バレーボール部(男子部)

バレーボール部・天皇杯全日本バレーボール選手権大会ファイナルラウンド 対岡崎建設OwlsVBC

2016年12月17日

12月16日 東京体育館

クラブチームに勝利 Vプレミア相手に昨年の再現なるか

 

スタメン(サーブローテーション順)

20WS 谷口渉(法2)

1MB 井上慎一朗主将(法4)

9WS 大竹壱青(商3)

12WS 武智洸史(法3)

26MB 水野将司(法1)

13S 山下紘右(商3)

7Li 伊賀亮平(経4)

 

 地区予選を勝ち上がってきた高校生からVプレミアのチームまで、さまざまなチームが集まるこの大会。初戦は岩手県で活動している社会人のクラブチーム・岡崎建設Owlsとの対戦だった。

 絶対的エースの石川祐希(法3)がイタリアにバレー留学し、チームを離れている。また、今月はじめのインカレまで、ミドルのスタメンを張っていた渡邊侑磨(法4)が、12日の練習でけがを負い、欠場を余儀なくされた。そんな中でも、「誰が出ても変わらないように」(武智)と、集中力を欠かずに戦った中大が、ストレートで岡崎建設を破る。2回戦進出を決めた。

 

▲ブロックを決めた水野

 

 選手たちが口々に褒めたのは、水野の活躍。上背はないが、ジャンプ力とブロックの形は一級品だ。「ポテンシャルがすごい」と井上主将に言わしめる。その通りの活躍で、3本のシャットアウトを決め、チームを勢い付けた。渡邊の穴を埋めるブロック力。細いながらも、空中での体勢がきれいなため、当たってもはじかれない。1年生の活躍は、今後のチームにもいい影響をあたえた。「Vリーグの選手とやれるのは、あこがれだった」(水野)と気負わず楽しんでいる。

 

▲水野のシャットアウトブロック

 

 攻撃の穴を埋めたのは、井上主将と武智と大竹。インカレでもスタメンだった、上級生だ。武智の対角にライトプレーヤーの谷口を入れ、ライトからの速い攻撃を使う。谷口が前衛で大竹が後衛ならば、大竹のレフトバックアタックもある。多彩な攻撃パターンがあるが、冷静なフェイント、時には力強いスパイク、相手をよく見たブロックアウト、と武智の攻撃は落ち着いていた。井上主将もクイックで緩急打ち分け得点を重ねる。「石川がいなくても勝ち切らなければいけない」とオポジット転向から約半年の大竹も、相手をはじき飛ばすバックアタック。どんどんポジションにフィットしてきた。

 

▲井上主将の冷静なBクイック

 

 「Vのチームに学生が勝つということは、日本のバレー界にとって魅力的なこと」(松永監督)。日本バレーの底上げで、世界と戦う日本をつくる。昨年、サントリーサンバーズを破った中大。全日本選抜にも学生選手が多く選ばれる。学生がVプレミアに勝つことは不可能ではないと証明した。2回戦の相手はジェイテクトSTINGS。OBの江頭広樹(平26年度卒)もいるが「出てきたら止めたりますよ!」(井上主将)と気合いは十分だ。  「倒せなくない」と谷口。外国人のプレーヤーがいるVプレミアのチームに、若い力で果敢に挑んでいく。

 
写真・記事:「中大スポーツ」新聞部