター大竹のスパイクを次々にブロックで封じていく。「ミスが出たあとの対応がやっぱり遅い」(松永監督)。立て直せず、序盤で5連続失点を喫した。巻き返したい中大はセッターに牧山祐介(商2)を、抑え込まれていた大竹に代わり、齋藤総人(法2)を投入。牧山はブロックで、齋藤はサービスエースを決めるなど、チームを鼓舞する活躍を見せた。流れを引き寄せ、21-21と一時は同点に追い付いたものの、最後は専大に押し切られ、このセットを落とした。

 

 迎えた第4セット。第3セットを取り、勢いに乗る専大がさらに攻勢を強める。専大の強力なセンターからのバックアタックで中大は次々と失点。ミドル、サイドにもトスを散らしてくる専大のコンビに揺さぶられ、ブロックが後手に回ってしまった。連続得点を止められず、序盤で専大に6点のリードを許す展開に。 ここで松永監督が動く。中大2回目のタイムアウト後、この日好調の谷口に代わり中野を、さらに中大のサーブの時には土岐大陽(経1)を起用。劣勢の場面でルーキー2人をコートへ送った。すると、この大胆な采配が見事的中。水野のスパイクで悪い流れを切ると、続く中野がサービスエース。土岐も大きな声でチームを盛り上げた。「1年生がリズムを作ってくれた」(武智副将)。さらに12-16の場面からは一気に5連続得点。流れを完全につかみ、見事逆転に成功した。

 

▲ガッツポーズする中野

 

 このまま中大が勝負を決めるかと思われたが、専大も食い下がる。武智のレフトからのスパイクを二本ブロックし、なんと中大は先にセットポイントを握られてしまう。ここを大竹がのバックライトからのスパイクで凌ぎ、デュースへ持ち込む。結局、中大二度目のマッチポイントの31-30の場面で土岐が相手のスパイクをレシーブ。これを大竹が決め切り、なんとか白星を手にした。中大は専大に4度セットポイントを握られたが、しのぎ切っての勝利だった。

 

 昨春はセット率で3位だった中大。今年は4試合終えた時点で4連勝と無敗だが、セット率の差で早大、順大に次ぐ3位に甘んじている。ここ2試合も1セットずつ落とし、ストレートで勝ち切ることができなかった。松永監督も試合後、「失セットが多くてどうしてもセット率が悪い」とチームの課題を口にした。連続失点から立て直せなかったこの2戦。「チームの形ができれば強いんですけど、自分とかが作らないと」(大竹)。いかに悪い流れを断ち切り修正できるかが、春リーグ優勝の一つの鍵となりそうだ。

 

◆試合結果

◯中大3ー1専大●

(25ー23、25-22、23ー25、32ー30)

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部