バスケットボール部

バスケットボール部・第56回関東大学バスケットボール新人戦3回戦 対東洋大

2016年06月10日

6月9日 大田区総合体育館

追撃振り切り8強 三上”挽回”スリー連発

 中大が同じ2部リーグに所属する東洋大を退け、準々決勝進出を果たした。盤石の試合運びを見せた前半から一転、後半は相手の勢いに押され一時は逆転を許す。それでも三上侑希(法1)のスリーが終盤に冴え渡り再逆転。怒涛の追い上げを振り切った。

▲計6本のスリーを決めた#33三上

スターター

#2大崎翔太(総1)、#13中村功平(総2)、#14久岡幸太郎(経2)、#33三上、#70沼倉壮輝(経1)

 前半は堅守でリズムを生み出した。前回の白鴎大戦と同じ布陣で臨んだ第1ピリオド。ガード陣のタイトなディフェンスで相手の攻撃を防ぐ。リバウンドでも191㌢の#2大崎、観戦に訪れた八木橋直矢主将(総4)も期待を寄せる#70沼倉が奮闘。18-9と最小失点で第1ピリオドを終える。

 第2ピリオドは波に乗れない時間が続いた。微妙な判定でファウルを取られベンチもヒートアップ。不穏な空気が立ち込めたが、嫌な流れを断ち切ったのが#14久岡と#13中村の2年生コンビだった。まず#14久岡がスリーを決め相手を黙らせれば、直後に#13中村がスティールからのレイアップを確実に沈め13点差に。その後も勢いは止まらず、40-24と差を広げ前半を終える。

▲指定校推薦で入部した#70沼倉は、泥臭いプレーで勝利に貢献。「リバウンドやルーズに絡んで中大ボールにするのが自分の仕事」(沼倉)

 精彩を欠いた後半、窮地を救ったのは#33三上だ。速攻のミスやファウルが重なりペースを作れず、第3ピリオドを終えて差は5点。第4ピリオド開始42秒で1点差に詰め寄られ、中大はすかさずタイムアウトを取る。そのタイムアウト直後、#33三上がスリーを2本連続で決める。「(後半は)自分の簡単なミスから悪い流れを作ったので、取り返そうという気持ちはあった」。

 エースの#28鶴巻啓太(法2)がファウルアウトで退場し、得点源を欠いた中で「意識してボールを持つようにした」と#33三上。残り4分ほどで初めてリードを許すが、#33三上がこの試合5本目のスリーを射抜き再逆転に成功。前半は8本中1本と得意のスリーが鳴りを潜めたが、先日のトーナメントで3ポイント王に輝いたルーキーが本領を発揮し勝利をグッと引き寄せる。

 その後は#70沼倉、#14久岡のバスケットカウントが飛び出し試合を決定づけた。ファウルゲームになっても落ち着いてフリースローを決め、終わってみれば80-64で勝利。昨年は3回戦で青学大に敗れたが、今年は見事にその壁を越えた。

▲左から#13中村、#21藤井裕太(商2)、#33三上のガード陣

 #28鶴巻が退場、ファウルトラブルなど決して楽な展開ではなかった。それでも「(その中で)対応できて良かった」と#13中村。明日は昨年1部に昇格した早大と激突する。「ここ最近ずっと負け続けているので何とか勝ちたい」(荻野コーチ)。目標のベスト4へ、あと1勝だ。

◆コメント

荻野コーチ「波の大きなゲームだった。精神的に切れずにやってくれた。後半はやはり自分たちの課題。(早大は)タイプの近いチーム。ベスト4はチームの目標でもあるので狙いにいく」

新人戦キャプテンを務める#14久岡「個性が強すぎてまとめるのが大変。同じ方向に向かせるのを意識している」

12得点の#13中村「自分の調子が悪かった時に昨日ほどチームをまとめられなかった。自分のプレー関係なく、いつでも声を掛けられるようにしたい」

チーム最多の24得点を挙げた#33三上「鶴巻さんが退場して点を取れる人が限られていたので、意識してボールを持つようにした」

40分間フル出場、14リバウンドで持ち味を発揮した#70沼倉「シュートが外れた時にリバウンドを取って、三上がスリーを楽に打てるようになればいい」

観戦に訪れた八木橋主将「思い切ってやって経験を積んでほしい。トーナメントでは試合に絡めなかった選手も頑張って」

◆試合結果

中大 80-64 東洋大●

(18-9、22-15、11-22、29-21)

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部