軟式野球部

軟式野球部・東都学生軟式野球秋季リーグ戦 対国学大

2017年10月13日

10月11日 朝霞中央総合野球場

水谷殊勲の決勝打で国学大に連勝

 

 前回の対戦では福冨旅史(総3)の好投もあり、国学大を3-0と完封勝利で下した中大。この日は国学大に先制点を奪われながらも、五回二死満塁から水谷紘輝(商2)の右中間を破る走者一掃の適時三塁打で逆転に成功。打線好調な中大が国学大に連勝を飾った。

 

▲殊勲の勝ち越し打を放った水谷

 

 一回、「今回のリーグ戦で初めての先攻で、初回からランナーを出そうと」(濱谷悠平主将・経3)という主将の言葉通り、濱谷主将が死球で出塁すると、前の試合で本塁打を放った小林大祐(経3)も右前打で続き、一死一、三塁。しかし四番奥澤尭大(商3)、五番佐藤玄太(商2)が連続三振に倒れ、好機を生かせない。

 

 中大の先発は福冨。前回は国学大相手に完封勝利を収めたが、この日は立ち上がりから制球に苦しむ。先頭の高山(国学大)にストレートの四球を与えると、その後二死一、三塁とされ、五番伊東(国学大)に左翼線を抜かれ、先制点を献上。先頭打者への四球から国学大にあっさりと先制されてしまう。

 

▲先発した福冨

 

 打線好調ながらここ数試合はあと一本出ない中大。「好機で一本出ない中大」がこの試合でも顔をのぞかせる。二回は大橋直弘(経3)の右前打で先頭打者が出塁するも無得点。三回には一死一、三塁から奥澤が放った左中間への飛球は相手中堅手の好守に阻まれ、犠牲フライの1点のみ。さらに四回は、二つの四球と村山友章(法3)の中前打で二回と同様、一死満塁の好機を作ったが後続が打ち取られ、国学大先発帽子山を捉えきれない。

 

 1-1で迎えた五回。一死から絶好調の小林が一塁手を強襲する内野安打を放つと四番奥澤は四球を選び一死一、二塁と続く。そして五番佐藤の一塁手前に転がるボテボテの打球が不規則に弾み、敵失を誘うと中大はこの試合三度目の一死満塁を迎えた。大橋は三振に倒れ、二死となり、打席には水谷。「俺が打たなきゃ負けると思ったのでとりあえず振って当てようと。今日はそんなに調子悪くなかったので、振れば当たるかなと」(水谷)。追い込まれてからの高めに浮いた甘い球をコンパクトに振り抜くと、打球は右中間を真っ二つに破る走者一掃の勝ち越し適時三塁打となった。「水谷の一本が出て、正直そこが今日の勝敗を分けたところでしたね」(濱谷主将)。春季リーグ戦でも優勝を決める一打を放った水谷がこの場面でも勝負強さをみせ、重苦しい雰囲気を打ち破る値千金の一打を放った。

 

 勝ち越した中大は六回にも一死満塁の好機を作るも追加点とはならず。七、八回は三者凡退に打ち取られ、追加点をあげられない中で迎えた九回。前回の国学大との対戦の際にも特大な本塁打を放った小林が、国学大二番手伊東の高めの球を捉え、打球はそのまま右翼席に突き刺さった。小林の二戦連発となるソロ本塁打で、待望の追加点が中大に入り5-1とし、国学大を突き放した。小林はこの日3打数3安打1打点2四球の大活躍を見せた。

 

▲二戦連発の本塁打を放った小林

 

 初回こそ失点した福冨だったが、二回以降は走者を出しながらも粘投。9回まで投げ切り失点は初回の1点のみと最少失点で抑えた。「まあよく投手が粘ったなという感じですね」(岩下監督)。悪いながらもきっちりと試合をつくり、勝利に導いた。

 

 次戦は全日本王者の文教大だ。「胸を借りるつもりで。連戦になるので投手陣に頑張ってもらわないと。あとは攻撃陣がね早く点取ってあげて中押しダメ押しといけばなと思います」(岩下監督)。中1日と日程的には厳しいが、勝てない相手ではない。「(文教大相手でも)チャンスは作れると思うので、そこで打てれば。ロースコアになると守備も気が抜けなくなるので」(水谷)。中大打撃陣は秋季リーグ戦開幕から好調を維持し、この日の国学大戦でも8本の安打を放った。「(先制点は)三回、打者一巡までには取ってあげたいですね」(濱谷主将)。全日本王者撃破の鍵は打線が奮起し早めに援護点を取ることだ。

 

試合結果

中 大=001030001=5

国学大=100000000=1

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部