バスケットボール部

バスケットボール部・第56回関東大学バスケットボール新人戦準々決勝 対早大

2016年06月11日

6月10日 国立代々木第二体育館

接戦制し、17年ぶりの4強

 早大との準々決勝に臨んだ中大は、最後までどちらに転ぶか分からない展開をものにし、目標としていたベスト4進出を決めた。ともにタイトなディフェンスから早い展開に持ち込むのが持ち味の、似たタイプのチーム同士の対戦。序盤から終盤まで大きく点差の開かない緊迫した展開が続いたが、残り24秒で久岡幸太郎(商2)が決めたスリーポイントが決勝点となった。

積極的に切り込む#13中村

▲積極的に切り込む#13中村

スターター

#13中村功平(総2)、#14久岡、#28鶴巻啓太(法2)、#33三上侑希(法1)、#70沼倉壮輝(経1)

 第1ピリオドから両チーム激しくやり合う。ともにボールマンにプレッシャーをかけ早い試合展開に。そんな中で中大はこのピリオドだけで#14久岡が2本、#28鶴巻が3本のスリーポイントを沈めて加点する。一方の早大もガード陣を起点に合わせをうまく使い対抗。25-22で最初の10分を終える。

 第2、3ピリオドでも互いに拮抗した展開が続いたが、早大のスリーポイントなどで一時は6点のリードを許す。それでも「『我慢我慢』と声を掛け合った」(#14久岡)中大はゾーンディフェンスを敷き活路を探る。そして#13中村のスティール、#70沼倉のスリーポイントやバスケットカウント、#28鶴巻が積極的な攻めで得たフリースローを着実に決めるなどして、1点ビハインドで勝負は最後の10分に託される。

ディフェンスをする#14久岡

▲#14久岡はディフェンスでも貢献した。マッチアップする早大#13長谷川選手(左)は中学時代チームメイトとして共に全中を制した間柄。「中学を出てから勝ててなかったので意識していた」と振り返った

 最終ピリオドに入っても一進一退の攻防が続く中、残り2分20秒で早大にスリーポイントが決まり4点差をつけられ、ピンチを迎える。それでもフリースローなどで1点差に追い付くと、#70沼倉のオフェンスリバウンドからのパスを受けた#14久岡が値千金のスリーポイントを沈める。残り時間は24秒だった。早大のタイムアウト後、勢いに乗った中大はさらにディフェンスのプレッシャーを強め、早大のミスを誘った。ファウルゲームで得たフリースローを#28鶴巻が確実に決め試合終了。今年から1部リーグを戦う強敵から得た勝利は、新人戦17年ぶりのベスト4を決める大きな1勝だった。

中大ベンチ

▲残り24秒での#14久岡のスリーポイントに沸く中大ベンチ

 前日まで活躍を見せていた#33三上がこの日は徹底マークにあい、不発。それでも#13中村、#14久岡、#28鶴巻の2年生トリオが着実に得点を重ねた。決勝シュートを決めた#14久岡は「(決めた瞬間は)やってやったぜという感じ」と笑顔で振り返る。この1、2年生チームの主将を務める男の一撃に荻野コーチも「チームを助けてくれた。リーダーとしてよくやっている」と目を細めた。

 また、先月のトーナメントで足首を負傷し、今大会はプレータイムを抑えて出場していた#28鶴巻がスタメン復帰。40分間フル出場し、ともに両チーム最多の26得点16リバウンドという成績を残した。さらに積極的な攻めで相手のチームファウルを増やし、獲得したフリースローも11/12で決めるなどチームに大きく貢献した。「リバウンドを頑張ったことで得点につながったので良かった」と#28鶴巻。頼れるエースの完全復帰はさらに上の順位を目指すチームにとっては朗報だ。

後輩たちの応援をする3、4年生

▲後輩たちの応援にかけつけた上級生。(左から)小林千真(法3)、笠原一生(商4)、阿部龍星(商3)、樋口隼也(商4)、柿内輝心(法3)、高木浩士郎(商3)、八木橋直矢主将(総4)。樋口は後輩たちの活躍に「まだまだ。もっと声を出して頑張ってほしい」とエールを送った

 準決勝の相手は日体大。リーグ戦では同じ2部で戦うだけに叩いておきたい相手だ。#14久岡が「(自分たちは)優勝できる力がある」と言えば、荻野コーチも「勝ちにいく」と力強く語った。ベスト4という目標を達成したにもかかわらず、中大の選手たちはすでにさらに上を見据えている。

◆試合結果

中大78(25-22、15-18、20-21、18-13)74早大●

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部