バスケットボール部

バスケットボール部・第65回関東大学バスケットボール選手権大会準々決勝 対東海大

2016年05月06日

5月5日 国立代々木第二体育館

王者相手に価値ある敗戦

 2部リーグのチームで唯一8強入りを果たした中大は、準々決勝で1部リーグ三連覇中の東海大と対戦。今大会も第1シードで三連覇を目指す相手だ。「いかに向かっていけるか」と荻野コーチが話した通り、アグレッシブなプレーで前半は食らい付いた中大だったが、後半東海大に地力の差を見せつけられ敗れた。中大は5~8位決定戦に回る。

1対1を仕掛ける#7森

▲積極的な攻めを見せる#7森。この試合両チーム最多タイの16得点を挙げた

スターター

#6柿内輝心(法3)、#7森知史(法4)、#15八木橋直矢主将(総4)、#28鶴巻啓太(法2)、#99浅見陸人(総3)

 先手を打ったのは中大だった。開始早々#7森がシュートを決め先制すると、その後も#7森や#99浅見が積極的に1対1を仕掛けて得点を奪う。しかし、東海大は身長差を生かして徹底的に中大のインサイドを狙い確実に加点。中大は第1ピリオドで6点のリードを許す。それでも、第2ピリオド序盤に#33三上侑希(法2)がスリーポイントを沈めて反撃ののろしを上げると、#13中村功平(総2)の好ディフェンスもあり一時は同点に追い付く。終了間際に相手にスリーポイントを決められるも、ビハインドを4点でこらえて前半を終える。

 後半、東海大がハーフタイムで修正を施し「迫力が変わった」(荻野コーチ)。球際でタイトに当たってくる相手に対し中大は「落ち着いてしまった」と#6柿内が振り返るように、前半ほどのプレッシャーを相手にかけることができない。フィジカル勝負でことごとく敗れ、東海大ペースに。#6柿内や#13中村のミドルシュート、#33三上のスリーポイントで対抗するも、体格でも個人技でも勝る東海大が突き放す。最終的には約20点差を付けられる完敗だった。

▲#28鶴巻はボール運びの中心になりながら自らも攻め、チームに貢献した

 意味のある敗戦だった。前半、体格で劣る相手に一歩も怯まずにリバウンドやルーズボールに飛び込み、接触からも逃げず、王者を苦しめた。後半に失速したものの「粘り強く向かっていければ1部のチームにも通用することが分かった」と#28鶴巻。ガードとしても主将としてもチームを引っ張った#15八木橋主将も「1番強いチーム(が相手)だったのでいい経験になった」と語った。

 荻野コーチが悔やんだのはフリースロー。中大はこの試合、積極的な攻めで東海大のファウルを誘い、相手の倍近い27本のフリースローを獲得した。8割は決めたいとされるところだが、11本しか決めることができなかった。「もったいない。たらればだが、もっと決めていたらもう少し追い詰めることができたかも」と荻野コーチ。それでも試合全体を通して「これからやるべきことがはっきりした試合」と収穫を口にした。

▲日本一と称される東海大のガード陣を相手に安定したプレーを披露した#15八木橋主将

 大会はまだ終わっていない。すぐに5~8位の順位決定戦が控えている。1部リーグの大学との対戦が続くが#99浅見は「40分間アグレッシブにやることを続けていきたい」と意気込みを語る。同じく準々決勝で敗れて挑んだ昨年度の5~8位決定戦では、連敗を喫して8位に終わっただけに「勝ちにこだわる」(#15八木橋主将)。

 試合には敗れたものの、手ごたえを得た中大の選手たち。体を張ったプレーで、少しでも上の順位を目指す。

◆試合結果

●中大75(19-25,17-15,17-19,22-27)96東海大〇

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部